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私が好きになるのはいつだって教室の隅にいるヒトであり

私が働く「最後の一品店。」は先日1周年を迎えた。ありがたいことにそのコンセプトの面白さから喜んでいただけて、世の中にたくさんの商品を送り出すことができた。

このお店に並んでいるのは新作が出ることによって、棚に並べられずバックヤードで眠ってしまっている商品たち。そんな商品がお客様のもとに届くたびに「また奇跡が生まれたな〜」と感じて幸せいっぱいになる。だってこのお店がなければお客様の目に触れることもなかったんだから。このお店があること自体が価値だし、そんなお店で最後の一品たちのことを伝えることを生業にできていることを嬉しく思う。

そして、このお店のコンセプトを「この発想はなかった!」「いつ来ても楽しい!」「入るといつも欲しいものが見つかっちゃうから怖いんだよ笑」と楽しんでくれるお客様。この一年で良い出会いがたくさんあったし、モノの里親探しをしているような仕事だからいろんなヒトとの思い出がたくさん溢れている。

今年一年「その商品の個性を、気に入ってもらえる人に見つけてもらうこと」を頑張れた一年だった。「届けたい方に届ける」を実感できた一年

私は主にSNSを担当しているんだけれど、投稿をするときに「こういう人たちにこういう気持ちになってほしいなぁ」ということを考えながら仕事をしてきた。時には「〇〇さんがこういう反応をしてくれれば嬉しい」くらいまで笑、結局「こういう人」の解像度が上がれば上がるほど、お客様の反応が良かった。

いわば私たちはモノとヒトのいわばマッチングをしてるわけだけど、これには商品に対する理解も必要だし、お客様の好みもきちんと理解する必要がある。どちらも2年目はレベルアップしていきたい。

ここからは個人的な話。
昔からメジャーよりもマイナーな物がどうも気になる性分。流行り物に手を出さない自分がかっこいいと思っている私は永遠の厨二病だ。笑
学生時代を思い返せば私はみんなが好きになるクラスの人気者よりも教室の隅にいるヒトを好きになることが多かった。それは単純にインキャが好きというわけではない。笑 誤解のないように声を大にして伝えたいけど、そういう癖はない笑。

ただ絵がうまかったり、話がすごく面白かったり、特定の分野に詳しかったり。きらりと光るモノがあって、でもそれを公にするわけではなく謙虚で静かでそれでいて自分を持っていて。そんなヒトたちに興味を持つことが多かった。

単純に社会の真ん中にいるヒトに対するコンプレックスが私を動かしているのかもしれない。私がメインストリームの人間にどう頑張ってもなれなかったから笑 

人気者なりの苦悩はあったと思うけど、どうしても人気があるってだけで人生イージーな気がして、不公平だよな〜って思っていた。
全く同じ意見を言っても、人気者が言えばみんなが納得して、そうじゃない私みたいな人間が同じことを言っても納得されなかったりして。学生時代からそんな不条理に心底ムカついていた。笑

「可能性があるヒトやモノが正当に評価される世の中をつくりたい」と思っている。評価されるっていうのはバックグラウンドとか人気とか関係なく忖度なく「良いものが良い」と真っ直ぐに言える社会。人気者じゃなくてもさ、すっごいかっちょいい一面があるんだよってずっと私は伝えたいんだよ。

輝く個性を持った最後の一品たちを届けることで、世界の片隅の素敵な一面を照らせる力を持った、そんな自分になりたいなと思っています。


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