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10年ぶりに筆を執った理由

物心付いたときから絵を描くのが好きで、社会に出る前まではオリジナルの漫画や小説を書いていました。

社会に出てからも年に1〜2枚は絵を描いたけれど、それは年賀状とかの義務で、その時には絵が上手くなりたいとか楽しいとかは思っていませんでした。

小説が書けなくなったのが15年ほど前(2006年?)
最後に漫画を描いたのが10年ほど前(2011年)
筆を置くつもりで最後の絵を描いたのが3年前(2020年)

仕上げた後に画材を全て処分して「もう描かなくて良いんだ」と思ったら、重たい荷物を下ろしたみたいに楽になりました。
それからは絵を描いていませんでしたし、描きたいとも思いませんでした。

話は変わりますが、私は音楽が好きです。
聞くのはもちろん弾くのも歌うのも。作曲にも挑戦しました。

ただ残念なことに才能がありませんでした。
ピアノもギターもとても聞くに耐えられる演奏ではなく。
歌もヘタです。そもそも喉の使い方がよく分からない。
演奏がダメなら作るかと作曲に興味が湧いたものの、音楽理論が不思議なくらい頭に入ってこなくて、解りたいのに解らなくて悔しい思いをしました。
興味があるのに解らないって、どういうこと?

後に知ったのですが、音楽の才能は9割が遺伝で決まってしまうらしい。
努力ではほとんど補えない、欲しくても手に入らないその能力を持っている人が心底羨ましかったです。

歌うようにピアノが弾けたら楽しいだろうな
あんなにのびのびと声が出せたら気持ちいいんだろうな

それは絵も同じなんじゃないかとハッとしました。

もしかしたら絵や漫画が好きなのに、どうしても自分で描いたり作ったり出来なくて悔しい思いをしている人がいるんじゃないだろうか。
自分で言う音楽みたいな。

自分に才能があるかは別として、なんの苦も無く絵を描けたのは能力のひとつなのでは?
それを捨てるのはとても勿体ないことをしているんじゃないか?

そう感じ始めた頃、私は20代までの生き方に厭気がさしており、30代は色々挑戦してみようと決めていました。
その時たまたまぴょこっとついんて!さんから「同人活動しましょうよ!」と勧められ、まんまとおだてられた豚は再びペンを執り、木を登り始めたのでした。

30代からの初めての同人活動
10年ぶりに絵と、創作と向き合います。

一度絵から離れた自分がどこまで出来るのか実験です。

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