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施主理解度チェックシート(性能編)

家づくりの勉強をしていると終わりが見えません。今自分がどこにいるのか分からなくなります。

そこで、独断と偏見にはなりますが家づくりの理解度がセルフチェックできるといいのではと考えて作ってみました。

性能と意匠の2つにわける予定で、今回は性能です。
性能の中でも温熱の項目が一番多くなっています。

先にお断りとして、施工もかなり大事ですが私自身が詳しくないので情報量が少ないです。
他の項目も含め、「これ中級に追加して!」みたいなご意見はTwitterでぜひ頂けたらと思います。特に施工については大募集です。

情報量として初級が少なく、一番多いのが上級になりました。これは初級や中級がボリュームゾーンで、その先にまで行く人が少ないためだと思われます。
最低でも中級まで抑えればまともな家は建つかと思います。

よく、「30個中20個以上なら上級」みたいな基準もありますが、そのようにはしていません。
初球を飛ばして中級や上級の勉強をしても意味が無く、初球の1つでも理解が欠けていれば知識としては足りないからです。

必ず初級の知識をマスターして中級に移行、中級をマスターしてから上級に移行してください。

MONSTERの方は。。

そのまま突き進んでください。

では本編をどうぞ。

初級

みんなここから始まった!
焦らずゆっくり、そして楽しく家づくりの世界に飛び込もう。

  1. 高気密高断熱住宅という存在を知っている

  2. 気密と断熱の違いが分かる

  3. UA値、C値という言葉を知っている

  4. 1種換気と3種換気の違いが分かる

  5. 耐震等級3を知っている

  6. 窓のアルミ、アプルラ、樹脂サッシの違いが分かる

  7. 日射取得、日射遮蔽が分かる

  8. 床下エアコン、小屋裏エアコンを知っている

  9. 松尾設計室を知っている

  10. プロ施主という言葉を知っている

中級

一番のボリュームゾーン。知識がついて語りたいことが増えてくる段階。
しかし、分かっているようで分かっていない状態でもある。

自信過剰になりすぎると落とし穴があるので、上級との間にあるキャズムを超えよう。

温熱

  1. 自分が住む地域の断熱等級別UA値を即答できる(ZEH~断熱等級7)

  2. UA値がいくつ以上だと高断熱と言えるかわかる

  3. C値はいくつぐらいを目指せばいいか知っている(目標数値を達成できない会社を切ることができる)

  4. 断熱と気密のどちらの優先順位が高いか即答できる

  5. 断熱工法を知っている

  6. 断熱材の主要素材・商品を知っている

  7. 断熱等級の引き上げを知っている

  8. 方位に応じた窓のセオリーを知っている

  9. ハニカムブラインドを知っている

  10. コールドドラフト対策を取れる

  11. 内窓という手段を知っている

  12. 吹き抜けによるメリデメを知っている

  13. 建物形状による温熱への影響が分かる

空調

  1. 絶対湿度という単語と、数値をいくつぐらいにすれば快適か知っている

  2. F式除湿を知っている

  3. 脱衣所エアコンという選択肢を知っている

  4. 壁があっても空気を送ることができる商品を知っている

  5. 1種換気のデメリット(ダクト掃除、天井付け等)を理解している

  6. Co2濃度をいくつに抑えると快適か知っている

  7. 24時間換気による熱損失を知っている

  8. 法律で定められた換気回数を知っている

耐震

  1. 構造計算を知っている

  2. 構造王の動画を見ている

  3. 構造王の事業者マップで自分のエリアの工務店を探している

設備

  1. 給湯が電気代の何割を占めるか知っている

  2. おひさまエコキュート、時間ずらしの術を知っている

その他

  1. 火災保険の減額方法を知っている

  2. 省令準耐火を知っている

  3. 屋根形状によるメリデメが分かる

  4. 窓リノベ補助金を知っている

  5. スーパー工務店を数社知っている

  6. 工務店のメルマガに複数登録している

  7. ハグミー、えがおのいえを知っている

上級

気付いたら家づくりにハマってしまった勉強家。
この人に聞けば家づくりは安心!

