折り紙を折る　その２

2年前だった。
もう、そんなに経ったのか。

1cm×1cmの紙で鶴を折ったのは。

爪を負傷していたが、やっと戻ってきたので久々に極小に挑んだ。

記録の更新を目指す。
小さな、小さな折り紙と向き合う時間。

何枚か紙を無駄にして、なんとか8mm×8mmを折りきった。
それでも満足できる出来ではない。
1cm×1cmの時は美しく折れたのになぁ。

TAMOTUに乗せると小ささが際立つ。
世の中にはこれよりも小さな紙で千羽鶴を折る人もいる。
上には上がいて、それと比べたら、なんてお粗末なことだろう。


と書いては見るが、比べない。
凄いなと思うけれど、そんなことが出来たら見える世界も違うだろうと思うことも沢山あるけれど、比べない。

私に出来るのは此処。今の此処なのだから。
それが苦しい時は苦しいって言うし、楽しい時は楽しいっていう。

何時だって自分と手を繋いでいる。
一緒に見に行こうと誘ったのは私だから。
他の誰でもない私が私と生きている。

『薄い紙なら折れるのかな』『高級紙なら折れるのかな』などと、心のどっかで紙のせいにしたりしてみる。
けれど、たぶん、私が折れるのはこの程度かなとも思う。
楽しいうちは極めていくだろうし、楽しくなくなればやらなくなるだけ。


ただそれだけなんだ。