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【イベントレポート】SmartHRインサイドセールス組織に採用・育成担当を置いてよかったこと、これからやること

こんにちは!SmartHR 採用広報の南石(@nanseki_o)です。

これは、2022年8月29日に開催したイベント「インサイドセールス組織に採用・育成担当を置いてよかったこと、これからやること」のレポートです。
当イベントでは、インサイドセールス(以下、IS)グループ専属の採用・育成担当2名が登壇し事業成長を支えてきた「採用と育成」について具体例を交えてお話ししました。私たち自身、より良い組織運営に向けて日々模索中ですが、少しでも参考になる内容があれば幸いです。
それでは、どうぞご覧ください!


登壇者3名の紹介

イベント後の1枚!左から、上原、鈴木、伊藤です

上原 悟(@uehasu)/ISグループ Recruiting&Enablementユニット チーフ
大学卒業後、人材紹介会社にて集客と法人営業に従事。 2019年、SmartHRに入社。SMB〜MMB領域を担当した後、関西領域のチーフを担当。2021年7月、Recruiting&Enablementユニット(以下、REユニット)を立ち上げ、チーフとして現在に至る。趣味は、サウナと散歩とライブ。 

鈴木 顕照(@Kenpyo)/ISグループ REユニット
大学卒業後、リクルートにて人材領域の法人営業に従事。その後、アパレル企業、イラストレーター、構成作家を経験した後、動画の配信現場のマネジメント及びコンテンツディレクターに従事。バックパッカーを経て、現在に至る。趣味は、旅行とお酒とウクレレ。

伊藤 佑介(@yusuke)/ISグループ マネージャー
大学卒業後、求人サイト運営会社にてセールス、ウェブディレクター、営業・テレマーケティング部の責任者を経験。2015年、集客サイト事業で起業し黒字化。その後、東証一部上場企業にてIS部を立ち上げ、部長に就任。2019年、SmartHRに入社。2021年より現職。趣味はバイクとゴルフ。

テーマ1:インサイドセールス組織について


伊藤 佑介(以下、yusuke):SmartHRはTHE MODEL型のBiz組織を作っています。マーケティング、インサイドセールス、セールス、カスタマーサクセスの各組織が、それぞれの役割を全うする体制です。

インサイドセールスグループの構成(2022年8月時点)

上原 悟(以下、uehasu):ISの平均年齢は、SmartHR内で一番低いですね!平均勤続年数は、数字だけ見ると短く思えますが、直近1年以内の入社者が多いこともありこの数字になっています。ここ1年の退職者数は1名なので、定着率は高い組織かなと思います。

REユニットは、ISグループの採用から受け入れ、その後の育成までを一気通貫で担っているユニットです。ユニットを立ち上げて、ちょうど1年ほど経ちました。

テーマ2:採用・育成組織を作ってよかったこと


育成観点でよかったこと

uehasu:一言で言うと、入社者の受け入れがスムーズになりました。REユニットができたことで受け入れのプロセスが安定したと思います。

yusuke:入社後の体験は大幅に変わりましたね!REユニットができるまでは結構カオスで(笑)、チーフたちも新しい方々の入社を心待ちにしている一方、入った後のオンボーディングはどうしよう……と悩んでいましたね。

uehasu:ですね。実際にチーフの声も聞いてみたので少し紹介させてください。このイベントのためにアンケートを取ったのですが、正直ぐっときました……!

インサイドセールスグループ チーフの声を一部抜粋

鈴木 顕照(以下、Kenpyo):では具体的にどんなことをしてきたのか、内定承諾から入社・入社後までの取り組みを5つ紹介します!

1つ目は、「全社会議や内定者懇親会への参加」です。
SmartHRでは経営状況を全社員に共有する会(通称:SKJ)が毎週行われていますが、内定者の方にも入社前に参加してもらう機会があります。これは、ISに限らずSmartHR全社での取り組みですね。
IS独自では、入社1週間前くらいに内定者懇親会を開催しています。これは、内定者とマネージャー、チーフ、僕たちREメンバーが参加して、配属先や入社1日目の動き方などを伝えつつ交流する会です。ここで一番伝えたいのは「あなたを歓迎しています」という気持ちですね。

2つ目は、「セルフオンボーディングシート」
これは入社2日目にお渡ししています。研修スケジュールやまず身につけるべきことを把握できるシートです。結構丁寧に作っているので、本日参加の皆さんにもぜひ見てほしい!

uehasu:3つ目は、「REからチーフへの引き継ぎシート」です。
ISでは、入社1ヶ月時点で「スキルレベル」と「カルチャー体現レベル」を本人にお伝えしています。重要なのは、本人と配属先のチーフとREメンバーが同席する “三者面談” の場で話すことです。2ヶ月目以降の成長促進に向けて、行動の軌道修正をする場にしています。REメンバーは評価に直接関わらないので、現状をフラットに伝える機能を果たせているかなと思います。