温熱

  1. 「うちの会社は高断熱住宅です!」というワードを見ても、その会社が本当に高断熱かどうか判断できる

  2. C値が低すぎることによって発生する問題と対策が分かる

  3. 断熱は材料よりも何が大切か知っている

  4. 断熱工法よりも何が大切か知っている

  5. 日射取得による弊害を知っている

  6. G3でも寒い家になる条件を知っている

  7. G3は電気代でペイできるのかどうかを知っている

  8. 1種換気が電気代でペイできるのかどうかを知っている

  9. 一番安い1種換気の商品を知っている

  10. 窓のグレードをいくら上げても弱点ということを理解している

  11. トリプルガラスに不向きな方位を知っている

  12. 漏気という現象と、漏気しやすい窓商品を知っている

  13. 遮熱窓、断熱窓の使い分けができる

  14. ハニカムブラインドの問題を知っている

  15. 軒を何センチ出した方がいいか知っている

  16. 玄関ドアにガラスをつけるとどうなるか知っている

  17. イノベストD50のドア枠の罠を知っている

  18. 高性能住宅だと資産価値が高いかどうかを知っている

  19. UA値やC値を追い求めすぎるのは手段と目的がすり替わっているので、他の要素とのバランスが大切なことを理解している

空調

  1. 畳数通りにエアコンを選ぶことは時代遅れであることを知っている

  2. 最も費用対効果が高い暖房器具、冷房器具を知っている

  3. 自分の間取りにおいて、F式の適切な設置場所を考えられる

  4. 数十万~100万円以上する全館空調システムを使用せずとも、壁掛けエアコンで全館冷房、暖房の方法が分かる

  5. 通風信仰の間違いが分かる

  6. 普通に暮らす中でCo2濃度が上昇しても目立った健康被害が起きないことを知っている(Co2濃度を気にしすぎる意味がないことを知っている)

  7. 浴室換気扇以外で浴室を乾燥させる方法を知っている

  8. ヒートショックが交通事故の4倍ではないことを知っている

  9. 調湿建材は気休め程度の効果であることを知っている

耐震

  1. 地震による被害パターンを知っている

  2. 耐震等級1とは?と聞かれて即答できる

  3. 地震保険に入るべきか自己判断できる

  4. 耐震に強い間取りを知っている

  5. 耐震等級以外にする必要がある対策を知っている

  6. 熊本地震において、耐震等級別の被害状況と真の原因を知っている

設備

  1. 太陽光発電で売電収入を狙うことは古いと理解している

  2. 蓄電池がペイするか知っている

  3. 乾太くんと洗濯乾燥機を比較してどちらがコストメリットがあるか分かる

施工

  1. 袋入りグラスウールの注意点を知っている

  2. 断熱欠損、熱橋対策などUA値の数値に現れない注意点を知っている

  3. シロアリ対策で重要なのが使う材料や塗布範囲以外にあることを知っている

その他

  1. 屋根を見ると雨漏りしそうかどうか判断できる

  2. 太陽光発電に向いている屋根形状を知っている

  3. 危険な階段形状を避けられる

  4. 住宅設備のメーカー保証が切れていても保険が下りることを知っている

  5. 工務店や実務者の方と意見交換ができる。身の回りの建築会社よりも詳しいことが多々ある

  6. 三角スケールを購入している

  7. フエッピーさんの異名を知っている

  8. フエッピーさんの投稿を理解できる

MONSTER

ここまで来ると変な人になっちゃってるかも?
もうそのまま突き進んでください!

  1. フリアーを持っている

  2. パッシブハウスを日本で広めた人を知っている

  3. YouTubeで見る家づくり関連動画がもはや無い

  4. 飲食店などの店舗に行くと内装にしか目がいかない

  5. メジャーを持ち歩いている

  6. ほとんどの実務者よりも性能に関しての知識が勝ってしまう(自分が依頼を検討する会社の担当者と話が合わない)

  7. 断熱等級の引き上げによる住宅業界の変化を説明できる

  8. 自分が住んでいない地域の断熱基準引き上げのニュースに歓喜する

  9. 断熱効果が高い新商品のニュースに涙する

  10. GWをグラスウールと読む癖がついている

  11. 友人が家を建てた際に最初に聞く質問が「UA値とC値いくつ?」

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