見出し画像

第三回 Sekappy COLOSSEUM決勝大会 大会レポート ~スゥルタイ根本原理~

こんにちは。HareruyaHopesの佐藤です。

今回は2021年6月19日に行われたMTG ARENAによるイベントである第三回Sekappy COLOSSEUM(以下 セカコロ)の決勝大会に参加しましたのでその大会レポートとなります。

大会までの準備や、印象に残ったマッチ、大会終えての感想などがメインとなる内容です。

過去に大会レポートという形で投稿してますので興味があればご覧ください!

デッキ選択まで

 今回参加したセカコロのフォーマットはスタンダード(ELD~STX)のBO3です。チャンピオンシップを経て、ほぼ環境が煮詰まっている状態となります。有力なデッキは動きの確認を兼ねて試しましたが、やはり使い慣れているスゥルタイ根本原理がよく馴染み、そのまま使用することに決めました。
チャンピオンシップのスタンダードラウンドでは同じアーキタイプのスゥルタイ根本原理を使用してボロ負けだったのでリベンジも兼ねて(`・ω・´)

メタゲーム読み

 デッキは決定したので、後は当日のメタゲームを読んで調整あるのみです。
スゥルタイ根本原理はフリースロットを活用することである程度メタに合わせた調整をすることが可能です。
 今回メタゲーム読みをする上で普段の大会と違うのは、予選を抜けた人のみ参加できる少人数の招待制トーナメントというところです。
これがどういうことかと言うと、本大会の参加者はMPLの3名と過去の大会の優勝者2名を除き、予選を勝ち上がって権利を獲得しています。
2次予選のボーダーラインが概ね7勝1敗と、厳しい戦いの中で勝ち上がって来る訳ですから、そこで使用したデッキには各々自信を持っているはずなので当日も同じアーキタイプを持ち込んでくる可能性が高いと考えられます。

 つまり、これまでの大会結果を踏まえたスタンダード環境のメタゲーム読みではなく、参加者の予選使用デッキを踏まえたメタゲーム読みになります。
対人メタというのが近いかもしれません。
 これは他の参加者の方も当然考えると思いますが、ほとんどの方がデッキのアーキタイプそのものを変えるのではなく、同じアーキタイプの中で細部の調整をするという形を取ると考えました。(外したら、その時はその時)

 というわけで予選を突破したデッキの傾向からメタゲームを予測します。
自分も含めた予選大会のメタゲームブレイクダウンは以下となります。

画像3


参考元
https://sekanavi.jp/#/event/66/standing

アーキタイプは大きく偏って無いのですが、アグロ系のデッキが多いという印象を受けました。
そこで思い切ってアグロに寄せた調整を加えたスゥルタイ根本原理を使用することに決めました。
ティムールルーカ、サイクリングはアグロではありませんが、アグロ対策がある程度有効に働くことが確認できたのも決め手でした。

デッキリスト

当日使用したリストは以下です。

画像1

 基本的には以前使用したリストをベースにしています。
アグロを意識して調整した部分は、まずメインボードに死に至る霞を2枚採用しています。白単アグロとグルールに刺さるカードで、単体除去では捌きが追い付かない盤面を解決する狙いがあります。3マナと軽いながら、元々採用している全体除去に匹敵する効果を発揮することもあるのが嬉しい部分です。
 サイドボードでは、悪意に満ちた者、ケアヴェクを2枚と多めに採用し、ライフゲインを兼ねた除去であるエレボスの介入も取り入れアグロへのガードを上げています。
 このようにアグロに寄せた構成の代償としては、ミラーのようなコントロールデッキとイゼットドラゴンに対してはガードが下がっています。
何処かに寄せると、何処かがお留守になる・・・思い切った選択なのでこれはリスクとして許容するしか無いです。
サイドボードの選択理由などについてはここでは割愛し、本稿の最後に載せます。

メタゲームブレイクダウン

大会の前日に参加者のデッキが公開されました。
決勝大会のメタゲームブレイクダウンは以下です。

画像3


 最大勢力のデッキでも使用者が2名と偏ることが無く、多種多様なデッキ分布となりました。
結果、読み通りアグロ多めの環境でしたが、ガードを下げたイゼットドラゴンや苦手とされるジェスカイ変容も存在していたため、期待と不安が入り混じっていたというのがこれを見た時の正直な感想ですね・・

