贅沢は味方。欲しがります負けたって
東京事変の「キラーチューン」は、中学3年生の時に毎日イヤフォンで聞いていた。スマホでリピートに設定してひたすら受験勉強をした思い出の曲だ。何度聞いても、歌詞から想像する風景や登場人物が私を楽しませる。まさにキラーチューンだ。
東京事変の曲で好きなものはいっぱいありすぎる。今でも宝箱の中を夢中になって見つめる子どもの気持ちになる。それでも「思い出の曲」と言われればキラーチューンを迷わず選ぶのはなぜか。それは、歌詞の内容が理想の大人像にピッタリと当てはまっていたからだ。歌詞の中でも特に好きな部分をピックアップしようと思う。
贅沢するにはきっと妬まれなきゃいけないね
ちょっと芳しいのを睨まないで
欲しがらないなら
自分の幸せを妬んで足を引っ張ってきたり、嫌がらせをする人間は沢山いる。だけどそんな奴らを相手にしないで、やりたいことをやる。周りに惑わされずに生きていく。
働き始めて数年が経ち、妬み妬まれ惑わされ。
そんな生活が続いたりした。キラーチューンの歌詞とは真逆だった。去年突発的に聞きたくなり、久しぶりに聞いて心が洗われたのだ。中学3年生のおかっぱ頭をした芋っ娘が、覆いかぶさった心の雲を払ってくれたのだ。思い出に浸り泣くことは山のようにあったけれど、まさか思い出に救われるとは思わなかった。誰に何を言われようと、好きなことを続けることが人生を豊かにしてくれる。迷わず思えた。
「キラーチューン」は私に2度、素敵な思い出を作ってくれた。1つは理想に向かって受験勉強を頑張れたこと。2つ目は、自分にとっての「贅沢」を教えてくれたことだ。
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