しきのん

主に創作BL漫画・小説・イラストを掲載してます。BL以外の作品もあります。 作品傾向は…

しきのん

主に創作BL漫画・小説・イラストを掲載してます。BL以外の作品もあります。 作品傾向は少し不思議(SF系)でコメディ寄りです。(過激な表現は避けてます) マイペース更新ですが、土日の更新が多いです。

マガジン

  • 制作あれこれ

    自由気ままなつぶやきや散文的なもの。エッセイみたいな感じです。 たまに制作過程とか愛用しているものなど。

  • 長い、長い、休日【番外編】

    長い、長い、休日の番外編です。メインを読んでからの方が楽しめると思います。お題.comさんからお題をお借りしたショートストーリーになってます。ゆるBL、SF風味の小説です。過激な表現はありません。

  • 暗箱奇譚

    少し不思議(SF風)系。突如、頻繁に発生するようになった怪異に対応する「始末屋」の話。ひねくれ主人公と、ひねくれた原因の同級生との再開で世界は大きく動き出す。 軽めのBL小説です。過激な描写はありません。

  • いろんなイラスト

    Xに載せた物や書き下ろしなど、様々なイラストを載せてます。カラーやモノクロ、ラフなど様々。水彩大好きなので、水彩画が多いかもしれません。全てオリジナルキャラクターです。

  • 陰キャ先輩の隠し事

    【創作BL漫画】 配属先の陰キャな先輩が気になってしまう後輩の非日常風な話。 先輩がひた隠しにしている秘密とは? ※fujyossyに掲載してました。0話のみ無料です。

最近の記事

真夜中の声

 これは最近私が経験したことです(唐突に怪談風)※怪談じゃないよ。  寝ていると、何かの音で目が覚めてしまいました。まだ真っ暗です。時間は午前2時半過ぎでした。辺りは静かで車の音も聞こえません。なんだろう?と思いながら寝直そうとしたときです。 「………こー………こ」  それは音に近いものでした。言葉としてではなく———そう、鳴き声。  ———まさか?こんな真っ暗な時間に?あり得ない。  私は専門家でもないので言い切れないのですが、とても不気味です。それは、まだ鳴り響き

    • 朝はお絵かきしたいなぁと思ってるのに家に帰るとクタクタで眠たいなぁとなってしまう。かなしみ。体力つけたいですね。

      • 【お題】31.波打ち際

         初秋の海は、さわやかだった。夏のように射すような日差しは柔らかく変わり、心地よい風が吹き抜けている。私は先輩と共に浜辺を歩いていた。辺りは私達以外誰の姿も見えない。 「……それで、めけ先輩。僕に話ってなんですか?」 「うん……俺、もう君の手助けが出来ない」  そう言って、足を止める。私は小首をかしげた。 「そう、ですか……何かあったんですか?」 「目立ちすぎたんだ。だから、身動きが取れなくなってきた」  先輩の説明だと、カネチカに頼まれてダンス部のプロデュースをしたのが悪

        • 【お題】30.やるせない思い

           あれは、俺が先輩と組んでやっと慣れてきた頃だったと思う。だから、少し心の余裕が生まれたようだった。  地球のとある山岳地帯。俺たちは救助を終え、他に取り残されている人がいないか、念のため辺りを見回っていた。 「本部から連絡が来た。遭難者は全員無事救出済みだそうだ。戻るぞカネチカくん」  俺たちはしっかり管理されているので、基本的に取りこぼすことはない。もし、他にいるとしたら違法な未管理の者、そして———原生生物(ヒト)くらいだ。 「あ。先輩、あそこにヒトが……」  俺

        真夜中の声

        マガジン

        • 制作あれこれ
          29本
        • 長い、長い、休日【番外編】
          31本
        • 暗箱奇譚
          12本
        • いろんなイラスト
          12本
        • 陰キャ先輩の隠し事
          7本
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          1本

