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愛犬ポップとの思い出と不思議な出来事② ~あの日のこと

こんにちは、七色そよ風です。
今日も前回に続き我が家の愛犬だった「ポップ」との思い出を綴りたいと思います。今回もお付き合いいただけましたら嬉しいです。

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不思議なことの一つであるポップの毛色や毛並みが変わってしまい別犬のようになりどうなってしまうのかと... 当時心配していたのですが、無事元の姿に戻ることができました。

小さい頃散歩に出かけるとよく二足歩行で上手に歩くポップ、ガードレールや草むらなど自分の背丈より高いものの先に興味があるようで覗きこむように背伸びをして長い距離を歩いていました。
その仕草や後ろ姿がとてもかわいくて...

また散歩の途中で道ばたにモグラなどの小動物のものらしい穴を発見すると夢中で匂いを嗅ぎながら得意の穴掘りに精を出すポップ、結局モグラなどにはお目にかかれず「さあ、行くよ」と私にリードをグイグイ引っ張られ未練を残しながらその場を後にします。

朝と夕方、行けない時は一日一回の時もあったけど...
この散歩がなかなか、ん~もうほんとに大変で...

のどかぁ~に誰にも邪魔されずに散歩できたらねぇ(涙)

田舎事情で...

今現在は飼い主さんは皆リードをきちんと付けてお散歩を楽しんでいるのだけれど、当時は数件のお家で困ったことに時々放し飼いをしているお宅があって...
家でポップを飼い始めてから犬を飼うお宅が増え散歩でもよく顔を合わせてしまいお互いに若い犬ゆえ吠えまくるということが...

リードをお互い付けて飼い主さんが手を離さずならまだいいのですが、問題なのが時々放し飼いにされている犬...

ある日のこと中学生になった娘が散歩にポップを連れ出し、そして心配していたことが...

娘はリードを付け散歩をしていた所、運悪く放し飼いの犬がポップをみつけ襲いかかってきたようで娘も巻き添えになり足のふくらはぎを数カ所噛まれて病院に...

けっこうな深傷だったけど大事にはいたらず、 でも絶対放し飼いは絶対してはいけない、だめなことだよね...

娘に傷を残したその犬は体格のいい大型犬でオスのゴールデンレトリーバーの雑種犬、その後放し飼いのせいで若いうちに車にひかれて... 
無責任な飼い主さんに言いたい「自由がいいなんて犬は不幸だよ」って...

もう一匹同じく大型犬のラブラドールレトリーバーの雑種犬、100m離れていてもよく見えるようで田んぼを越えて直線距離で追いかけてくる。
あっという間に追いつかれてしまう。
どちらもオス同士けんかが始まり激しく噛みつきあう。
相手より小さい中型犬のポップは大丈夫かしらと心配しながらも私はリードを離せず、アワアワしていると近くにいた飼い主さんが駆けつけ引き離す。自分の犬に手を噛みつかれ大変だろうに謝りながら帰って行く。まだ飼い主さんがそばにいたからいいけれど... 大変なことになることに...

その犬はよくご近所さんにも噛みついて困らせていたようだ。
どちらも大型犬なのだから、思い出すと恐ろしい...

つないでおけば良いのにね。

以前お世話になった獣医さんが言っていた「犬はさかりがきても放してはいけないよ...放なさなければ慣れて大丈夫だから」と。
ほんとにそうだった、さかりがきても騒がず、暴れることもなくポップは普段と同じだった。

よく犬が人にマウンティングすると言うけどポップはそういうこともしない犬だった。
教えたことは覚え、何でも言うことを聞く利口な犬だった。
時に首輪が外れていても気づかなく逃げ出さないポップがおかしくて...

それからというものそのような訳で散歩に気軽に行けなくなってしまった。
ご近所ということもあり苦情も言えず、ポップの散歩は手早く自転車で行くことに...

自転車での散歩は走りたがったポップにはちょうど良かったかもしれない。
テンポ良く自転車についてくる。
上手に、時には自転車の私を気遣って振り向きながら速さをあわせてくれる。

なんてお利口さんで、やさしくてかわいいの...。

それでも時々犬に襲われそうになる日もある。そんな時は自転車をこぎ、急いで走り家に帰る。

そんな中、おじいさん(義父)が散歩を代わってくれた。
「いい運動になる」と言って、それからはほとんど毎日朝と夕方、おじいさんが行くことに...

おじいさんを気遣って自転車の脇についてゆっくりとした走りでついて行く。帰ってくるなり私や家族の姿を見ると元気に飛びかかって喜んで尻尾を振りたまに嬉れションまでしてしまうポップ。

そんな日々を元気に過ごしていたポップだったが、ある日のこと...

