佐々木直彦

森とワインを愛するコンサルタント。プロデュースの方法論を体系化、ビジネスプロデューサー…

佐々木直彦

森とワインを愛するコンサルタント。プロデュースの方法論を体系化、ビジネスプロデューサー1300人を育成。ビジネスパーソンの起業、ライフキャリアデザインをサポート。メディアフォーラム代表取締役。デジタルハリウッド大学大学院客員教授。https://media-forum.com

最近の記事

自分を好きになる2つの方法

前回は、少数派の素晴らしい点についてお伝えした。 今回は、「自分を好きになる方法」について。 これは「少数派」とつながっている。 〈素晴らしい少数派〉でいられると、人は自分を好きになりやすいのだ。 自分が自分らしくいること 自分を好きになるために何が必要か? (1)自分が自分らしくいること (2)そして、その自分らしい自分が誰かを幸せにしていること この2つがセットになっていて、自分がそういう状態だよなと自覚できたなら、きっとあなたは自分を好きになれる。というか、すで

    • 少数派の素晴らしい点

      自分は少数派だと意識することはないだろうか? 例えばグループやチームの中で、同じ意見を持つ人が他にいない、あるいは自分とあと一人ぐらいだったり。人から「君は変わっているな、誰もそんなこと考えていないよ」と言われたり。 大多数が同じ方向に進むなか、自分だけが違う方向を見ている。 そんなことを何度も体験している人がいると思う。 なぜ人と同じようになれないのだろう? 足並みを乱すことで、迷惑をかけてしまうのではないか? それで悩んでいる人もいる。 私の友人にも、自分がいつも人

      • 何かをプロデュースすることの意義とは

        新しい何かを創りだす(「何か」はモノではなく状態でもいい)ことを幅広くプロデュースととらえる考え方は、いまや、さまざまな業界や職種に広がっている。 新規事業をプロデュースする専門家は、ビジネス・プロデューサーと呼ばれるようになった。 社員が、新規事業開発担当として、社員のままビジネス・プロデューサーになる場合もある。 いっぽう、プロフェッショナルとして、クライアント企業から事業のプロデュースを依頼されたり、複数の企業がタイアップすることによって実現可能な新しいビジネスを、みず

        • 相手を惹きつけ、説得力を高めるプレゼンテーションのコツ

          なぜそれをやりたいのかというWHYを、自分独自の体験をもとに語ることができれば、プレゼンテーションは魅力的なものになる。 実際に体験したからこそ持ちたえた自分固有の動機は、説得力の源泉になるのである。とくに、社会(ひろく社会という場合もあれば、身近な特定の人という場合もある)にたいしてもった何らかの問題意識がベースになっているとき、説得力は増す。 たとえば、こういうことである。 東北地方に、人口が減少をつづける過疎の村がある。 自然は美しく、村の人々の気質も古きよき日本の

        自分を好きになる2つの方法

          DXが進まない理由〜プロデュースという問題解決の発想〜

          「新しい何かを創りだす」行為であるプロデュースは、問題解決の観点から、非常に重要な意味を持っている。 問題解決の考え方として、もっとも基本的でポピュラーなものは、「発生した問題には、必ず原因があり、その原因を突き止めて合理的対策を講じれば、必ず解決できる」というものだ。 これは、「合理的問題解決」と呼ばれる考え方で、ビジネスの一線では、この考え方が広く普及している。 解決方法を論理的に説明しやすく、会議の場で多くの人の合意をとるときにもスムーズにできる考え方である。 しかし、

          DXが進まない理由〜プロデュースという問題解決の発想〜

          新しいかたちが生まれ出るとき

          締切が迫っているのに完成のメドが立たないことはある。 もう間に合わないんじゃないか。遅れたら、大変なことになる。 こういう危機感をもたらす「締切」は大きなストレスの元になる。 だが一方、締切があるから考えついたアイディア、せっぱ詰まって極限状態になるから生み出される工夫というのは、非常に多い。 せっぱ詰まると、逆にやってやろうという意欲が湧いてくることもある。 どうせ無理だと思われる課題にチャレンジしてやってのけてしまうことほど、面白く気持ちがいいことはない。 クライアント

          新しいかたちが生まれ出るとき

          収入だけじゃない!副業のメリット

          最近は副業を許す企業が増えている。これは、会社が定年まで社員に職を保証できないことになったあらわれでもあるが、もうひとつの理由がある。 それは、「副業で稼げるくらいの力のある社員に仕事をしてもらわないと他社に勝てない」という現実である。 もちろん、業務に差し障りがある副業、競合に情報が流れかねないようなもの、倫理的に問題があることはまずい。 しかし、副業が日々の業務にプラスになる場合もある。 副業というのは、個人が事業主としてクライアントと契約して仕事をするということ

          収入だけじゃない!副業のメリット

          やりたくないことは、やらない。

          人は誰も、「これはやるべきことだし、やりたいし、実現すれば素晴らしいことが起きる」と確信できれば、限りないエネルギーが湧いてくる。 その思いが、やってやろうというモチベーションを維持し、いろいろな工夫を生みだし、協力者を何としても捜しだそうとする意欲の源泉になる。 「なんとしてもこの夢を実現したい」という意欲が失われたとき、プロデュースは非常に挫折しやすい。 つまり、感覚的にも論理的にも、自分のなかでプロデュースを正当化し、自分自身の「やる気」と「ワクワク感」をつくりだ

