JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。
nao@青年海外協力隊
西アフリカのベナン共和国の地方都市で小学生の算数の基礎学力向上を目標に活動しています!
JICA海外協力隊に参加しようと思っている方やこれから派遣される方向けの記事です。今後、持ち物関係の記事も投稿します。
Bonjour☀︎ JICA海外協力隊の小学校教育隊員としてベナン共和国に派遣されているnaoと申します。 たくさんの方にベナンやアフリカについて知ってもらいたいと思い、noteを始めました。 どうぞよろしくお願いします🇧🇯 では早速、協力隊を目指した理由について。 ・小学生 学校も家も嫌いで友達もいなかったからいつも図書館にいました。それが途上国との出会いです。その頃から漠然とインフラが整っていないような途上国に惹かれていました。今思えば、当時の自分は
Bonjour! 途上国での生活で難しいのは「メンタルの維持」だと思っています。 最近の私は無気力な日が多いことに加えて、何もないのに涙が出る(多分生理前)、体が全く動かない、何を食べても「美味しい」と感じなくなってしまっているなど、我ながらマズいな…と。 先月はついに1週間引きこもりました(発熱や祝日・土日もありましたが…)。元同任地の先輩が「1ヶ月引きこもったことがある」と仰っていましたが、私にもその時期が来たかーという感じ。 でも、「モチベーションは保
Bonjour! 西アフリカのベナン共和国にて算数の基礎学力の底上げを目標に活動しています。 そんな私の目標は「活動を持続的なもの」にすること。つまり、先生方に私の活動を続けてもらうことです。 私の任地は簡単な1+1のような足し算の暗算ができず、九九も言えない子どもたちが数多くいます。 そこで先生たちに頼みこんで、いろんな学校の3年生のクラスで授業をさせてもらっています。 各クラス2週間の活動ですが、数値(テスト)として結果が表れ、先生たちも「子どもたち
Bonjour! 「給料の7割を美容代に費やす」という話をとあるベナン人女性から聞きました。 勿論個人差がありますが、「平均月給が1万円にしては、美容院代と服代に費やしている人が多いな」という印象を受けます。 理由は配属先のマダムたちはしょっちゅう服を仕立てているし、美容院・床屋と仕立て屋の数は日本のコンビニより多いからです。 自宅から自転車で5分走るだけで美容院は10件以上。仕立て屋も同じ数くらいあります。 良い言い方をすると、「ベナン人はオシャレ」。
Bonjour! ベナンに有名な占い師がいるということで会いに行ってきました。料金は2,000FCFA=500円。 以下の占いに使う道具に、「聞きたいことを言ってくれ」と言われたので、活動が上手くいくか聞いてみました。 しかし、回答の前に彼が見えたものを教えてくれました。 以下、動画を参照に簡単に文字起こし。 👨🏾🦱:あなたはみんなを信じているけれど、 みんなはあなたを信じていない。 それが原因でトラブルになるかも。 旦那が被害を受けるかも
Bonjour! 先日、3,500FCFA=875円で「神の手」と呼ばれる盲目のベナン人のマッサージを受けました。 握手をするだけでどこが悪いかを教えてくれて、アドバイスをくれました。 どんどん当たっててびっくり…。 ・砂糖取りすぎ→仰る通りでございます ・血の状態が良くない→60-80の低血圧です ・筋肉の感染→なあにそれ ・目が悪い→コンタクトは−7 ・腰が悪い→高校の時体育でヘルニアになった ・肺の炎症→えっ ・薬に頼りすぎ→マラリア予防薬と生理鎮痛剤の
Bonjour! まずはこちらをお読みください。 ○活動4クラス目 ・2024年4月12日〜30日 ・3年生:在籍137名+先生1人 なぜこのクラスで活動をしたかというと、人数的に子どもたちの学力が低いだろうなと考えたからです。 「無謀な挑戦だな」と思いましたが、「人数が多いと結果は出ない」という証明になると思い、活動することに決めました。 在籍者が137人もいるのに関わらず、最初のテストがなぜ83人しか受けなかったかというと…午後にこのテストを行ったので
Bonjour! ベナンのパイナップルは世界一甘いと言われています。 一個30〜50円で購入できるため、冷凍してアイス代わりに毎日食べています。 そんな安くて甘いパイナップルでジュースを作っている男性と出会いました。 彼は2年前まで経済首都で料理人として働いていましたが、「地元ののんびりした暮らしに戻りたい」と自分の店を構えたそうです。 ジュースだけでなく、無添加のジャムやパームワイン等も作っています。 作っているところを見せてもらいました! ベ
