62:自分の価値は自分で見出す
Bonjour!
先日上京した際、他の地域の教育隊員と活動の話をしました。
しかし、どこの地域の先生も「学校に来ない」とか「午後は授業しない」とか「テストで不正行為をする」ことはないと聞きました。
今まで人と比べて落ち込むことはありませんでしたが、同じ国で何で私の任地だけこんな根本から崩壊してるのだろう…と絶望してしまいました。
任地の教育関係者に対して完全に希望を見失っている私のモチベーションは、子どもの「ありがとう」「明日も来てね」「勉強教えて」という言葉だけです。
活動計画を配属先と一緒に考えられなかった(拒否られた)ところから始まり、今も完全に1人で突っ走っている状態。
何度も配属先に助けを求めましたが、いつも口だけです。普段はよく話すし、優しい人たちですが、活動となると話になりません。
配属長は「私がいる」という事実に満足し、その後のフォローは一切しないため、JICAの報告書に「今後、任地に教育隊員を派遣しないでほしい」とはっきり書きました。
本記事の題名は「自分の価値は自分で見出す」。
自分にできることを考え、春休み前日は小学校3校を回り、掛け算の表を活動クラスの全児童に配布してきました。
3の段からは教材を作って渡し、先生に毎日授業するようお願いしましたが、どこのクラスも継続してやってくれません。
「勉強したい」と思っている子たくさんいることは肌で感じていました。しかし、教材もない中、クラスによっては全く授業を受けていない中、自宅で勉強することは不可能に近いです。
※読み書きができない保護者が多いため、両親に勉強を教えてもらえる子は少ない。
結果、先生も子どもたちも凄く喜んでくれて、何度もお礼を言われました。いつも全く働かなかった先生が主体的に九九の歌の指導してくれてびっくり。配ってよかったです。
少しでも子どもたちの未来が広がりますように。
前々回の記事でも記載した家庭教師も続けています。保護者の方がご飯を作ったくれて食べることも。有り難い限りです。
大変なこともありますが、その分嬉しいこともたくさんあります!
ベナンは他のアフリカ諸国に比べても教育水準が低いと言われています。
多分その中でも厳しいところに派遣されてしまいましたが、今後も自分にできることを少しずつやっていきます。
最近家族に「ベナンに行ったこと後悔してる?」と聞かれました。「してないよ。来なかったほうが後悔してるよ。」と即答しました。
いろいろあるけど、なんだかんだでこの生活を楽しんでる私です。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?