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落とし物日記 ぼくの答えだ!

スーパーの入口にアボカドが落ちていた。
ぼくの他に何人もいて、アボカドに気が付いているはずなのに、
誰も拾おうとはしない。

なんで、みんな無視してるの?
もしかして爆弾? いやいや絶対それはない。
どこからどう見てもアボカド。

誰かが買った後で袋から落としてしまったのだろう。
ぼくは、アボカドを拾い上げ、
店員さんに渡した。

ここはスーパーなので落とし物は店員さんに渡せば解決するのだ。
後は落とした人に戻ることを願うだけ。

ひと安心した数日後、

なんと今度はアボカドの100倍くらい難しい、落とし物の試練が襲いかかってきた。

大事な仕事の約束があり、時間に追われているときに道にお財布が落ちていた!

「なんでこのタイミングなんだー」と心の中で叫ぶ。

見て見ぬふりをする? 

はっ

一瞬でもこんなことを考えてしまった自分が情けない。
最低だ。
(でもスーパーでアボカドを拾わない人の気持ちが少しわかってしまった)

お財布はそのままにするわけにはいかない。
持ち主にとっては、とても大事だ。

まわりを見渡しても人はいない、ここがスーパーなら店員さんに渡せばいいかもしれないが、ここは、ただの道。

交番に届けなくては。
でも時間がない。でも届けなくては…
交番てどこっ!?

もう、どうしよう… どうすればよいのだ…
時間ないし…

お財布が落ちてる場面に遭遇するのは、人生初かもしれない。
やばい緊張してきた。
そんなこと考えてないで、はやく拾えよ自分。

ドキドキしながら道に落ちているお財布を拾うと
たくさんのカードが入っていてパンパンにふくらんでいた。
もう、はち切れはそうなくらい。

これは責任重大でプレッシャー特大…

あぁ…
ぼくの心は、もう、はり裂けそう。

時間も無くなってきた。

後で届けてもいいのか? わからない。
後でよいかもしれないけど泥棒したようでなんだか嫌だ。
後で交番に届ける選択肢は消えた。

と、同時に

ぼくは目の前にある建物(なにかの会社)の自動ドアを開け、
中に入ると受付?に声をかけた。

「お財布がすぐそこに落ちてました。きっと
ここで働いている人のだと思います。」
と言って
事務員さん?に落ちていた財布を渡し、その場をさってしまった。

無事に財布が持ち主に届くことを願いながら…

うわぁ~無責任!!!

うわぁ~丸投げ!!!

でも、こうすることしかできなかった。

後でその建物(会社)の電話番号を調べ、連絡をしたら
ぼくが渡したお財布を
警察に届けてくれて、無事持ち主の元に戻ったそうです。
(免許証が入っていたのでわかったみたい)


あ~よかった~

やさしい受付の人ありがとうございます。

そして、迷惑かけてごめんなさい。


ひとまず安心しましたが本当はどうすればよかったのだろう。

ぼくが、すぐに交番か警察に届けるべきだった…

大反省です。

でも、あまり考えてもしょうがない。

一生懸命考えて行動したんだ

ちゃんと持ち主にお財布は戻ったし

もっと自分の行動に自信を持とう

きっとこれでよかった

そう

これが、最高に正しい

ぼくの答えだ!





無理やり、自分を正当化してすみません🙇‍♂️



もし、落とし物をしてしまっても、
必ず戻ってくるような、やさしい世界で
ありますように🌈





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