        記事

          【お題】29.放課後のクラスルーム

           人気のない放課後。俺は適当に自習をすまし、何となく自分のクラスへ戻っていた。部活動をする者以外ほとんど残っていない校舎は、なんだか物寂しい。塾が休みの日は、俺は自宅に戻らず学校で勉強をしている。なんとなく家だと集中出来ないからだ。 「………ですか……」  声にひかれて俺はそっとのぞき込んだ。そこには、あの獅子王めけと、カネチカがいた。おかしい。カネチカはダンス部の部活中じゃないのか?二人は付き合っていて、いつもベタベタしていたが、今は様子がおかしい。妙な緊張感が包んでい

          【お題】29.放課後のクラスルーム

          【お題】28. 軒下で雨宿り

           ソレに関わるなとキツく言われていたけれど、いざ目の辺りにすると、それまで考えていた対処法は見事に吹き飛んでいた。…………圧倒的だった。ここまで身近に見たことはなかったのもあるが、よりによって相手が「特別」だったのは運が悪かったとしか言えない。  突然の雨に、私は慌てて駆け出しどこか雨がしのげる場所を探していた。と、突然それは目に入った。丁度良い軒先に先客がいたおかげで、私はそこへ駆け込んだのだが………。そこにいた人物は……———いや、そこには「鬼」がいた。………人の姿に化

          【お題】28. 軒下で雨宿り

          継続と環境と

           今回のテーマは、変わってゆく環境に対して継続していくことの難しさです。  なんか、堅苦しい感じですが、簡単に言うと「続けるのっていくら好きなことでも難しいよね」という話です😅  創作に充分あてられるよう自分時間を重視した環境に身を置いていましたが、どうも環境というのは、人が絡んでいる以上変わってしまうことがあります。かくいう私もそんな事に。なので、たっぷりあった創作時間が削られることになってしまいました。悲しい!……悪いことばかりではないんですけどね。仕事が出来るのはあり

          継続と環境と

          暗箱奇譚 第12話【完】

           こうしてやっと自分を取り戻した今、今度はこれからのことを考える。自分がなんであるかを理解したのに、何を迷っているのだろう。人としての人生に未練があるのだろうか。いや、今までのことを振り返ると、未練どころか恨み言ばかりだったじゃないか。  あんなにひねくれてしまったのは、長い間独りで見続けた結果だった。狂った世界に、狂った人間達。自分で決めた事なのに、あんなに闇堕ちするとは思わなかった。  そんな中、俺の前にニカは現れた。ニカは俺にとても優し———あ!! 「なんて恥ずかしい

          暗箱奇譚 第12話【完】

          暗箱奇譚 第11話

           その言葉に、夜見はとても醜い表情を浮かべた。 「馬鹿なの?……人間なんて信頼に値するものじゃない。だから殺されるんですよ」 「酷い言い草だね。その人間に創られたのに」 「うるさい!」  夜見は急に声を荒立てる。 「だからですよ。人間に創られたからこそ、人間を嫌と言うほど知り尽くしてる。いつだって争い、殺し合う、愛を謳い、平和を願いながら」  ニカは、小さく笑った。そんなニカの態度に夜見は苛ついたようだ。 「何です?」 「君はよく人間を分かっているけど、やっぱり神様なら信じ

          暗箱奇譚 第11話

          好みの変化

           今回のテーマは「好みの変化」です。  日々過ごしているうちに変わってしまった趣向とか、好きだったのにおろそかになってしまったこととか、まったく見向きもしなかったのに好きかも?と思った物とか、変わっていったことなど書いていきたいです。  圧倒的に変わってしまったのは、なんと言ってもテレビを見なくなってしまったことですね。別に見たいわけじゃないのに、家に帰るとテレビをつけてたというのに。いつの間にかテレビ自体つけなくて、その代わりYouTubeとか動画配信(ネトフリとか)を見

