小川奈緒

エッセイスト。最新刊『家が好きで』は発売10日で重版。既刊に『すこやかなほうへ 今と…

小川奈緒

エッセイスト。最新刊『家が好きで』は発売10日で重版。既刊に『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』『ただいま見直し中』『直しながら住む家』など。Voicy『家が好きになるラジオ』も配信中https://linktr.ee/nao_ogawa

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    2022年12月発売のエッセイ集『すこやかなほうへ』(集英社)に収録されたエッセイの下書きをまとめました(有料記事はのぞく)。書籍用に改稿する前の、WEBで読む文章としてリリースしたものになります。

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    仕事をしながら考えたことや、悩んだこと、乗り越えたこと

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はじめまして

はじめまして、小川奈緒です。 初回の記事なので、まずはこれまでの仕事のプロフィールから書きます。 大学を卒業後、わたしは2つの出版社で計6年間、社員編集者として…

小川奈緒
5年前
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【おまけ記事】わたしのサットヴァごはん②ある日のブッダボウル

「映える」菜食丼として、ヘルスコンシャス人口の多いアメリカ西海岸からSNSによって広まったブッダボウル。 ひもじさとは無縁の、美しくて満足感もあるベジごはんとなれ…

小川奈緒
5日前
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ヨガとダイエット③

そもそも、わたし(たち)はなぜ、ダイエットをしよう、しなくちゃ、と思うのだろう。胸に手を当てて、考えてみる。 10代や20代のころのような、単に見た目の細さを目指す…

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小川奈緒
5日前
59

「自分って何?」を探す手がかりとなるもの

自分の内なる才能や強み、同時に苦手なことも知ることができる、オンライン診断ツール「ストレングスファインダー」を受けてみた。 人間に備わる資質を34個とし、それらの…

300
小川奈緒
12日前
110

「利他」のハードルは、実はそう高くない

自慢じゃないが、人生の前半は、身勝手に、利己主義を貫いて生きてきたわたしである。 生活も教育も不自由なく育ててもらったし、末っ子で、下に面倒を見なければいけない…

300
小川奈緒
2週間前
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ミニマルライフは目指さず辿り着く場所②

ミニマリスト生活を目指して大がかりな断捨離を行わずとも、ヨガというライフスタイルを実践していくことで、自然に心と体と生活の贅肉が削ぎ落とされてゆき、いつの間にか…

300
小川奈緒
3週間前
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ミニマルライフは目指さず辿りつく場所①

今、一人で暮らすとしたら、どんな家にするだろう、と想像してみる。 ガラーン、とまではいかないにしても、おそらく、どちらかといえばミニマルな空間になるのはたしかだ…

300
小川奈緒
1か月前
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ヨガとダイエット②

人生後半でダイエットに向き合うことは、この先一生、食べることを通して内側から満たされ、太ることに悩まされない、本質的に自分に合った食事法を真剣に探すことだ。 前…

300
小川奈緒
1か月前
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【おまけ記事】わたしのサットヴァごはん①ある日のブッダボウル

定期購読しているveggyの巻頭ページに毎回載っている表によると、プラントベース食には13種類あって、現在のわたしはそのなかで「セミ ベジタリアン:基本的に穀菜食でお肉…

小川奈緒
1か月前
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迷惑な人との距離感をどうとるか、という悩みへの答え

ある日、Voicyのプレミアムリスナーさんから「職場の同僚に不機嫌モンスターがいて悩んでいます」という内容のお便りが届いた。 縁側仲間で悩みを共有した神回放送こちら…

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小川奈緒
1か月前
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自分の役割(ダルマ)に従って社会と調和する生き方

今回は、「カルマヨガ=行為のヨガ、行いのヨガ」について深掘りをする第2回目。 前回、カルマヨガを取り上げたエッセイでは、「結果がすべて」という中学受験が、自分に…

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小川奈緒
1か月前
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ヨガとダイエット①

自分としてはベストと思っている体重から、1キロちょっと重い状態が、かれこれ4か月も続いている。 「寒さから身を守るために体が脂肪を溜め込む時期に入った」などと自…

300
小川奈緒
2か月前
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「結果がすべて」の中学受験があんなにつらかった理由

一人娘の中学受験に伴走した2年半が、わたしの前半人生における最大レベルのトンネル期だった、という話を、これまでもくりかえし書いてきた。 noteではリアルタイムで苦…

300
小川奈緒
2か月前
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映画『PERFECT DAYS』からヨガ八支則を学ぶ

名匠ヴィム・ベンダース監督の映像美と、俳優の役所広司の演技の素晴らしいセッションによって、2023年、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した映画『PERFEC…

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小川奈緒
2か月前
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2月分マガジン購読料ご返金(3月末〆切)についてのお知らせ

※この記事は、noteマガジン「ヨガ哲学から学ぶこと」の定期購読を、2月27日〜29日にお申し込みくださった方に向けての内容となります。 noteマガジン「ヨガ哲学から学ぶ…

小川奈緒
2か月前
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今は人生のどの段階にいるかを俯瞰する

