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71:「持続的な活動」に一歩前進?

 Bonjour!

 西アフリカのベナン共和国にて算数の基礎学力の底上げを目標に活動しています。

 そんな私の目標は「活動を持続的なもの」にすること。つまり、先生方に私の活動を続けてもらうことです。

 私の任地は簡単な1+1のような足し算の暗算ができず、九九も言えない子どもたちが数多くいます。

 そこで先生たちに頼みこんで、いろんな学校の3年生のクラスで授業をさせてもらっています。

 各クラス2週間の活動ですが、数値(テスト)として結果が表れ、先生たちも「子どもたちが2の段を言えるようになった!」と喜んでくれます。

 しかし「3の段からは私がいなくても毎日続けてね」と教材を渡しても、授業をしてもらえることはありませんでした。

 後日見に行くと、教室に貼らせてもらった教材は剥がれたら剥がれっぱなし。自分から剥がす先生がいることも分かりました。

今日の活動の様子
私が言ったことを噛み砕いて説明してくれる先生

 一緒に活動をしている時はすごく喜んでくれるし、「引き算の授業もしてほしいー!」と先生たちは言いますが口ばっかり。

 「でも目の前の子どもたちの学力が上がっているならそれでいいか」という気持ちでこれまで活動を続けてきました。

 そんな中、以前活動していたクラスに行ってみました。

 ここは1クラス137人も在籍しており、活動初日のテストは誰も足し算と2の段を理解していなかったクラスです。

 教室に入ると先生が「奈央がいなくても10の合成とかけ算の練習を毎日してたよ!」と言ってくれました。

 正直、今までで一番期待してなかったクラスなので本当にびっくり。3×0〜3×10まで間違えずに言えていて、本当に嬉しかったです。

 ベナンでは3年生までで0〜3の段を学習するのでかけ算はクリア!

 答えは言えても低学力の児童が多すぎて、答えを書けない問題はありますが、一歩前進です。

 自宅で勉強できるよう手書きの九九の表を配布したところ、「奈央からのプレゼントだよ!破ったらダメだよ!大事にするんだよ!」と先生が指導してくれていました。

 そんなこと言ってくれた人初めて…🥲

3の段を暗唱している様子

 私がいなくても活動を続けてくれたのは、必要と思ってくれた=子どもたちの学力を上げたいと思っている先生に出会えたからだと思います。

 残りの任期でいかにモチベーションの高い先生と出会えるかが鍵になりますが、今後もめげずに自分にできることを取り組んでいきます。

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