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暗い部屋はNG、でも眩しいのはOKってどうなの?

照明計画で暗すぎてその部屋での作業に支障が出るのは失敗として捉えられてるが、逆に光源が目に入って眩しいのは問題視されてない。

大は小を兼ねるとして、光源多くして眩しければ減らす考えは理解できるが、眩しい位置にライトがつけば住んでから調整できないことが多い。特にダウンライト。

そこらの設計士とか、パナの照明提案を受けるとダウンライトが無数についた計画になる。

施主もダウンライトが大好きだから需要と供給がマッチしてるのかもしれないが、かなり位置を気をつけないと寛いでる時に眩しい部屋の出来上がり。

リビングでソファにもたれているとき、ベッドに入って寝る前の時間を楽しんでいるとき。眩しい光源が目に入ってくる。

日本人は薬物中毒者のようにダウンライト中毒になっていないか。

私なんかが何を言っても中毒は抜け出せなさそうだから、せめてグレアレス選べばいいのにと思う。

照明に限らないが、私たちの親世代の家に対する価値観で令和になっても家を建てていることがあまりに多い。通風信仰もその典型。

昭和の家は暗かったろうし、電気は貴重だし、換気は通風で取るしかなかった。

平成になり、シーリングランプ一つで部屋全体が明るくできるようになり、ダウンライトのようなコンパクトな補助照明も出てきた。ダウンライトがついていれば新しい家、おしゃれな家という価値観ができた。

でも今は令和だ。ダウンライトなんて使わなくても色んな照明がある。店舗で使うようなコーブ照明やコーニス照明を自宅でも簡単に楽しめる。

1室1灯じゃなく、多灯にしても電気代はかからない。だってLEDがあるから。

これだけ変化したのに、なんで20~30年前の照明計画をしているのか不思議でしょうがない。

みんなインテリアや部屋の色味は一生懸命考えるが、ベースとしての空間の作り方が20~30年前の家になっている。

もちろん、これは素人である施主が問題というよりは実務者が20~30年前から何も進歩してないということが問題なのだが。

断熱はじめ性能が施主側から要望されるようになり、どんな規模の会社も低性能な家を供給できなくなってきている。ボトムアップの改革。

恐らく、これと同じことが照明でも起きなければ2050年になってもダウンライトばかりの家は量産されていると思う。

性能とは違って電気代など経済的に支障が出るものではないが、性能も今のZEH以上であれば無断熱住宅ほどの健康リスクの差は無くなっている。

そうすると快適性を上げるためだけの高級品になるので、同様に快適性を上げる照明も検討の必要が出てくるのではないか。

G1からG3にするのは50万じゃ効かないし、G3にしても窓と空調計画がダメで寒い家も存在するので費用対効果にボラティリティがある。

でも照明はダウンライトたくさんつけない計画だと快適性は確実に上がるし、高い照明を使う必要もないので追加50万もかからない。

照明は坪1~2万で予算取りされていることが一般的だが、その中でダウンライトをたくさん選ばずに計画すればいいだけ。断熱のようにアップグレードするためにお金がかかることではない。

暗いのは絶対ダメだけど眩しいのは許容範囲。

実務者からすると楽な仕事だと思う。何の技術も知識もいらない。

考える時間も最小限でいい。メイン照明として部屋の中央にシーリング、補助にダウンライト配置すればいいだけなんだから。

一部ではダウンライトは一つもつけない方がいいというセオリーが認識されてるが、新築の9割ではダウンライトはたくさんある。

差が凄い。

シーリングとダウンライトばかりついている照明計画は計画とは思えない。

真の意味で照明計画を作ることをお勧めする。

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