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サイバー人材「知識ゼロ」からにコーポレートエンジニアが思うこと

トレンドマイクロ社が社外の非IT人材を有休インターンとして雇用し、セキュリティエンジニアとして教育した後、正式に雇用しているそうです。記事によれば、有休インターンの1年間は育成期間となるようで、かなりのコストをかけている印象を受けます。

ただ、コーポレートエンジニアとして働いている身としては、上記のようなコストをかけても、自社でセキュリティエンジニアを育成するのは合理的だと感じます。

セキュリティエンジニアには基本的なIT知識に加え、専門的な知識と経験が求められるため、数は少ないです。また、そのような理由から、独学で一人前のセキュリティエンジニアになることは非常に困難です。

さらに、情報のアップデートが頻繁に必要でありながら、ソフトウェアエンジニアと比べて直感的な面白さが少ないため、志望する人も少ない印象です。

実際、私が働く会社でも長年セキュリティエンジニアの募集を行っていますが、採用できていないです。また、一緒に働いていた時にはあまり活躍していなかったセキュリティエンジニアが、ビッグテックや国内の上場企業を渡り歩いているのも見かけます。

採用したくても難しく、能力に関わらず経験者は引き合いが多いというのが、現場から見たセキュリティエンジニアの現状です。その観点からであれば、高いコストをかけてでも自社で育成するのが合理的だと考えるのは、ご理解いただけるのではないでしょうか。

上記のような現状が見えているので、私自身セキュリティにもちょっとずつ手を出していきたいところです。

以上、現場からの報告でした。

#日経COMEMO #NIKKEI

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