4つ目は、斜め1on1制度です。
評価・被評価の関係ではなく“斜めの関係”のREメンバーが、1on1でお話しする雑談制度です。重要なのは、話の内容を許可なくREメンバー以外に絶対に話さないこと。これを徹底しています。

yusuke:本当に何も知らない。

Kenpyo:最後は「知識・ノウハウ共有の仕組み化」です。事例を2つ紹介します。
1つは「1日1問1答」。毎朝、Slack botでSmartHRのISに関するクイズを1つ出しています。もう1つは「メンバーインタビュー」。個人のノウハウや考え方をインタビューして社内に共有しています。

uehasu:REメンバーは2人しかいないので、労働集約にならないよう情報をどんどん共有することと、その仕組みを作ることを大事にしていますね。

採用観点でよかったこと

uehasu:採用観点のよかったことは「安定的に採用できる仕組みが整ってきたこと」ですね。入社者がいない月がほとんどなくなりました!今日は大きく3つの取り組みを紹介します。
1つ目は、「採用認知の強化」。ISのことをまるっと知っていただける「Entrance Book」を作ったり、最近はYouTubeで発信をしていたり。いずれもREメンバーだけで発信しているわけではなく、ISメンバーが自発的に発信活動に参加しています。

yusuke:面接でもnoteや動画を見てくださっている方がほとんどですね!

uehasu:ですね〜!2つ目は「採用基準の言語化」。これはアンケート形式で面接官から観点を収集して、人事と面接官との会話を重ねてようやく完成したもので、正直めちゃくちゃ大変でした(笑)

yusuke:観点は揃っていると思っていたけど、判断基準などが人によって意外と異なることがわかりましたね!認識のズレを埋めるの大事。

uehasu:3つ目は「選考体験のカイゼン」ということで、社内で模擬面接を行いました。

yusuke:やりましたね!かなりフィードバックをもらった記憶が(笑)。これを機にいろんな人の面接に同席させてもらいました。

テーマ3:採用・育成組織がこれからやること


Kenpyo:私は「イネーブルメント」を主に注力していきます。これまでは新入社員のオンボーディングに注力してきましたが、これからは「既存メンバーのスキルアップ」や「チーフのスキルアップ」にも取り組む予定です。

uehasu:ISのKPIが「商談実施数」から「有効商談数」に変わったことで、“受注”を意識した活動がより求められている背景がありますよね。
採用観点では、「採用市場で選ばれ続けるための取り組み」に注力します。SmartHRの従業員数は約700名になりましたが、その数字からは想像できないカオスさがまだまだあって。現状を“正しく”知ってもらうための訴求が必要だと感じています。
あとは、「ISグループミッションの浸透」にも力を入れていきます。BPOの方を含めると130名を超える組織になり全員が同じ方向を向くことが難しくなってきました。チーム強化のためにも着手したいと思っています。

yusuke:1on1を通じても、同じ方向を向く難易度が上がっていると感じますね。背骨になるものが統一化されていないことで判断やチャレンジに迷いが生じているなと。そこで取り組んだことの1つが、「ISミッションを決める合宿」ですね!

ISミッションを決める合宿の様子

uehasu:大変でしたがやって良かったですね。Slackスタンプなど工夫をして、みんながミッションに触れる回数を増やしていきたい!

質疑応答コーナー(一部抜粋)


質問:ISのリーダーやマネジメントをする中で気をつけていること、ISグループの団結力を保つために心がけていることはありますか?

yusuke:最も気をつけているのは「健康第一」ですね。その上で団結力を保つために先ほどのミッション合宿を実施したり。あとは、些細なことでも感謝をしたり称賛したりしていきたいですね。

uehasu:個人的に気をつけているのは、常にご機嫌でいることです。REメンバーがご機嫌でないと、質問するハードルも上がってしまうので。

Kenpyo:uehasuさんは本当に横で鼻唄を歌ってますね(笑)

質問:なぜIS組織からこの取り組みを始めたのですか?他グループで同様の取り組みをする予定はありますか?

uehasu:ISから始めたのは、SaaS企業の中でも最も採用を頑張るべきポジションだと思っていたからですね。あと、KPIの投げ合いをしないために採用から育成を一気通貫で考える人が必要だと思ったのも理由の1つです。そして今期からは、セールスでも同様の取り組みが始まりました!REの取り組み自体、最初は「大丈夫か?」と言われていたので取り組みが広がっていくのは嬉しいですね(涙)

質問:オンボーディングにおいて大切にしていることはありますか?

Kenpyo:地元の後輩になりきることです(笑)。入社後はわからないことをわからないままにしないこと、正しく理解して100%の力を発揮してもらうことが重要なので、そのために心理的安全性やフラットな環境を整えるのが一番大事だと思っていて。コミュニケーションの取りやすさは大切にしています。

uehasu:私は、全部を型にはめないことを大切にしています。個人の強みを活かしてもらうために、すべてを平準化するのではなく、尖っているところを見つけることも大事だと思っています。

アーカイブ動画のご案内

当イベントのアーカイブ動画をYouTubeにアップしております!約1時間30分の長尺動画ですが、気になるテーマだけでも2倍速でぜひご視聴くださいませ!(冒頭1分ほど、音声が若干聞き取りにくくなっております。それ以降は問題なくお聞きいただけますのでご了承ください)

おわりに


最後までお読みいただきありがとうございます!SmartHRのインサイドセールスに少しでも興味を持ってくださった方は、他の記事やカジュアル面談にアクセスいただけると嬉しいです。REメンバーとともに一同お待ちしております!