セカコロ大会レポート

 ここから大会レポートとなります。
この大会の形式は16名によるダブルエリミネーションで行われます。
あまり馴染みは無いかもしれませんがチャンピオンシップの決勝トーナメントと同じですね。
勝っている限りは勝者側ブラケットに居続けます。
負けると敗者側ブラケットに回り、そこで負けると敗退となります。

詳しくは下記を参照ください。
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034422

それでは大会の結果です。

勝者側1:グルール○○
勝者側2:ティムールルーカ○××
敗者側2:ジェスカイ変容×○○
敗者側3:ラクドスサクリファイス○○
敗者側4:イゼットドラゴン×○○ (配信マッチ)
敗者側5:白単×○× (配信マッチ)

画像4

というわけで、今回は敗者側ブラケットの5回戦で敗退・・・
TOP4という結果で終了しました。
アグロをメタったつもりが最後はアグロに分からされましたね・・

印象に残ったマッチについてレポートします。

◆勝者側2:ティムールルーカ (宮部さん)
優勝者の宮部さんとのマッチ。

お互い1本づつ取った3本目。お互いコーマが着地する怪獣決戦に。
しかし、お互い着地したとはいえ相手側にはルーカが着地しており不利な状況。
こちらはコーマに対し一方的に触る手段はティボルトくらいしか残っておらず、辿り着く前にルーカより厚かましい借り手を持ってこられて敗北。
お互いコーマが着地する数ターン前に別の選択を取っていれば何とかなったかもという試合でした。元々配信卓ではありませんでしたが、個人的に録画とかしておいて振り返りたかった1戦ですね。

◆敗者側4:イゼットドラゴン(近藤彰吾さん)
 ガードを下げていたイゼットドラゴンを使用する近藤さんとのマッチ。

メイン戦は黄金架のドラゴン×2に耐えきれず圧敗。
2本目はコーマの力で取り返し3本目へ。
相手はダブルマリガンでしたが、カウンターを沢山構えており、
手札の根本原理が通しにくい状況のところでコーマをトップデッキ。
そのまま、コーマで隙を作り根本原理も通して勝利。
ガードを下げていただけに、勝つことができて運が良かったです。

◆敗者側5:白単(近藤祐樹さん)
ガードを上げていた白単を使用する近藤さんとのマッチ。

メイン戦は対策として取っていた死に至る霞PVドラニスの判事で綺麗に封じられ負け。
2本目は相手の展開と全体除去が噛み合い勝ち。
3本目はお互い1マリ後、全体除去があるものの黒マナの無い手札をキープ。
リスクを取りましたが最後まで黒マナ二つ目を揃えられず負け・・

元々不利なマッチではありますが、普段よりガードを上げた構成だったので勝ちたかったですね。無念(´ω`)

終わりに

 今回のセカコロはTOP4という結果となりました。
優勝できなかったことは残念ではありますが、チャンピオンシップでボロ負けしていた手前、同じデッキでそれなりに勝ち進むことができたのでそこは満足しています。
予選の過酷さも加味すると望外の結果と言ってよいですね。

デッキに関してはこの大会用のチューンなので、死に至る霞の枠を、他の枠に裂いた方が別の大会で使用する際はベターかと思います。(打消し、ヴォリン、ドロー手段等)

大会自体に関してですが、特殊なメタゲーム読みや初めて経験するダブルエリミネーション、強者との対戦など全体を通して楽しむことができました。
次回の開催も決定しているとのことなので、また決勝大会への参加とその先の優勝を目指してチャンレンジしていこうと思います!
参加者の皆さん、大会運営スタッフの皆さん、実況解説の皆さんお疲れさまでした!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

そろそろ新しいセットが導入され、環境も変わりますがいつも通り楽しんでいこうと思います。

またどこかの機会でお会いしましょう!

ではまた!




