言葉があなたの人生を創ります
お店でスタッフがお客様に対して良く使う言葉。
Sorry for waiting
(お待たせしてすみません)
だから、
Thank you for waiting
(お待ち下さってありがとう)
にしない?と提案した。
彼女は、すぐに察して、
「ほんとにそうね、そのほうがいいに決まってる。そうするわ!」
って答えてくれて、嬉しかった。
頻繁に使う言葉だからこそ、ごめんなさい、よりもありがとう、がいい。
世の中、きっとたくさんのSorry より、Thank you を集めたほうがいいに決まってる。言うほうも、言われるほうも。
(これが定式のサービス用語でなくて、本当に謝らなければならない状況では、きちんとSorryです。もちろん。)
もう一つ、
サービス業界で使われる紋切型の枕言葉。
unfortunately
日本語では、申し訳ございませんが、とか残念ながら、と訳される。
でも、実は、
UN-Fortunately
幸運がない、
という意味。
わざわざそんな言葉、使わなくていいよね。
忙しい、が心を亡くす、って書くようにね。
人の為、と書いて偽、と読むようにね。
自分は何を言っているのか、に敏感になった方がいい。
言葉で私たちは自分の人生をクリエイトしているのだから。
そう、
言葉は私たちの人生を導く。
だから、私たちは、自分の言葉を、自分の意図に沿って、導かなければ。
去年のクリスマス。
カリフォルニアでも有名なスキー場の近くに住む、長女の家で、私たち家族はクリスマスを一緒に過ごした。
そして、その帰り道。出かけたときには、問題なかったはずなのに、ナビが伝える行先は次々と雪で、道路が閉鎖され始めた。
「ここも。ここも?さっきの道を通っていればこんなことにはなっていなかったかもしれないのに!今日中に帰れないよ。」
ちょっと焦った。
その日のうちに帰れなかったときの、ダメージが展開するストーリーが一気にアタマを駆け巡った。
言いながら、はて、自分はこんなことをつぶやいて、いったい何をクリエイトしたいんだろう、と気がついた。
そうだ、
いつでも、楽しい展開に、可能性に、心を開いているんだった。
帰ることができても、できなくても、そこは私のコントロールできないところ。
だったら、コントロールできる自分の言葉を導いて、何が起こってもオーケーな場所に自分を連れて行こう。
まずは、あらゆるストーリーから自由になって、リラックス。
いつだって、すべてはうまくいっていることを、思い出す。
すると、さっきとは、違った言葉が出てくる。
「オーケー、オーケー、大丈夫。
なるようになるし、
そこには、いつも楽しいことが待ってる!」
あらゆる道が閉鎖されてしまって、どこへも行けないことが分かると、
行き当たった、雪深い町のカフェにとりあえず車を止めた。
店内は、足止めを余儀なくされた人々でいっぱいだった。
私たちは、運よく、お洒落な佇まいの小さなホテルを見つけ、メキシカンレストランでマルガリータを飲み、ホテルの部屋で、映画を見ながら早めに眠った。
そして、再び吹雪が始まる前、翌朝4時にはハイウエイに出ることができた。帰り道は早かった。
一日、余分に旅ができたね、
私たちはそう言って、笑って帰ってきた。
「不可能という文字は私の辞書にはない」、
とか昔の英雄が言ったけど、
自分の辞書にある、言葉のコレクションは、吟味して。
ふだん、何気なく使うことばの差し替えを、アップグレイドを、心がけて、心地いい言葉を、いつも自分に聞かせてあげよう。
うっとりする言葉、
ワクワクする言葉、
安心させる言葉、
勇気をくれる言葉、
そして、平和を感じさせる言葉を。
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