          やりたくないことは、やらない。

          「どこでもやっていける人」が強い3つの理由

          エンプロイアビリティには、三つの観点がある。 今の会社に雇われつづけられる 一つめは、所属している組織に雇われつづけるためのエンプロイアビリティという観点だ。 これは、どんな時代でも、ビジネスパーソンにとって基本的な観点である。 ひとつの組織のなかで、長期にわたって、いい仕事をしつづけていくことができるなら、やはりそれは幸福なことだと言えるだろう。 アクティブに考えれば、自分がいる会社の事業に貢献し、会社をもっといい会社にしていくために仕事をするには、雇われつづけなくては

          「どこでもやっていける人」が強い3つの理由

          自分について魅力的にプレゼンするための3つの要素

          自分自身について、魅力的にプレゼンするにはどうしたらいいか。 それには、三つの要素が必要だ。 「コンセプト」「ストーリー」「データ」である。 コンセプトはプレゼンの柱になる。 どんなプレゼンも、人を引きつけるコンセプトがないと響かない。 魅力的なコンセプトがあればストーリーも一貫したものになる。プレゼンをロジカルなものにするためにもコンセプトは必要である。 「どんなことをやりたいんですか」という質問にこたえるかたちで、自分のプレゼンがはじまることは多い。 たとえば、 「1ミリ

          自分について魅力的にプレゼンするための3つの要素

          楽しく元気にすごいことを成し遂げよう

          私たちはみな、子供のころから、計画をきちんとたててからやりなさい、ということをいわれてきた。 しかし、中長期的に何かをはじめるときは、計画よりも、ビジョンを大事にしたほうが元気がでる。 ビジョンとは、「現状からは飛躍しているが、実現を信じることができる未来像を魅力的に表現したもの」である。 計画はたてたその日から狂いだすことがありうる。しかし、自分が信じられるビジョンは狂うことはない。なぜなら、ビジョンはゴールのイメージであり、どういうやり方で、そこに到達してもかまわない

          楽しく元気にすごいことを成し遂げよう

          信頼関係を深めるコツ。〜満足と感謝のサイクルを回せる人間関係を築いていこう〜

          上司と部下、先輩と後輩、営業と開発と製造担当者。役所と政治家と市民。妻と夫。いずれの間も強固な信頼関係のあるところには、コミュニケーションの不安は起きにくい。 しかし、いま社会では不安が広がっている。 相手が何を考えているか。自分が何を考えているのかを相手は知っているのか。相手は自分をどう思っているか。 それがわからなくなっていることが多い。 コミュニケーションの不安の背景には、双方が持っている情報の違い、使う言葉の違い、体験の違い、環境の違い、何が動機づけになるかの違い

          信頼関係を深めるコツ。〜満足と感謝のサイクルを回せる人間関係を築いていこう〜

          思考停止から脱却し、夢を実現しよう

          世の中には、「最低限、人の迷惑にならないようにしなさい」という教えがある。 これはきわめて、基本的なモラルである。 親を大切に、家族を大切に、お世話になった人に義理を欠かさないように、というモラルもある。そして、決められた社会のルール、人と約束したことを守る人がまともな人だ、というモラルもある。 効率が良くなった組織や社会では、できあがったシステムを、お互いに乱さないようにすることがルールとなっていく。 また、秩序を維持するという観点から、組織や社会のカルチャーを理解し、カル

          思考停止から脱却し、夢を実現しよう

          正しい危機感をもてば、必ず未来が開ける

          不安は、正体がつかみきれないときほど膨らんでいく。長く引きずる。 人間だれでも、自分に都合の悪いこと、恐ろしいことは考えたくない。そういう心理が働くから、無意識のうちに問題をあいまいにして解決を保留にする。 そうして結局、いつまでも不安をダラダラと抱え続けてしまう。 逆に自分の何がどのように不安なのか、不安に思う必要があるのかどうかを把握すれば、それだけで不安は減る。 不安の正体が明確になって、これは何かしなくてはまずいと認識されれば、それは「危機感」になる。 危機

          正しい危機感をもてば、必ず未来が開ける

          賛同者が少ない状況でもプロデュースを成功させるには

          何かを変えようという場合でも、何かを創造しようという場合でも、プロデュースは、プレゼンの際に、「誰もが納得できる方法」を示しきれないものだ。 過去の事例や他社での成功を示せれば、相手を納得させやすい。 しかし、新しいことを仕掛ける場合には、示そうにも、ぴったり合った事例を示せないケースは多い。 したがって、会議の参加者のなかには、失敗した場合の混乱やコスト面のリスクといったマイナス要素しかイメージできない人が出てくる。 だから、必ず多くの関係者が出席する会議で合意をとって決定

          賛同者が少ない状況でもプロデュースを成功させるには

          未来のヒントは過去にある

          「昔の夢は諦めちゃったからなぁ」という人は多いだろう。 しかし、いまやっていることが、昔の夢と違っているとしても、過去と現在でつながっている部分はだれにでもある。 キャリアビジョンを描くワークプログラムをやってみても、ほとんどすべての人が、客観的に納得できる「いま自分がやりたいと思っていることにつながる自分の原点」を自分の歴史の中に探すことができる。 たとえば、子どもの頃、サンダーバードが好きで、テレビを夢中になってみて、プラモデルをすべて買い、将来はメカに詳しいエンジ

          未来のヒントは過去にある