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失敗談をぶっちゃけてみた。

「失敗したくない若者たち」
「ゼロリスク思考」

そういったテーマの記事はよく目にするけど、
成功までの最短距離を計算すること自体は
立派だなぁと思うよね。

自分はというと、
スマートに生きたい気持ちはあるのに、
信じられないぐらい
非効率的な生き方をしてきたので、
今日はその話をいくつか書いてみる。

今回は是非「こいつバカだなぁ」
思いながら読んでもらえたらと。
(いやいつもバカだと思ってるよってのはナシでね。)


【その①】 大学、退学事件


大学2年生、20歳の冬に大学を中退した。

それまで中退って言葉は人ごとだと思っていた。

大学がつまらなかったわけじゃない。
むしろ遊びにバイトに楽しくて仕方なく、
今思い返しても色々なことでニヤニヤしちゃうぐらいだ。

元々教師になることを目的として大学に入学した僕は、
大学2年生が終わる頃に教員採用試験を意識し、
資格スクールに通うことにした。

スクールの講座料金を調べると、
たった数回のカリキュラムで20万円もする。

当時、予備校バイトで結構稼いではいたので
払えない金額ではなかったけど大学生にとって
デカい金額であることは間違いない。
(いや社会人の今でも20万はデカい笑)

でもここで20万払ってスクールに通えば、
将来への道が開ける!と思い覚悟を決めた。

意気揚々と20万円を払い込み、
最初の授業を受けたその時、
とてつもない後悔に襲われた。

「あ、この道に進んじゃダメだ」

って、その時に気が付いた。
理由も同時に明確になった。

「あ、だめだ。」と気付いた瞬間。

教師になろうと思ったのは、
人から勧められたからであって
自分の意思ではなかった。
他にやりたいこともないし「別にそれでいっか」と。

だけどその「他にやりたいこともないし」
自分に対してついた大嘘だった。

本当は中学生の頃から絵が好きだった。
うまくはないけど好きだった。

それを仕事にするなんて
どうせ無理だからと自己完結し、
「他にやりたいこともないし」
ってことにしていたのだ。

自己完結してばかりだった学生時代の自分

その事に気付いたのだ。
「俺、やりたいことあんじゃん」と。

気持ちが明確になるって、
こんなにも清々しいことなんだと
感動したことを覚えてる。

あとはもう流れるように大学を中退した。

払いこんだ20万は戻ってくることはなかったし、
受けた授業もたったの一度きり。

だけどやりたいことに気が付けたことに比べたら
そんなことはマジでどうでも良かった。

そしてどうやら「グラフィックデザイン」とやらで
自分の好きな絵を生かした仕事ができるかもしれない、
ということを掴み、デザイン学校への願書を提出していた。

デザイン学校に転入した20歳の春


【その②】 マイホーム、3年で売却事件


2018年、初めてマイホームを持った。

家を持つこと自体に興味は無かったけど、
ちょうどリノベーションが流行り出した頃で、
「家をつくること」にはとても興味が湧いたからだ。

色々と話を進めていく中で、
担当になった建築デザイナーとどうもセンスが合わない。
提案してきたデザインがどれも納得いかなかったので、
僕はとうとう自分で3DCGスケッチを描き始めた。

※実はちょっとした3DCGも描けたりするのだ。

3DCGで自分の家をデザインし始める

間取り、素材、そして3DCGでも事細かく指示をする
とってもうざったい客だったろうなと思うが、
その工程をめちゃめちゃ楽しんだだけあり、
自分でも納得の、そして自慢の家が出来た。

・・・と、そこまでは良かった。
住み始めて最初の頃は気分も良かったが、
そんなもの時期に落ち着いてくる。

すると、

「この家にずっと住まなくてはいけない」

という謎の強迫観念みたいなものが芽生え始める。
なんかこう、その場所に
縛り付けられてしまったかのような
居心地の悪さみたい感覚だろうか。

そして2020年、世界はコロナ禍に突入する。
「ニューノーマル」なんて言葉も生まれたように
色々な新しい考え方が生まれた中、
「リモートワーク」という働き方が
世の中に定着し始める。

どこに住んでも東京の仕事ができる時代。

これまでは、デザインの仕事をするなら
僕の場合は東京以外考えられず、
住む場所も他に検討すらしなかったが、
色々な条件が重なり福岡への移住を決めた。

ここからはまた流れるように家を売却。

せっかく作りたいように作ったマイホーム。
住んだのはたったの3年。
だけど未練なんて欠片も残らなかった。
楽しい家づくりを経験させてくれて
ありがとうという気持ちと、
「不動産の契約ってマジで面倒くせぇぇぇ」
てことも人生経験として詰めた。

当時インスタに載せたイラスト

本当の「効率」とは一体。


他にも失敗談なんて山ほどあるが
終わらなくなるのでこの辺にしてまとめよう。

何が言いたいのかというとつまり、
スマートに生きている人から見たら
僕の人生はなんて愚かで効率が悪いんだろうと思う。

否定する余地なし。自分でもそう思う。

でも、「あ、これ違うな」と思ったことを
頭の中だけじゃなく実際に体験すると
自分が本当に求めていた感情が明確になって
とても清々しい気持ちになる。

それを僕は知っている。
そして彼らはそれを知らない。

「こっちが正解だと思うけど大丈夫かな」
とオドオド進むよりも、
「あ、こっち違ったわ」って方に
さっさと足を突っ込んだ方が、
あとはもう迷いなく進めるし勢いがつく。

結局どちらが効率的なんだろ。

非効率を重ねると結果的に効率化するっていう自論イメージ

それに人の話を聞くときも、
正論を知識だけで語る人より、
正論以外の何かを実際に体験した人の話の方が
グッとくるものがあんだよね。

マイホームを一度経験したからこそ、
「おしゃれでかっこいい家に住みたい」
という欲が今はほぼなく、
その分、欲のベクトルを他の方向に
向けることができている。

だからそう、
実は自分は効率のいい生き方を
しているのかもしれない!

という都合の良いまとめ方で今回はどうでしょう。

おしまい。




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