久しぶりに小説を書いたらとても楽しかった!わーい
「ねえねえ、スピカって知ってる?」 隣の席の四ノ宮 麦(しのみや むぎ)が、朝のホームルームが終わってすぐに俺に問いかけてきた。 「…乙女座の一等星だろ、知ってるよ。俺、天文学部だぞ。知ってるに決まってんだろ。」 春の夜空で青白く輝く星。それがスピカだ。 少し強気に答えた俺に、四ノ宮はふふんっと悪戯っぽく笑う。 「そう言うと思った!違います〜星のスピカじゃありません〜ほら!これ!」 ずいっと腕を伸ばして俺の顔にスマホを近づけてくる。 「…近すぎて見えねえ。」