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仕事選び、学校選びについて思うこと

中学生の頃、「私たちは何のために勉強するのか」ということが教室で話題になったときに、いつも言葉少なに生物学にのめりこんでいるような先生が、「いつか自分のやりたい仕事が見つかったときに、その仕事につけるチャンスを広げるためにも、今、いろいろ勉強しておいたほうがいいんだよ。」と言われたことを思い出します。

私は父や兄の影響を強く受けて、科学が好きになり、高校の時には大学で地質学か農芸化学を学びたいと考えていました。そこには将来、エネルギーか食料にかかわる仕事につきたいという漠然とした気持ちもありました。

大学は将来やりたい仕事を見据えて、学部や学科の内容で選ぶものと考えていました。高校の先生やそのつてを頼り、こういう勉強をするなら今ならどこの大学に行ったら良いか、いろいろたずねてみました。

共通一次試験が始まるころまで地質学か農芸化学か迷っていましたが、結局地質学を選びました。その時点で、私はたぶん、心の中で、将来は地質学にかかわる仕事に就くのだと心に決めていたのだと思います。

希望通り、石油開発会社に入れたのは幸運だったのかもしれません。しかし、就職活動の時に、どのような条件で働けるかはあまり考えていませんでした。どんなことができるのかが問題でした。

仕事の選び方にもいろいろな考え方があるかもしれませんが、「どんな条件で仕事をしたいか」だけではなく、「どんな仕事をしたいか」で選ぶのも一つの方法だと思います。早くから自分のやりたい仕事が何となくわかっているのなら、それに向かって大学などの学校を選び、勉強するのもいいと思います。

大学も名前だけではなく、どんな先生がいてどんなことを学び、どんな研究できるのかまでいろいろと探ってみると良いと思います。

自分の尊敬できる先生の影響を受けて仕事を絞っていくのも良いかもしれません。勉強をしながらさらに具体的な仕事のイメージを固めていくのも良いと思います。

そしてもし、まだ将来の仕事のことまで想像できないのであれば、自分の好きな科目や興味に向かって勉強するのも良いと思います。

中学・高校まではまんべんなくちゃんと勉強しておくと、選択肢の幅が広がるし、どんな職業についても、生活の中でも役立つと思います。計算とか、公式とか、化学式とか、年号とかがそのまま直接役に立つとかではなく、自分が生きる世界の成り立ちや、仕組みや、考え方を理解する上での、ツールだし、パーツだし、基本なのだと思います。

事細かには覚えていなくても、いろいろ学んできたことは仕事でも生活でも、確かに自分の基礎となっている気がします。


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