38日『タイム〜君と過ごす100日〜』
1‘
あれ?
指輪ってどこに置いたっけ?
雑草刈りするのに、汚れるから
外したんだけど、どこに置いたっけな?
2‘
あれ〜?
マジでやばい…
見つからない…
焦りだす〇〇。
3‘
⚪︎「と、とりあえず掃除をして落ち着こう!」
気持ちを落ち着かせる為に掃除を始める。
⚪︎「まずはお風呂から」
洗面所に向かう。
⚪︎「どんどん忘れっぽくなってきたな…」
4‘
少しぼーっとしてるとシャワーを持つ手が緩まってしまい、
手から離れて、床に落ちて体に水がかかる。
⚪︎「うわぁっ!びしょびしょだ…」
張り付くTシャツの胸元に浮かび上がる数字…
5’
⚪︎「あと38日…」
その数字が〇〇の残りの灯火を物語っていた。
⚪︎「着替えよう…」
浴室から出て、着替えに寝室に向かう。
6‘
⚪︎「寝室は最後に掃除しよう」
着替えた〇〇は寝室以外の掃除に取り掛かる。
集中して掃除をしている〇〇
ふと、時間を確認すると
7‘
⚪︎「あ、そろそろ夕飯作らないと!」
掃除を中断して、夕飯の支度を始める。
⚪︎「何作ろうかな〜?あれにしよう」
献立が決まり、調理を開始する。
8‘
〜〜〜〜〜
9‘
⚪︎「うん、うまくできた」
“ガチャ”
玄関から扉が開く音がする。
⚪︎「帰ってきたかな?」
10‘
奈々未「ただいま〜」
⚪︎「奈々未、お帰り!」
奈々未「うーん!いい匂い!」
⚪︎「すぐ食べる?」
11‘
奈々未「そうだね!手洗ってくる!」
⚪︎「準備しておくね!」
奈々未は洗面所に手洗いに行き、
〇〇は料理をお皿に盛り付ける。
12‘
テーブルに料理を並べると
奈々未が洗面所から戻ってくる。
⚪︎「食べよっか!」
奈々未「うん!」
13‘
〜〜〜〜〜
14‘
食事を済ませて、お皿洗いをして
2人でソファーに座り、まったりしてる。
奈々未「今日は何をしていたの?」
⚪︎「今日は草刈りをして、えっと…」
15‘
言葉に詰まってしまう〇〇。
奈々未「ゆっくりでいいよ?」
⚪︎「うん…そうだ!掃除をしたんだった!」
奈々未「掃除してくれたの?」
16‘
⚪︎「時間はあったからね!」
奈々未「ありがとね?」
⚪︎「お風呂も洗って、湯を張ってあるから入れるよ」
奈々未「一緒に入ろっか?」
⚪︎「そうだね」
17‘
〜〜〜〜〜
18‘
お風呂に入り、髪を乾かして
寝室に…
奈々未「少し気になっていたんだけど、結婚指輪は?」
⚪︎「え…そうだ!どこに置いたのか忘れてたんだった…」
奈々未「外したの?」
19‘
⚪︎「草刈りをした時に汚れちゃうと思って…ごめん…奈々未」
奈々未「大丈夫だからそんな顔しないで?」
〇〇を抱きしめる奈々未。
奈々未「多分ここにあるよ」
そう言って寝台の横にあるテーブルの1番下の引き出しを開く。
20‘
奈々未「ほらあった」
そこには結婚指輪があった。
⚪︎「そっか、無くすと怖いから外す時はそこに入れることにしたんだった…」
奈々未「大丈夫、〇〇が忘れても私が覚えてるから」
⚪︎「うん、ありがとう、奈々未」
21‘
To be continued
22‘
この作品はフィクションです。
実際の人物や団体とは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品としてなので、実際に行っても、
責任は取りかねますのでご了承ください。
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