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無駄か無駄でないか

仕事でもなにかの依頼でも、その場ですぐに損得や効率や無駄か否かで判断するのではなく、とりあえず引き受けられることは引き受けてみて、「勉強・経験」と前向きにとらえてそれを次のステップにつなげていく人がいます。

私もできたらそうありたいと思っています。それは、なんでも言われたとおりに請け負って、言われるままにこなして、それで「勉強になった。経験になった。」というのとはちょっと意味が違います。

自分が思っていたのと違う仕事でも、自分が希望していなかったことでも、自分が期待していたものとは違うことでも、まわりから無駄だと言われだれも手を付けたがらなかったことでも、いろいろ考えながら取り組んでみると、意外に面白かったり、将来に活かせたり、工夫の余地があったり、身につくことがあったりします。

それでも、やってみてやっぱりそのままでは無駄だとわかってきて、改善したり中止させたりする取り組みの中で、終わってみれば自分にとっては無駄ではなかったということもよくありました。

無駄なことだと後ろ向きにとらえるばかりではなく、自分の中で「無駄にしない」という心構えと、積極性を持つことが大事だなと思います。

ただし、自分の健康を害するほど、あるいはすでに請け負っている仕事をおろそかにするほど、なんでも請け負えばいいということとはもちろん違います。

限りがある時間の中で優先順位を付けることはもちろん重要です。そのうえで、請け負うか否かの判断に迫られたり、やむを得ず請け負うことになったとしても、初めから無駄か無駄ではないかで判断したりそれでやる気を失うのではなく、「無駄にはしない」という心づもりが、勉強になり、経験になり、次につながるものだと感じます。

私の社会人生活、技術者生活においては、そんな心構えが案外役に立った気がします。

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