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湘南戦

 3得点で今日は「もろたで工藤!」と思った人はものすごく多かったと思います。それだけにショックが大きいこの敗戦(負けてない)振り返ってみます。

 序盤は一進一退でしたが、湘南に危ないシーンを作られることもなく進みます。札幌も決定機まではいきませんがチャンス自体は作れていました。

 で、そんな中青木のゴールが生まれます。

チェックから青木、青木からチェックへ。そしてチェックのスーパーなドリブルからのクロスは弾かれ、青木のもとへ。狭いニアをぶち抜くナイスシュート!
札幌のJ1ホーム通算300ゴールでした。おめでとう!

 このゴールシーン、クロスが上がった時点で4人の選手がペナ内に侵入しようとしています。少し上りが遅い気がしますが、それでも人数をかけていることが分かります。この辺から「らしい攻撃」ができているのが分かりますね。

先制点以降も流れは変わらず札幌ペース。
2点目は近藤。まさかのCKからのヘッド!これはびっくりした方も多かったはず。ただ、移籍加入前後で横浜FC サポーターの方が、「近藤はヘディングも強い」と言っていたのを見かけていたので、これか!と納得も。

ちゃんと競れていなかったけど、相手はミンテですね。位置取りとジャンプ力の勝利でした。
近藤はこれ以外にも、ドリブル突破(しかも相手二人でも!)、クロス、スローインでもチャンスを作っており、なかなかに多才なことが分かりました。もっと彼を軸に攻めても面白くなりそう。

近藤が輝いていたのは、いくつか要因があり、その一つがサイドへのロングフィードが増えたことです。はい、そうです。宮澤です。

宮澤からの対角のロングフィードが通るようになったのを皮切りに、中村・荒野も蹴っています。左右どちらにもあったんじゃないかな?
近藤は多少パスがずれても、その持ち前の強さでマイボールにしてしまいました。ボールへの反応もピカイチでしたね。

で、持った瞬間にフリーか相手に競り勝った状態で始まれば仕掛けてましたし、2人がついていても縦に仕掛けクロスを上げていました。
もしかしたら、とんでもない選手かも。

前半はこのまま2-0で札幌リードで折り返し。
今シーズン初めての出来事にみんなざわついていましたね。
私は知人にこんなことを言っていました。

「次の1点をどちらが取るかで決まりそうですね。湘南が取れば追いつかれてしまいそうだし、札幌が取れば楽に勝てそうですね。」

解説者がよく言ってそうなことを言ってますね。浅い浅い。札幌はそうじゃないだろ!←

後半も入りは札幌ペース。
そして生まれた3点目。青木。

このシーンは昨年の札幌を思わせる流れるようなパスワークからのスーパーミドル!
このシーン見たら勝てると思うやん

シュートを打った瞬間にペナ内に5人侵入してます。これぞ札幌。
青木には多くの選択肢があって、外回った中村・少し中にいるチェック・ファーの武蔵と浅野と近藤。そしてシュート。いや~見事。
青木完全復活。

以下省略…

結果3-3のドローでした。なぜ??


以下、個人批判も含まれるので見たくない人はここまで!
お読みいただきありがとうございました。



雑感
攻撃はよかった。らしくなってきたと思う。
湘南が前2人でこちらの菅野含め4人の後方組み立てを阻害しようとしてきたおかげで、楽に逃げどころが作れた。これが後半20分くらいまで続く。

宮澤は存在感がでかい。こんなに大きくなって…😢
プレーもそうだし、声で周りを動かせる司令塔。攻撃でもフィードがよかったね。
前半終了間際は身を削る振る舞い。あの姿からチームのために戦う姿を学んでほしい。

馬場は近藤・浅野との組み合わせがよく、狭いパスを上手く通しチャンスにしていた。ルキアンへの守備対応はまずかったけど、勉強代だね。

中村はやりたい放題。ロングフィードも通してたし、何よりも持ち運びが積極的でよかった。効果的だったかはさておき、マークをはがして前進は大きな武器。守備も最後まで体を張っていた。

