【心霊体験】土手を走るアレ
中学生時代に住んでいた町は、駅も無い小さな田舎町。
一級河川の堤防に沿って形成された町は、町の大通りを走っていると、堤防を常に視認しながら走ることになる。
そんな町に一つの噂があった。
夜、月明かりに照らされて、人間の下半身が走っている。
普段霊を見慣れてきていた私にも、そんな妖怪の類のような話は俄には信じる事が出来なかった。
鼻で笑い、見れるものなら見てみたいとさえ思っていた。
中学生時代の私は田舎すぎて何も無い町を夜遅くまで外をほっつき歩き、よく真っ暗な町を自転車で走