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【インクルーシブ教育】分離する事はやはり害でしかない

教育の場において、健常者と障害者を完全に分けてしまうのは、よくないと思った出来事がある。

息子が、特別支援学校高等部に通っていた時のことだ。息子はサッカー部に所属していた。中学はしていなかったが、小学生の時は、クラブチームでサッカーをしていた事もあり、なかなか活躍していた。

特別支援学校のサッカー部は、徒歩圏内の公立高校のサッカー部と時々、交流練習を行っていた。最初、息子は、同じ中学の子がいるから嫌だと参加しなかった。先生も無理強いしなかった。しかし、2年生の時、自分から参加すると言い出したそうだ。息子に理由を聞くと、「授業抜けて、サッカーできるから。」と言ったが、少しずつ、特別支援学校である自分を認める事ができるようになったのかなと嬉しく思った。

その交流練習後、公立高校の教師が言った事を、特別支援学校のサッカー部の顧問の先生から聞いた。「当初、うち(公立高校)の生徒たちは、特別支援学校の生徒は運動能力も劣っているので、手加減してあげないという感じだった。しかし、練習が始まると、あれ?これは、本気出さないと感じたみたいだ。障害者に対する意識が変わったと思う」と。

障害者と接したことがないと、理解のしようがない。分離は、相手を奇妙で、不可思議なものと思わせてしまうだろう。そういう意味では、健常者も障害者もいろんな人がいるんだという事を体感していく必要がある。

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