Bonjour! 先日、とある地方都市の貧しい村に行く機会がありました。 ベナンは中心地以外は森?林?草?で囲われてることが多く、ガタガタ道を奥へ奥へ進むとポツリポツリと小さな村があります。 今回訪れた村は近くの村と比べても収入がかなり低く、その日暮らしの生活をしている人がたくさんいます。 村では5人の孫の面倒を見るおばあちゃんの話を聞きました。 おばあちゃんの義理の娘(孫たちのお母さん)は出産した際に亡くなってしまい、息子(孫たちのお父さん)は妻を亡く
Bonjour! 1月と3月の2回に渡り、孤児院で活動している先輩隊員の活動を見せてもらう機会がありました。 今までに5箇所の孤児院に連れて行っていただきましたが、孤児院の運営の仕方で子どもたちの様子が異なっていることが本当に衝撃でした。 ①愛情不足 とある孤児院では、子どもたちが私達に異常なまでにくっついてきました。 「可愛い」というレベルを超えており、あのべっとり加減はかなり異常(日本の愛着障がいの子と同じ反応)。 普段から大人に放置されているんだ
Bonjour! ご無沙汰しております。 2週間の充実した春休みを終え、3学期がスタートしました。 ここに残しておきたいことが溜まっているので、1週間に2回の更新を目標に書いていこうと思います。 (昨日、みんなの卒業式の動画を観ました。立派な晴れ姿を見ることができて、たくさんパワーをもらいました。私もがんばるね!!!) 春休みに「見返りを求めない優しいベナン人」と出会いました。 ベナンでは長距離移動はタクシーを使います。 とある地方を訪れた際、そ
Bonjour! 先日上京した際、他の地域の教育隊員と活動の話をしました。でもどこの地域の先生も「学校に来ない」とか「午後は授業しない」とか「テストで不正行為をする」ことはないと聞きました。 今まで人と比べて落ち込むことはありませんでしたが、同じ国で何で私の任地だけこんな根本から崩壊してるのだろう…と絶望してしまいました。 任地の教育関係者に対して完全に希望を見失っている私のモチベーションは、子どもの「ありがとう」「明日も来てね」「勉強教えて」という言葉だけです
Bonjour! 2ヶ月半ぶりに経済首都へ行ってきました。 元ベナン協力隊でベナンで起業された方とその奥さんの送別会に参加するためです。 農業分野で活動していた彼が本帰国した後もベナン人に引き継いでもらえる=持続的な国際協力をされたこと、本当尊敬しかありません。 1泊2日で使った金額はなんと150,495FCFA=約37,000円。 たったの2日で一度も上京しなかった2月の生活費(約25,000円)より12,000円も多く使ってしまいました。 【交通費
Bonjour! まずはこちらをお読みください。 ○活動3クラス目 ・2024年3月4日〜27日 ・3年生:在籍65人+先生1人 問題①2+1=3 ②1+8=9の正解率が下がったのは、最初のテストの時に先生が不在でカンニングし放題の環境だったからだと分析しました。 そうでなくても狭い机+カンニング=悪という認識が子どもたちにないので、不正行為を防ぐことはかなり難しいのが現状です…。 学校巡回時に出会ったこのクラスの先生の第一印象はとても良かったです。
Bonjour! 暑い!毎日暑いです。 夜でも部屋の温度は35度あり、寝苦しい日が続いています。 本日2024/3/19は大好きな教え子たちの卒業式でした。 ベナンは夜中でしたが、卒業式の歓送をテレビ電話で繋いでもらいました。有り難い…涙 今日以上に日本を恋しく想うことはないでしょう。 みんな本当におめでとう🌸 そして本日は2022年度1次隊の現職参加制度を利用していた隊員の帰国日でもあります。 南アフリカに派遣された友達も帰ってきます。この
Bonjour! ベナンの地方では、公務員ですら知識が乏しいと思うことが多々あります。 以下の記事でも書いたように、赤ちゃんにアルコールを与えることも…。 同居している後輩隊員のホームステイ先では、ホストマザーが生後数ヶ月の赤ちゃんにビールを飲ませていたそうです(※2024/2/29から同居しています)。 後輩隊員が慌てて止めると、「ビールを飲ませるとよく寝るのよ〜」と言われてしまったとのこと。 絶句…。 「アルコールは体に良くない」という知識も無い