元々二足歩行するなど面白いことをする犬で、ある時は犬小屋の屋根に登りさらに暑いときの日よけにと屋根の上に張ったシートの上にまで乗ってアクロバティックなことをしていたポップなのですが...

それは突然、後で考えると異常とも思える行動をするように...

夜になるとクンクン、キャンキャン鳴くように...

今までさかりがきてもそんなふうに鳴いたりしなかったのに...

今度は様子がちがう、犬小屋の脇にある人の膝の高さくらいの柵を跳び越え外側に出て落ち着かない様子、何度夫が見に行き元に戻してもまた柵から跳び越えて出てしまう。

「なんだよ、おばかになったのか」なんて夫が言いながら夜な夜な様子を見に行き、どうしてそんなことを最近するようになったのかわからずにいかがなものかと思いながらその晩は過ぎていった。

そしてまた次の夜が来た。

こんどは夕べに増し遠吠えまで始まった。
前足をジタバタさせながら異常に落ち着かない、様子がおかしので家の玄関のゲージに入れてやる。

そんな出来事が1週間続き、あの日が来た。

2011年3月11日東日本大震災。

我が家も大揺れに揺れた。

今でもはっきり覚えている。

その日はとても穏やかな過ごしやすい天気の良い日だった。

午後レンコンの出荷作業中に地震がきた。
トラックに荷を積んでいるその時、いつもの地震くらいに最初は思った。
地震が止まない、どんどん強くなる、母屋の2階の瓦が音をたてて作業場の車庫の近くに落ちてくる。レンコン箱も崩れ、水槽の水が暴れだし外に波打ち溢れ出す。
地震が一時収まり危険を感じその場を離れる。
そしてポップを連れ出し裏の道路まで出る。

また二回目の大きな地震がきた。

私たちはポップを抱え道路の端で座り込む。

ゴーっと遠く地の底から襲ってくるような音、道路がまるで生きているかのように波打ち、家の中からは家具や何やらの倒れ落ちる音、どうなってしまうのだろう。離れた家族が心配になる。

ようやく地震が止み私たちは落ち着きを取り戻し我が家の現状を確認した。
母屋は築40年位、瓦がずいぶんと落ち、家の中の2階の床が抜け1階の天井が落ちた。
物置のシャッターや内壁も落ち農機具にあたり壊れている。
私たちの離れも家の中がめちゃくちゃに...
この地震が夜間で寝ている時にきたら大変なことになってしまっていただろう。

その後余震があり天候も崩れ、日のある内に家の中を歩ける程度に片付け夜を迎えた。
当日の夜は懐中電灯やおもちゃのランタンの灯りで不安と心配で眠れずに過ごした。
停電は割と早くに直りテレビを付けると東北の大変な状況が報道されていた。ひどく大変なことになっていることにとてもショックで胸が痛んだ。

それに比べたら、我が家は... そんな思いは複雑だった。

翌日早々に片付けを始める。どこに何を... どこから手を付ければ良いのか頭の中でなかなか整理ができない。
被害は大きかったが少しずつどうにか瓦礫の片付けを親戚の手を借り終えることができた。瓦が落ちてしまった屋根にもようやく手に入れたブルーシートがかけられた。
1週間くらいだったかやっと水が出てお風呂に入ることができ普段の暮らしのありがたさが良くわかる。だんだんと我が家にも日常が戻ってきた。

地震の後原発事故があり農作物の風評被害が心配にはなったが、田んぼの液状化現象でお米が作れなくなったなどの理由で3月末は種まき時期ということもありとても心配だった。

後で考えるとあの時のポップの異常行動はもしかして地震予知だったのかもしれない...

テレビやラジオで東日本大震災での動物の異常行動について放送していた。

ご近所さんが言っていた、あの地震の前の夕方帰り道、東の方角で地上から赤い光のようなものが放射されたように光っていたと、そして運転している目の前で光りを感じるほどに強い光のようであったと、とても不思議な現象だったと...
ポップはとても敏感な犬だったからそれを感じてたのかもしれないね。

これもポップとの不思議な出来事の一つ...

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ポップを語るには東日本大震災を思い出します。とても長い話になりました...
ポップとの不思議な出来事の思い出話は今日はこの辺で...

また次回もポップとの不思議な出来事を思い出し綴りたいと思います。
おつきあいいただけましたら嬉しいです。

今日も最後まで読んで下さりありがとうございます。

感謝してます。

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