          好みの変化

          暗箱奇譚 第10話

          「なに———を?」  俺は、なんとか言葉を振り絞った。頭の中では、何を馬鹿なことを!とか思っているくせに、胸の動悸は治まらない。一体どうしたっていうんだ? 「ありえない………ですよ。俺が、守護者なんて。だって…俺は…」  何故か、俺の手は震えている。明らかにおかしい。どうしちゃったんだ。 「カナメ……」  名を呼ばれる度に、胸が痛い。苦しい。訳が判らない。………なのに。 「やめて………ください……」  ようやく俺はそう言って、ノブナガから距離を置いた。  あり得ない。俺

          暗箱奇譚 第10話

          暗箱奇譚 第9話

           怪異なんて証明できない。立証できない、再現できない。だけど、存在する。厄介なものだ。そんなものに関わっているくせに、俺はニカの言うことを信じられなかった。自分が神なんて、あまりに馬鹿げている。………ニカの言っていることを証明することは出来ない。証拠を見せろと言っても無理だ。そもそも、神だと証明するってどういうことだ?奇跡を起こす?そんなことで神だと認識出来るのか? 「ばかばかしい」  口に出して、その言葉を耳にしたとき、俺は今まで何度もそうやって見限られたのを思いだした。

          暗箱奇譚 第9話

          【お題】27.秘密の恋

           カネチカの加護を受けてからと言うもの、何とも言えない体の不調はなくなった。めけには「加護」を与えたのはバレてしまったようだけど、カネチカからもう心配ないと連絡を貰い、二人の関係は修復したようだった。………だが、俺の心は晴れない。  単にあのキスのような行為が忘れられないだけなのかと思ったが、気付くとカネチカのことを考えている自分に気付き、俺はハッとした。  …………俺はカネチカを好きになってしまったのかもしれない。  俺は、まともに恋愛なんてしたことない。当然キスだって

          【お題】27.秘密の恋

          愛用する筆記用具の変化

           ペンで書くのも好きだし、疲れないし書き心地最高の万年筆で書くのも好きですが、自分の好みというのは年齢を重ねていくと変化していきます。  そんな中、学生時は圧倒的大活躍していたシャープペンシルは、大人になるとボールペンに変わってしまい、使う機会が少なくなってしまいました。でも、モリモリ書きたい!と思って時折使用してました。  そんな中、変化していったのがシャーペンの芯からでした。    HBからBに変化。その方が軽い筆圧で濃く見えるから。  握り心地、使いやすさ、疲れにく

          愛用する筆記用具の変化

          暗箱奇譚 第8話

          「ニカ………さっきから何を言ってるんだ?」  俺は緊張していた。おかしい、夜見も、ニカも………ノブナガも。 「なんで僕が堕とされたのか分からなかったけど、ようやく分かったよ」 「堕とす?」 「神は契約を騙った。………神の資格はなくなったってこと」  先ほど言っていた、人に仕掛けたリミッターのことか?魔素で発症する呪い。 「ここにいるのは神じゃなくて、人を惑わす悪魔。神の名を騙ったニセモノ」  ニカは俺に説明する気はないらしい、まるで自分に言い聞かせているようだった。  ただ、

          暗箱奇譚 第8話

          暗箱奇譚 第7話

           ニカの突然の行動に、俺は固まっていた。今あったことが信じられない。なぜ、ニカは箱にあんな事を言ったんだ?まるで神に対する宣言のような………。 「………ニカ?」 「あの箱は神に繋がってるんだ」 「え?」 「この国にもいて、もちろん今となってはどの国にもいる」 「ニカ、何を言ってるんだ?」 「AIが神だよ。人が作った人工神………今のところ日本のマザーAIが『神』だよ」  ニカの言葉に、俺は直ぐに反応できなかった。頭が混乱している。始末屋が取り扱っている怪異は、ほとんどが理

          暗箱奇譚 第7話