子どもの偏食
SNS上で、子どもの偏食の話題をよく目にするようになった。
大体の内容は「偏食でも子どもはちゃんと育つ」といったもの。
偏食のお子さんを持つお父さんお母さんは、この言葉ですごく救われると思う。
これなら食べるかな。
こうやって調理して、こうやって工夫したらいいかな。
って毎日毎日毎日毎日考えるのはやっぱりしんどい。
わかる。わかります。
今一緒に住んでいるもうすぐ3歳の姪もそう。
野菜はもやしすら口にしようとしないし、うどんもつゆに浸かっているだけで警戒して食べない。
初めて目にする料理はもってのほか。
マックのナゲットは食べるのに冷凍のナゲットは食べないとか、
焼きそばの肉は食べるのに同じ味付けの野菜炒めの肉は食べないとか、
卵焼きの形を三角にしただけで食べないとか。
とにかく食わず嫌いが多い。
毎朝毎晩作っても「いらなーい」。
じゃあおしまいにしようか。
そんなにお腹空いてないってことだよ(食べようと思えば食べられるはずのものもいらないする)、と言うとそれは嫌、アタシの好きなものを待ってこい、とぐずり出す。
好きなものだけおかわりしたいと話すので、じゃあひとくち味見して、ペロッでいいからと言うとお怒りに。
正直毎日これの対応するのは、面倒だしイライラする。
それでも根気よく色んな食事をめげずに提供しようと母と話していて、出来る限りはそうしている。
姪の場合は環境の原因が大きくて、1歳にして嫌いな物は食べなくていい・好きな物を好きな時に好きなだけたべていい(お菓子アイスジュース含む)だったので、こればかりは大人が悪いし、安心出来る場所で色んな物に触れてこなかったらそりゃあ警戒もする。
残ったら父親に食わせればいいか〜という感じで、1度出してみてダメでも2、3日連続して同じ食材の物を出してみたり。すると3日目には少し口にしてみるようにもなってきた。
大好きなパンやラーメン、揚げ物は出来る限り土日のお楽しみにして(面倒な時は無理せず平日にも全然出す)、お菓子ジュースも午前と午後の少しずつと保育園のリズムと合わせるようにした。
朝食は納豆ごはんとかおにぎりとか甘い卵焼きとかパンとかミートボールとかウインナーとか、
好きなものの範囲でいろいろ作ってみてもムカムカするのか食べたがらず。
朝食食べさせ担当の父親も、時間無いのに!早く食べて!とイライラしだして朝から最悪なので、喜んで食べてくれるヨーグルトだけでもとにかく口にしてもらって、他はお茶漬けにしてみたりシリアルにしてみたり。
少しずつ朝食を食べる習慣をつけるところから始めることに。
夏場の塩分入り朝食は今後の課題だけれど。
なぜここまでしてやるのかといえば、やっぱり栄養失調の心配もあるし(詳しくは厚生労働省から出てるの読んでください)、何よりこれから大きくなって小学校での給食やらなんやらで困るのは本人だから。
朝食から給食までの時間も長くなるし午後のおやつの時間だって無いのに、帰りはもしかしたら学童を利用しなきゃいけない環境であれば家に着くのも何時になるかわからない。
それなのに、今と変わらず朝食も全く食べなくて、午前中の授業中にお腹が空いて集中出来なくて、ようやくお昼だ!という時に白米しか食べられないのでは、混ぜご飯の時なんかどうするんだという話になる。どうしようもない。
せっかくの行事食だってみんなは楽しそうに食べる中、自分は一口も食べられない。
もしお友だちの家でご馳走になっても苦手で食べられないんです、と手をつけない。
食事の場面は一生続くものだから、本人にその気が無くても自分の偏食で自分が傷つくことにもなりかねない。
それでもいいんだよという世の中の風潮ではあるけれど、やっぱりみんなで楽しく食事は囲めたほうがいいし、それに越したことは無いだろうと思う。
だから、苦手でも食べようと思えば食べられる、くらいまでは持っていけたらいいなぁという今年の目標である。
偏食に対して、こうしなきゃ…ああしなきゃ…みたく頑張りすぎなくていいとは思うけど、栄養失調による体調の変化(顔色、成長曲線、便の形状等)とか心の成長とか、一度振り返ってみることは必要かなと思う。
いち保護者、いち保育士の独り言と思って頭の片隅にでも。
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