好きなことを仕事にして生きていこう。 風の時代に入って、そう叫ばれるようになってから、逆に悩むようになった人も多いのかもしれない。 少し前まで、仕事なんてお金を…

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小川奈緒
2か月前
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はじめまして

はじめまして、小川奈緒です。 初回の記事なので、まずはこれまでの仕事のプロフィールから書きます。 大学を卒業後、わたしは2つの出版社で計6年間、社員編集者としてファッション誌の編集部で働きました。 2001年にフリーランスとなってからは、20代から50代まで各年代のファッション誌、ライフスタイル誌、カタログ、書籍などの編集ライターとして活動し、近年は著書の出版もしています。 著書は、2010年にイラストレーターの夫との共同作品集として自費出版した『Table Talk

【おまけ記事】わたしのサットヴァごはん②ある日のブッダボウル

「映える」菜食丼として、ヘルスコンシャス人口の多いアメリカ西海岸からSNSによって広まったブッダボウル。 ひもじさとは無縁の、美しくて満足感もあるベジごはんとなれば、ヨガをする体づくりにも、太りやすくてやせにくい50代という年齢にもぴったり!というわけで、普段の日の自分用のごはんは、つくるのも食べるのもブッダボウルが楽しい。 ただ、夫まで夕食にこれを食べるとすぐ痩せてしまうので、一緒に食べるときはランチにしている(わたしはこれをランチで食べたら、夜はサラダと味噌汁だけなど

ヨガとダイエット③

そもそも、わたし(たち)はなぜ、ダイエットをしよう、しなくちゃ、と思うのだろう。胸に手を当てて、考えてみる。 10代や20代のころのような、単に見た目の細さを目指すようなダイエットに、今さら取り組む意味はないことを、もう知っている。 あくまで目指しているのは「健康な状態が表面化した姿」なのだ。 だから筋肉があって軽くしなやかに動ける体でありたいし、そのための食事や運動や睡眠であって、それらが充分かどうかは、肌や髪、目の輝き(濁りのなさ)にも表れる。 その点、毎朝のヨガは

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「自分って何?」を探す手がかりとなるもの

自分の内なる才能や強み、同時に苦手なことも知ることができる、オンライン診断ツール「ストレングスファインダー」を受けてみた。 人間に備わる資質を34個とし、それらの資質がどんな順番で構成されているかで、職業の適性や、組織において実力を発揮しやすいポジションがわかるというもの。 才能診断ツールとして、本国アメリカのみならず、日本でも企業の採用や人事などに広く活用されているという。 フリーランス歴20年を超え、職業や働き方に対して大きな疑問を抱えているわけではないけれど、年齢

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「利他」のハードルは、実はそう高くない

自慢じゃないが、人生の前半は、身勝手に、利己主義を貫いて生きてきたわたしである。 生活も教育も不自由なく育ててもらったし、末っ子で、下に面倒を見なければいけない存在もいなかったから、「自分の望みは我慢して誰かのために」といった状況に置かれたことがなかった。 とはいえ、愛情あふれる家庭で甘やかされて育ったかというと、そういう感じとも少し違う。 10代の多感な時期、両親ともに多忙な企業戦士だったから、家の雰囲気はいつもどこかピリピリしていた。 同居していた祖父母も、穏やかに余

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ミニマルライフは目指さず辿り着く場所②

ミニマリスト生活を目指して大がかりな断捨離を行わずとも、ヨガというライフスタイルを実践していくことで、自然に心と体と生活の贅肉が削ぎ落とされてゆき、いつの間にか「この暮らしはミニマルライフと呼べるのではないか?」という境地にたどり着いている。 そんなことをぼんやり夢想しているわたしが、稲垣えみ子さんの『家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択』を読んだら、ここに書かれていることはまさにヨガ哲学ではないのか?と感じ、本の内容に沿ってヨガ哲学の「無執着・離欲=ヴァイラー

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ミニマルライフは目指さず辿りつく場所①

今、一人で暮らすとしたら、どんな家にするだろう、と想像してみる。 ガラーン、とまではいかないにしても、おそらく、どちらかといえばミニマルな空間になるのはたしかだ。 毎朝ヨガをするための床面積が必要だから、ドーンと場所をとるソファはきっと置かない。 窓の外に緑が見える配置で机を置き、体になじんだ椅子で執筆をして、使いやすくて片づけやすいキッチンに、厳選した調理道具と食器を置こう。 服を極限まで減らすことはしない気がするけど、靴はスニーカーとブーツも含めて4、5足もあれば

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ヨガとダイエット②

人生後半でダイエットに向き合うことは、この先一生、食べることを通して内側から満たされ、太ることに悩まされない、本質的に自分に合った食事法を真剣に探すことだ。 前回の「ヨガとダイエット①」では、少しずつ自分の食の思考が菜食に寄ってきている現状と、人類の健康にとってもむしろ菜食の方が自然という考え方もある、ということを書いた。 *「ヨガとダイエット①」はこちら ……それにしても、まさか50代になって、全身ピタッとしたヨガウェアに身を包み、ヨガのアーサナ(ポーズ)を練習する動画