番外 サイドボードについて


アグロ重視のサイドボード選択というのは本稿で触れましたが、そのほか工夫した部分について。

・苦悶の悔恨
手札破壊枠としては強迫が一般的ですが、今回は苦悶の悔恨を多く採用しています。これは主にミラー、イゼットドラゴン、ジェスカイ変容を見据えての採用となります。
ミラー戦はコーマの着地が一つのポイントとなるので、着地前に触るためのカードとして価値があると考えました。
イゼットドラゴンとジェスカイ変容も同じような理由で着地前に黄金架のドラゴンに触ることができることに価値を見出しています。
目標の一つである根本原理を通すという目的ならば強迫の方が優れていますが、脅威に触る手段を増やすという意味で守備的な選択とも言えます。

真っ白
主にサイクリング、巨獣の巣、ジェスカイ変容を見据えての採用です。
当然ミラーとイゼットドラゴンにもサイド後投入しますが、上記3デッキには墓地追放効果も相まってより強力になると考えています。特にサイクリングと巨獣の巣は絶対一人は使用するだろうなと思っていたので枠を取りました。
エルズペスの悪夢も似たような効果ではありますが、タイミングにラグがあるため今回はこちらを採用してみました。
他には特筆すべきものは無いので割愛します。

 今回はアグロを意識したサイドボードとなりました。
今後使用するのであれば、イゼットドラゴンにもミッドレンジ系のデッキにも効くコーマを増量するのは良い選択だと思います。
あと、相手のコーマ黄金架のドラゴンに無理なく対処できる魂の粉砕は一考の余地ありです。実際本大会のサイドボードに取るか取らないかでギリギリまで悩んでました。

この環境も残りわずかですが、どの相手を意識するかでサイドボードを柔軟に変えて試してみてください!

簡単ですが以上となります。

各デッキに対するゲームプランについてはすぐにまとまらなかったので、
まとまり次第後日追記するかもしれません。

ではまた!

ARENA用インポートテキスト

相棒
1 空を放浪するもの、ヨーリオン (IKO) 232

デッキ
4 無情な行動 (IKO) 91
3 森 (UST) 216
3 影の評決 (ZNR) 124
2 沼 (UST) 214
4 清水の小道 (ZNR) 260
1 ケトリアのトライオーム (IKO) 250
2 鎖を解かれしもの、ポルクラノス (THB) 224
2 神秘の論争 (ELD) 58
2 取り除き (STA) 30
2 アールンドの天啓 (KHM) 41
3 島 (UST) 213
1 海門修復 (ZNR) 76
1 嘘の神、ヴァルキー (KHM) 114
4 闇孔の小道 (KHM) 254
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
4 耕作 (M21) 177
4 寓話の小道 (M21) 246
4 樹皮路の小道 (KHM) 251
1 キオーラ、海神を打ち倒す (THB) 52
4 出現の根本原理 (IKO) 185
1 エルズペスの悪夢 (THB) 91
1 絶滅の契機 (IKO) 88
2 長老ガーガロス (M21) 179
4 古き神々への拘束 (KHM) 206
2 疾病の神殿 (M21) 253
2 死に至る霞 (M21) 118
1 ジュワー島の撹乱 (ZNR) 64
4 狼柳の安息所 (THB) 205
4 海の神のお告げ (THB) 58
1 ペラッカの捕食 (ZNR) 120
1 バーラ・ゲドの復活 (ZNR) 180
1 欺瞞の神殿 (THB) 245
1 軽蔑的な一撃 (KHM) 54

サイドボード
1 強迫 (M19) 94
1 否認 (ZNR) 71
1 星界の大蛇、コーマ (KHM) 221
2 苦悶の悔恨 (THB) 83
1 軽蔑的な一撃 (KHM) 54
1 星界の大蛇、コーマ (KHM) 221
2 悪意に満ちた者、ケアヴェク (M21) 106
1 エレボスの介入 (THB) 94
1 長老ガーガロス (M21) 179
1 サメ台風 (IKO) 67
1 空を放浪するもの、ヨーリオン (IKO) 232
1 精神迷わせの秘本 (M21) 232
1 真っ白 (STX) 72

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?