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人間は日々、コミュニケーションをデザインしている。

私は仕事で「コミュニケーションデザインチーム」という部署に所属しています。名前だけ聞くと、なんだそれは?と思うかもしれません。この部署には販促プロモーション、ディスプレイ、店舗設計、ICT、アートディレクション、映像制作などが含まれています。私はそのうちのプロモーションチームに入って日々楽しく働いています。

多種多様なスキルを持った人たちが一つのチームになっているので一括りにするのは難しいと思いますが、みんな向かうべきところは同じです。
だからチームとして成立しています。
私はこのチームを「世の中の人とブランドが、どのようにコミュニケーションをとってヒトの感情を動かすか、を設計するチーム」と解釈しています。
だからこそ、向き合うべきものはお客様であり、世の中のヒトや流れです。チーム内で「これを見た時にお客様はどう思う?」「お客様にとって何の価値があるの」などといった言葉が飛び交っています。たのしい。

ヒトの感情を動かして、誰かの日常がぱぁっとなったとき、私は何にも代えがたいくらい嬉しいです。また反対に、ヒトを怒らせてしまったとき(自分が怒っているときも含め)「なんでこの人は(自分は)こんなに怒ってしまったんだろう」と相手の感情やそれまでの人生に想いを馳せるのも実は嫌いじゃない。なのですごくすごくやりがいを感じて働いています。

自分自身もとにかく、自分の感情を退屈にさせたくない。し、嫌われるよりも、つまんねーやつだなと自分に興味を持たれないのが一番つらい。
いろんなところで言ってますが、私のことを嫌ってくれてもいいんです。
最近では人の悪意で傷つくのも人生だなんて思っていますし、そういうときほど歌が心にしみますし、苦しい状況にいる人の立場で考えることができる気がするし、相手のコミュニケーションを想像する引き出しが増えるので私にとってプラスです。

人間が人間である以上、コミュニケーションは必要なスキルなんです、残念ながら。一生コミュニケーションを取らないで人間を終えるなんて無理なんですよ。大学の心理学の授業でやったけど、コミュニケーションを取らないと人って死ぬんです。上級生や男の子と全く話せなかった高校生までの自分が見たら絶望するような文章です笑。
でも今は国籍ジェンダー年齢問わず、いろんな人とお話しできるようになりました。コミュニケーションデザインは訓練、天性の才能ではない。上司もアートとデザインは似て非なるもの、デザインは努力で伸ばせると言っていました。まさにその通り。
仕事ができる人は日常のコミュニケーション一つ取っても丁寧で、相手への想像力ができているなぁと思います。

思い返せば小さいころから母親の顔色をうかがうのが得意だったんです。空気の読めるほうというか、危険を察知して空気になるのが得意でした。兄が怒られている姿を見て、どうやったら母親に怒られずに自分のやりたいことを通せるのか、「手段」を考えるのが上手い要領のいい、生まれながらにずるい妹でした。でもそれも私の努力とも言えます、「どのタイミングでどういうワードでどういう表情で伝えれば人を(お母さんを)動かせるのか」仮説を立てPDCAを回しながら生きてきました。
だからこそ、心配する両親を説得して1人でバングラデシュにも行けましたし、今では両親も大阪に旅行に行くくらいの感覚でバングラデシュに送り出してくれます。
そんなことも今の仕事につながっているのかもしれないなぁ笑、なんて。

まだまだ経験値のない未熟者です。いろんな感情を想像して、他人の人生に想いを馳せられるように、そして世の中に面白いことを提供するために、酸いも甘いも体験して、その感情をきちんと記録してかないといけないなぁと思います。感情は忘れてしまうので、記録も大事です。
私は何が嬉しくて何が悲しいと感じるのか。尊敬できるなぁって人は、私よりも多くの経験をしていると思うんです。人生の厚さは感情の振れ幅に比例すると思います。だからこそ嬉しい感情だけじゃなくて、辛い局面に自ら飛び込んでいく勇気も必要で、その勇気や行動ができた人が何かを成し遂げていると思っています。

話が逸れてしまいましたが、それを仕事に落とし込んだのが私たちのチームです。すごいでしょう、ヒトの感情を動かすとビジネスになるんです。お給料が発生するんですよ。そのお給料を使って、私は新しい体験をし、誰かの感情を動かす引き出しを増やします。これからも仕事でもプライベートでもヒトをドキドキさせたりワクワクさせ続け、世の中をわぁっと驚かせる手段を設計します。

(余談)私の部署のメンバーや接客が得意なヒトは四六時中、ヒトの感情に向き合っているせいか、モテる人が多い(気がする)。どうやったら人が喜ぶのかを想像できる人が多いんでしょう。上長になればなるほど、2手3手先の人の心を読んでコミュニケーションを取っているのでコミュニケーションもスムーズなので、私のぐちゃぐちゃな話も受け止めてくれます。また、人当たりが良く明るいニコニコしている人が多い気がします。

そんな仕事をしています。

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