高尾が守備に苦しんでいたね。途中投入の石井の動きがいやらしく、対応が後手になってしまった。
CKからは毎回、惜しいところまでいくから、次こそは。

荒野はボールにはよく絡むしセカンドの回収も悪くなかった。最後尾での組み立てもよくこなしていたし。ただ、守備への切り替えが遅く、戻りも前半から遅かった。(チェックが荒野を追い越して戻るシーンあり)

個人的には荒野はボランチよりもシャドー向きだと思っていて、リスキーなパスも相手ペナ付近では脅威にもなるし。

家泉は緊急投入だったにもかかわらずよくやった。ラインが低かったとの指摘もあるけど、そこはこれから。自分の役割はしっかりと果たせていたように思う。あとはJ1での場数。

湘南は、石井でスペース作りとそこへ飛び出す動きを見せ、畑の投入でシステム変更(442から343へ)し、前半から運動量豊富だった札幌のスタミナ切れの時間を狙いマンツーでの対応を迫る。これはしてやられた。

この湘南の動きに対して札幌がしたのは、武蔵とチェックを下げ、小林と高尾の投入。これは正直ミスだったように思う。小林が、というより武蔵とチェックという前への推進力が大きい二人を下げることで湘南DFへの脅威が減ってしまったこと。

この後、ゴニを青木と交代させ、ゴニ・小林・駒井の3トップに。WBが左近藤・右浅野へ。
これにより裏を狙える選手がいなくなり、さらにフレッシュな畑と前半から精力的に動いていた浅野が対面に。サイドをこれで完全に制圧され、さらに駒井を一列上げたことで中盤の守備強度も低下。

ケガからの復帰で無理をさせられなかったことやボールを落ち着かせて保持をしたい意図は感じられたけど、それもほとんど叶わずにやられてしまった。
原や克幸を入れるのは一つ考えられるけど、あの中では何もできずに終わる可能性が高い。
長谷川・菅の欠場が響いた展開になってしまったなと感じる。

札幌が後手を踏んだのはあると思うけど、湘南の戦略がそれ以上にはまったという方が正しいかもしれないね。
ただ、開幕戦や新潟戦などの粘り強い守りはどうした?と言わざるを得ない。長い時間耐えた経験があるじゃないか。そこに意思を統一して、全力で耐えしのぐことはできたんじゃないかな。みんなの意思統一をする人間がいなかったのが惜しまれる。
そこは荒野、キャプテンの役目だよ。

1点取りにいくにせよ、声を掛け合ってチームの意思をそろえるってのは大事なのはわかっているだろうから。しっかりとやってほしいな。
頼むよ、キャプテン!

結果が出ないと、「やる気があるのか!」と怒り出す人がいるけど、やる気がないプロ選手がいるわけないし、ただ好きで応援している人以上に気持ちを持ってプレーしている。
でなければ、3点取れるわけないし、引き分けてあんなに暗い顔できないでしょ。

まだ10節。されど10節。
今シーズンの現在首位が勝ち点19はここ数年では最少らしく、混戦模様のリーグ戦となってるから、望みを捨てるにはまだ早いし、内容はだんだん良くなっている。

WBはここ数戦で近藤・青木でいける感じが強くなったし、武蔵・チェック・浅野は推進力もあっていい。チェックが一列下がってトップ下みたいなポジションもできるし。

中村の波は大きいけど、今回これだけやれたのは自信にしていい。スタートを菅ちゃんとどちらにするかは相手に合わせて選べばいい。菅ちゃんをサブにしておけば左WBも安心だしね。

ボランチのサブが克幸で守備が不安なので、宮澤をサブに置き、ボランチ荒野・駒井、CBは岡村か家泉でスタートして、展開に応じて宮澤か克幸投入でいいんじゃないか。
岡村と宮澤の怪我が軽いことを祈ります。

リーグ戦では7試合連続得点中、5試合連続先制点、4試合負けなしと、良くはないけど決して悪いわけではない。
まだまだ勝利を信じて応援あるのみ。

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