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デジタル小作人といくつかの妄想
「1ドル=150円台は想定外だ。2024年3月期は円安でサーバーなどの費用が膨らみ利益を押し下げた。何とかしてほしい」。情報セキュリティーサービスを提供するデジタルアーツの谷崎文彦IR室長は8日の決算発表で話した。
我々が利用している国内のWebサービスやオンラインゲームも多くはAWS(Amazon)や、GCP(Google)、Azure(Microsoft)なんかのクラウド基盤上で動いています。国内の法人がWebサービスを当てれば当てるほど、基盤を持っている上記のような会社にお金が入る仕組みになっているので、日本のデジタル関連企業は「デジタル小作人」と言われているわけです。
今後はAIを使ったサービスや、AIそのものにお金が流れることが予想されますが、そのAIを動かすためのGPUなんかも国内では作っていないので、その点でもデジタル小作人と呼ばれる状況は当面続くと考えらえます。
禍福は糾える縄の如しとはよく言ったもので、日本がグローバルなIT基盤を持てない大きな理由は、80年代までに日本の2次産業が勝ちすぎたからだと思っています。優しい言い方をすると2次産業が儲かり過ぎたので、80年代、90年代前半にデジタル産業へ参入するメリットを多くの日本人が感じられず、デジタル産業への参入が遅れたんじゃないかと妄想しています。(虚業とか呼んでましたしね。)
逆に、現在のデジタル小作人の状態というのは次の福への禍なんじゃないかという期待も、私は持ったりしています。
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