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個別最適な学びについて考える(39)ー堀田龍也(2004)メディアとのつきあい方学習―「情報」と共に生きる子どもたちのためにーから

おはようございます!
本日から2月になりました!
早いですね。もう1ヶ月です。

改めて1ヶ月間のnoteの全体ビューを振り返ってみると493でして,約500近くの人がいろんな記事を見にきてくださっているということになります。
自分が書いている記事が誰かの参考になること,また素晴らしい研究者の先生方に焦点が当たること,そのようなきっかけになればと思い続けています。これからもよろしくお願い致します。

本日は,「堀田龍也(2004)メディアとのつきあい方学習―「情報」と共に生きる子どもたちのために.ジャストシステム,東京」です。メディアと関わることが多くなった今,求められる力とはなんなのか考えていきたいですね!早速読んでいきましょう!

 このことは、子どもたちはすでに、「テレビで伝えられていることすべてが真実とは限らない」と知っていることを意味している。子どもたちの大好きな「バラエティ」が虚構であるというのは、少なくとも頭では分かっているということだ。
 私たちが知り得る多くのニュースがテレビ経由であることは間違いない。しかし、私たちはそれを6割程度の信用度で見ているだろうか。
 もっと鵜呑みにしてしまっているというのが筆者の見解だ。アンケートで冷静に聞かれると、「あまり信用していない」と答えても、実際は短い時間で端的に伝えられるニュースを、かなり信用してしまっているのではないだろうか
 子どもたちがバラエティ番組に出演するコメディアンのまねをするのはかわいいことだとしても、エスカレートしていじめになるという事例が生じるのも、同様の理由ではないだろうか。

堀田龍也(2004)メディアとのつきあい方学習―「情報」と共に生きる子どもたちのために.ジャストシステム,東京

子どもたちはテレビで伝えられていることが真実は限らないことを知っています。現在は情報収集をする際にインターネットがかなり普及していますが,同じことが言えると思います。
インターネットの情報も真実は限らないことを知っておきながら,Web検索した時に一番上に来る情報を信じてしまう。その心理も一緒だと思います。

わかっていても,そのように考えてしまうのはなぜでしょうか。自分たちのメディアとの付き合い方もまだまだなのではないでしょうか。疑った上で,次は学校でどのように実践を行っていくかについて考えたいと思います。

メディアが生活に影響を与えていることを教えるコツ
NIEという運動がある。(中略)授業での新聞の使い方は4つある。
①新聞記事を教材として使う
②新聞を使って調べさせる
③新聞を読み比べ,分析させる
④新聞を作らせる

 学校現場でよく実施されているのは、①と④だ。
 特に小学校には④が、中学校には①②が多い。しかし、④は新聞形式にまとめることに留まりがちで、新聞というメディアの特性を必ずしも反映させた実践にはなっていない
 ①②は、新聞を資料として見ているだけで、メディアの特性まで踏み込まないことが多い。今回紹介した実践は、取り扱ったメディアはさまざまだとしても、上記のNIEの4つの観点のうちの③にあたる。分析的に見るということをさせるために、いったん発信者にならせているという視点の転換がポイントだ。

堀田龍也(2004)メディアとのつきあい方学習―「情報」と共に生きる子どもたちのために.ジャストシステム,東京

ここでは,一例として新聞での学習について書かれています。
私たちは情報を集める時に,そのメディアを分析的にみることはできているのでしょうか。そこを考え直さなければいけないのかもしれません。

特に新聞というメディアはかなり昔から存在し,人に情報を伝えるものとしてずっと存在しています。まずは,身近なメディアから実践をして,これからの情報化時代のメディアとの付き合い方を考えていきたいですね。
能動的に学んでいくことが求められる中で,いろんな情報と触れ合うと思いますが基礎的な能力は早めに身につけていきたいですね!

詳しい実践に関しては,この本や「実践編」シリーズもあるのでチェックしてみてください!

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!


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