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【おまけ記事】わたしのサットヴァごはん①ある日のブッダボウル

定期購読しているveggyの巻頭ページに毎回載っている表によると、プラントベース食には13種類あって、現在のわたしはそのなかで「セミ ベジタリアン:基本的に穀菜食でお肉を食べる機会が少ない」もしくは「フレキシタリアン:フレキシブルな穀菜食で、基本的には動物性食品を避ける傾向があるが、食べたい場合は無理せず食べる」に該当するのかと思う。 最近は、見た目にも華やかで食べ応えも十分な菜食丼としてSNSから話題となったブッダボウルにハマっていて、ワンプレートに玄米とさまざまな植物性

迷惑な人との距離感をどうとるか、という悩みへの答え

ある日、Voicyのプレミアムリスナーさんから「職場の同僚に不機嫌モンスターがいて悩んでいます」という内容のお便りが届いた。 縁側仲間で悩みを共有した神回放送こちらはフリーランス歴が20年を超え、職場の人間関係に悩む状況からはしばらく遠ざかっている。 そのため、他のリスナーさんからも回答を募集したところ、親身なコメントがたくさん届き、それらをわたしが放送で読み上げた回は、まさしく神回と呼ぶのにふさわしい内容となった。 わたしからの回答には、ヨガ哲学の視点を取り入れてみた。

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自分の役割(ダルマ)に従って社会と調和する生き方

今回は、「カルマヨガ=行為のヨガ、行いのヨガ」について深掘りをする第2回目。 前回、カルマヨガを取り上げたエッセイでは、「結果がすべて」という中学受験が、自分にとってなぜあれほど辛かったのかを理解するまでを書いた。 今回は、中学受験の伴走期を含む40代の10年間が、わたしの仕事人生における低迷期だったこと、そのトンネルを抜けたきっかけは、「これからは人に求められることに応えたい」という意識への転換にあったことを、ヨガ哲学の視点から書いてみたいと思う。 やりたいことでは社会

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ヨガとダイエット①

自分としてはベストと思っている体重から、1キロちょっと重い状態が、かれこれ4か月も続いている。 「寒さから身を守るために体が脂肪を溜め込む時期に入った」などと自分を安心させていたものの、もともと痩せ体質の夫が、わたしに付き合って玄米を食べるようになったらさらに痩せてしまい(体調はすこぶる良好なのだけど)、身長差は12センチもあるのに、体重差がほとんどないという状況である。 ちなみに、以前noteで月曜断食について書いた文章(その後『ただいま見直し中』にも収録)の導入と、今

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「結果がすべて」の中学受験があんなにつらかった理由

一人娘の中学受験に伴走した2年半が、わたしの前半人生における最大レベルのトンネル期だった、という話を、これまでもくりかえし書いてきた。 noteではリアルタイムで苦悩を書き連ね、受験終了後はマガジンとしてまとめた。それから3年が経つ今も、中学受験生の親を経験する方から「共感しっぱなしでした」という感想をいただくことがある。 同じように子どもの中学受験を経験した人と話すと、「最後の半年は記憶がない」とか「過去問の時期は本当に辛かった」といった共通の体験談で盛り上がることはあ

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映画『PERFECT DAYS』からヨガ八支則を学ぶ

名匠ヴィム・ベンダース監督の映像美と、俳優の役所広司の演技の素晴らしいセッションによって、2023年、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した映画『PERFECT DAYS』。 先日開催された日本アカデミー賞でも、最優秀主演男優賞と監督賞を獲得した。 わたしのVoicyプレミアム放送でも課題映画としてリスナーさんにおすすめし、特集回を組んだほどに感動したこの作品。 リスナーさんたちが放送のコメントやインスタグラムの投稿に書き込んでくださる感想も、イキイキとし

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2月分マガジン購読料ご返金(3月末〆切)についてのお知らせ

※この記事は、noteマガジン「ヨガ哲学から学ぶこと」の定期購読を、2月27日〜29日にお申し込みくださった方に向けての内容となります。 noteマガジン「ヨガ哲学から学ぶこと」をご購読くださり、ありがとうございます。 新しいチャレンジでしたが、スタート早々からたくさんの方にご購読いただけたことが、大きな励みとなっています。 このマガジンは、1本目の記事公開が3月1日(金)でしたが、マガジンのトップページを2月27日(火)に公開しました。その直後から、2月29日までにお

今は人生のどの段階にいるかを俯瞰する

好きなことを仕事にして生きていこう。 風の時代に入って、そう叫ばれるようになってから、逆に悩むようになった人も多いのかもしれない。 少し前まで、仕事なんてお金を稼ぐことが目的なのだから、楽しくなくても当たり前。 理不尽な思いもぐっと飲み込んで、たまったストレスは、仕事以外の時間に発散するのが当たり前、だった。 23年前、わたしが会社員からフリーランスに転身した当時は、まだどっぷり土の時代。 地位や名声、学歴とか就職先の有名無名であからさまに人の価値がはかられ、仕事におい

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