【予告編】31歳のハッピーエンド~ななこ結婚するってよ~

3月に1冊本を出し、6冊にまた1冊出し……9月には2冊出す。

リアル編集部のななこは、編集者として忙しくしていた。

「企画が通らない」と泣いていたのが嘘のように毎月企画が通るものだから

著者さんからいただいた原稿を読み→編集提案を書き→時には自分で書き換える

そんなこんなしているうちに、仕事以外で自分だけのために文章を書く余裕がなくなり、
「このままじゃnote1周年記念が何も投稿せずに終わってしまう」と仕事終わりに慌てて文字を打っている。
そして予定だと、来月7日、私は結婚をするらしい。
ただし、相方が究極のマリッジブルー中で、7月になっても引っ掻き回される予感しかしない。本当に結婚できるかわからないので、職場にはまだ、言えていない。
親しい友人にだけ(彼がマリッジブルー中であることも含めて)報告をした。
「もし来月、結婚していなかったら『バカな男だ』と笑ってほしい」と、最悪の事態も想定内だ。
まだ何も書かれていない婚姻届が、私の仕事の資料と一緒にデスクに置いてある。

思い返せば大学時代、マリッジブルーになった男が、結婚式前日に彼女の実家でてんやわんやわめきまくるレーゼドラマ(読まれるための戯曲)を書いた。
まさか、この身に降りかかりそうなんて、7年前の私はエスパーじゃなかろうか。
あらすじとしては、
彼女よりキャリアも年齢も下の男が、告白もプロポーズも彼女からされた挙げ句、結婚式前夜に不安が爆発して彼女の実家に押しかけて「結婚式を中止させてほしい」と叫ぶ。
彼女は独身最後のパーティーで外出中。
式の前日で落ち着かない彼女の両親は、唖然とするやら、呆れるやら。
特に彼女の父親は大激怒。母親は夫をなだめつつ、自分がマリッジブルーになった夜のことを語り始める。
パーティーから彼女も帰ってきて「私は全く悩んでない。だって幸せになるために結婚するんじゃないから」と彼に言い切る。
落ち着きを取り戻した彼は、改めて結婚の決心をして、めでたしめでたし。
ちゃんと読みたい人は【レーゼドラマ】Last night blue……へ。

私の相方は、年上じゃないし、職場も違うし、結婚式前日でもないけれど、
「俺たちは幸せになれるかな?」とずっと言っている。
だからいいんだって。幸せになるために結婚するんじゃないから。

せっかくだから、来月は彼と私について書こうと思う。
たぶん、きっと長くなる。だって4年も付き合ったんだ。もしかしたら、分割するかも。
note1周年は31歳のハッピーエンドの予告編。
試し書き(思い切り書き換えるかも)だけ、公開します。

タイトル(仮):こうして私は結婚した! 結婚する気のない彼の心を変える3つの方法

「今付き合ったら、ななこは絶対に結婚を考えるでしょ。俺、ほんとうに結婚はしたくないんだよ」
と彼は言った。
「よしわかった。私は今まで1年以上長続きした人がいないから、とりあえず1年付き合おうよ。
それで別れたって、私にはまだまだ次を探す時間もあるし、上手くいったら、あなたの気が変わるかもしれない」
26歳の私は、恋をしていた。1年後の未来が全く見えなくたって、恐いものは何もないくらい、まっすぐ彼を見つめていた。
告白は大成功。2ヶ月後の誕生日に私は27歳になった。
26歳の私にとっては、あの日の付き合い始めがハッピーエンド。
王子様とキスをしていつまでも幸せに暮らしましたとさ。
とはいかないんだよ! まったくもう! なんで男ってこうなのよ!

続く(また来月7日に!)

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