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温泉で感じた「今、ここにいる」という尊い実感。

3月というのに、私が住む地域は肌寒い日が多く春を恋しく思う日々ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?今年は桜の開花も遅れているようですが、その分、春を待ち遠しく思える時間を長く感じられているような気がしています。

最近ほっこりした「チューリップが春を待っています」の看板


私は先日、とても久しぶりに温泉に行ってきました。今日は温泉で感じたことをゆるゆる綴りたいと思います。本当はゆっくりすることが好きな太刀なのですが、ここ数年は、なかなか「今」という時間に自分がどっぷりいられていないなーと思うほど急いでいて、いつもちょっと先を見ているような時間を過ごしてきました。

目の前にあることをしながらも、いつも「次にするべきこと」を考えていて、ずっとタスクがなくならないような、今を味わえないような、そんな感覚が長い間あったように思います。特に我が家に双子が誕生してからはその感覚が強くなって、常に少し先を見て考えていかないと日々が回っていかなかったということもありました。

最近はその感覚に慣れ過ぎてしまっていた私は、常に全力で「今」だけを見ている我が子たちとペースが噛み合わないことも多くなり、「一体どうしたら私は今にいられるんだ…」と途方に暮れるような気持ちになったことも。

そんな気持ちを抱えていた最近、とても久しぶりに温泉に行く機会がありました。「ふーっ」と言いながら広々とした温泉に入った時に、「あ、今、ちゃんと私はここにいる」と感覚的に思えたんですよね。それは、何だか、とても昔にどこかに置いてきてしまったような、懐かしい感覚でもありました。そして嬉しくてちょっと目頭が熱くなりました…!

私は福島県の出身なのですが、小さい頃から温泉がとても身近にあって、家族で出かける場所と言えば毎週末が日帰り温泉でした。Uターン就職で地元に戻った時も、遅番勤務だった日は日帰り温泉に行ってから出勤する、なんてことも。小さな頃からの日々の中に、きっと当たり前に「今、ここにいる」感覚を、自然と感じられていたのだなあと思いました。

育ってきた環境をありがたいなと思うとともに、今は意識をして「今、ここにいる」を感じられる時間を作って守っていくことが、自分の中で必要だなあと思いました。

我が子たちを見ていると、いつも「今、ここ」にいられて羨ましいとさえ思うこともある私。「今」にい過ぎるので切り上げられないことも多いけれど、小さな先生たちに、大事な何かを教えてもらう日々です。
母が「もう行くよ!」と言いながらこんな風に思っているとは知る由もあるまい…と思うのでした。



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