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藤井竜王・名人、大逆転勝利!

 王座戦挑戦者トーナメント、藤井竜王・名人と、詰将棋の村田六段の対局でした。村田六段がジリジリと差を広げ、いっときはAIの評価値も90%を超えていました。解説者も、「後手はあと少しというところで詰みませんね」とか「これは先手番に勝ちがあるという感じですね」などと言っていました。
 私は藤井さん推しで、もちろん今年度中に八冠を取ってほしいのですが、今日はさすがに敗色濃厚だったので、「執着はいかん。取れる時に結果は手に入る」などと一人で達観していました。
 しかし!終盤で、藤井さんがAIの候補手に全く上がっていない、解説も「おおおおおー!」と唸る手を指し、それを村田さんが受けた途端にAIの評価が大逆転、一気に藤井さんの勝勢になりました。そしてその後、「ここにしか詰みがない」という手を藤井さんが紡ぎ出し、見事に逆転勝利を収めたのでした。それを見て感じたことは、「執着はいかんが、達観している場合でもない。最後まで、暗闇をペンライトで照らし続けるように、最善手を探し続けなくてはならない!」ということでした。執着せず、あきらめず、ベストを尽くす、ということを、最もシンプルな形で藤井竜王・名人が見せてくれました。

 ここのところ資料の作成に追われまくって心が荒んでいたのですが、いいものを見てすっきりし、人生に対する闘志が湧いてきました。名局を見せてくれたお二人に感謝します。


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