きっと夢は叶う、想像することさえできればね〜「物語ドリブン」の男・小島健さんの描く未来

Borderless、個々のティザーにすでに泣かされそう。


末規の「諦めない」・リチャくんの「挑戦」・晶哉くんの「才能」が彼らの夢を叶える原動力・理由であったことに加え、もうひとつ書き留めておきたくて今日も筆を取ります。

リーダー小島健くんの「物語創造力」が、Aぇという船を作り、航路を作り、どんな日も舵を切る力となっていたであろうこと。
明日からもぜひ、そうあって欲しいこと。


1. 物語を愛し、物語の中に生きる男

動画では笑いにフォーカスされているが、よりBorderlessに表現すると、彼は「物語」を愛する人だ。大好きな映画をモチーフにしたファッションを好んだり、Instagramでは漫画のオマージュ(?)寸劇を見せたり。ティザー動画でも、「アベンジャーズ」と作品名を出していますね。

物語とは、言ってしまえばなんでもない出来事を繋げ、一連の意味を持たせた成果物だ。夜空に輝く星を結んで星座とします、という行為と同じ。
おそらく小島くんの価値観の中で——例えば服やアクセサリーや——価格とか人気は、さほど重要でないのかもしれない。それよりも、「それがなぜ特別であるか」という理由をどれくらい語れるか、が彼にとっての問答無用のかっこよさなのだ。

星座といえば、少し前のヤンタンで聞いたファンミ衣装のデニムの話も印象的だった。7つの星を自らの人生になぞらえて描いた話。彼は物語を愛しながら、常に自分を物語の中で捉え直し、物語の中に置いている。ポケットにしまった6つ目の星は、苦しすぎた彼なりの答えだっただろうか。


2.「そしてナイフを持って立ってた」

確か彼の描いた星の1つにブルーハーツの「少年の詩」があった。この曲の歌詞を踏まえると、彼の言うターニングポイントがなんとなく見えてくる。
曲中で悶々とする少年が繰り返す「そしてナイフを持って立ってた」。やや治安の悪い言葉が、思春期の始まり、少年が青年になる季節の表現に絡んで聞こえる。

無邪気に物語を愛した小島少年も、
もしかしてここで、ある種の絶望と出会ったのではないだろうか?

自分が心を寄せる数々の物語は、あくまでも他人のものに過ぎず、現実の自分を残していつか終わってしまうこと。取るにたりない日常に生きる自身の物語を始める他ないこと。そんな自分の物語に、そもそも他人は興味なんて持っていないこと。

ナイフは大人になる通過儀礼として必要な絶望・孤独・無力感であり、それらを切り拓く覚悟。彼は向き合った。神様にバカヤローって言いながら、おそらく。
そうして己を主人公として生きることを諦めなかった人だけが、他人軸ではない自分の人生とキャリアを迷いなく切り拓くことができる。そうやって生きている人が、どれくらいいるんだろう。


3. Aぇ! groupという物語の主人公

「もしかするとこの人は、人生のどこかで絶望感に向き合ったんじゃないか」、私が最初にそう思ったのは、彼がメンバーに向ける眼差しの穏やかさに驚いた時だった。
ステージの後方で、キーボードを弾きながら。最年少の面白さに笑い崩れ落ちながら。なぜか自分といる時1番ふざける最年長を見ながら。安心と信頼のリチャくんの言動を噛み締めながら。同志正門くんとはしゃぎながら。

メンバーを見る彼の眼差しは、申し訳ないけどファンを見るより断然優しくて深い。
それは多分彼が自覚する「無」の中にメンバーの存在が流れ込んでいるからじゃないだろうか。
とてつもなくハンサムだけど、キラキラ芸能人だけど、彼の本質には相変わらず過去の絶望と孤独と無力があり、それが他の人の創造性を引き込む引力になって彼の中に流れ、彼自身の物語をどんどん豊かにする。

だから、Aぇ! groupが魅せる物語の主人公は末澤くんや正門くんであっても、Aぇ! group"という"物語の主人公は小島くんなんだよな。私は常々思う。


さいごに 「やろうと思えばやれんねん!」

私はファンとしてAぇ! groupというアーティストにかなり信頼を寄せていて、それは小島くんのおかげであることが結構大きいと思っている。

なぜここにいて、なぜ進んでいくのか。
自分たちの存在と未来に対する「Why」の物語を説明できる人がグループにいる。それがプロデューサーでも経営者でもなくリーダーで、同じ立場で言語化し意見を交わし合える(最近よく雑誌でそういうエピソードを読む)。

いやこれね…当たり前かもしれないけど超大事で。最近だとHYBEの問題、善悪どうのこうのの前に経営者・プロデューサーがアーティストの物語や世界の全てになること自体の違和感や不健全さを私はかなり感じていて。だから分かりづらくてもバズらなくても、自らの船、航海図、北極星を持ち、燃料を自家発電して進もうとする彼らを信じ応援したいのよ。

「3ヶ月で、ダイヤの盾!無理って思ってるから無理やねん、やろうと思えばやれんねん!」単独YouTubeを開始して早々無謀にも言い放つ小島くんが好きだ。

もちろん数字が大事なんだけど、もしそれだけであるとしたら、もっとリアルな目標を口にすべきだろう。
彼が追いたいのは、もっと大きなサクセスストーリー。デビューという1つの夢を叶えたその先に、Aぇ!  groupという船が道に迷わないように、先導して新しい航路を創りたいのではないだろうか。

挑戦を続ければ、諦めなければ、力やスキルを磨けば、夢は叶う。でもその前に、想像/創造できないことはそもそも叶えられないから。
物語を言葉にできれば、大好きで有能な仲間が形に、実にしてくれるからね。

物語ドリブンの男、Aぇ!  groupのリーダー小島健くんと愉快な仲間たちの未来にめちゃくちゃ期待している。
さあ〜〜デビューだあああ!

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