見出し画像

わてノート 能登半島地震 復興状況などまとめ(5月3日)

微妙に調子が悪いみなとです。微熱なのでさっさと直したいところ。
さて、連休のはざまのせいか能登半島地震の復興状況については各省庁などの更新はお休みのようです。そのため状況については先週のママ引き続きでその他情報を確認していきます。

  • 公共インフラ

    • 都市ガス:復旧済み

    • LPガス:2月末に応急復旧完了、通常出荷体制に移行

    • 電気:石川県内の停電は、安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等を除き 復旧。(4/2 経産省)

    • 通信:ドコモとAUで一部支障ありで車載型基地局で応急復旧中

    • 地上波(テレビ・ラジオ):復旧済み

    • 上水:3月末を目安。4260戸が断水(4/26)

    • 下水:3月末を目安 管路施設:点検対象 18 市町村 (被害無 :1 市町村、機能確保済 15 市町村、点検中 :1市町村)(珠洲市)(4/16)

    • JR七尾線:七尾駅~和倉温泉駅間は、2/15 から運転再開

    • のと鉄道:4/6全線開通

    • のと空港:民航機運航再開(1/27)(4/15から毎日運航)

  • その他施設

    • 砂防 土砂災害:440 件 新潟県 18 、 富山県 13 、石川県 409

    • 医療機関:石川県の医療機関において全施設断水解消(4/5)

    • 社会福祉施設:高齢者施設断水70か所、障がい者施設断水27か所停電1か所(4/26)

    • 防災重点農業用ため池:新潟県1か所、富山県11か所、石川県 276か所、福井県1か所で堤体に損傷を確認

    • 農業集落排水施設:被害あり新潟県11か所、富山県20か所、石川県72か所

    • 廃棄物処理施設関係:石川県、し尿処理施設2か所停止中、焼却施設など全復旧、最終処分場3施設停止中、新潟県焼却施設1か所停止中

  • お住まい・避難所

    • 人的被害 死者245名 重傷320名

    • 住家被害

      • 全壊 8560棟(新潟 105 、 富山 238 、 石川 8217)

      • 半壊 19368棟(新潟 2984 、 富山 711 、 石川 15661 、 福井 12)(4/26)

    • 応急住宅仮設:5441戸着工、2560戸完成(4/26)

    • 避難者数:(1次)2631人(広域)218人(2次等)2185人(4/23)

熊本地震

4か月経過しましたが水道が使えないのが今回一番厳しいところかなと思います。水道が通った地域でも宅内配管や福祉施設などの施設内配管の復旧もままなっていないところが多そうなので。他にため池や集落排水、一般道路の寸断も続いていたりしていますね。下水道の管路もなかなか大変そうでしたが上水道よりは先に復旧できそうなペースになりました。

復興住宅なんかは熊本地震と比較していますが、水道はどうだったのか厚労省の資料があったので確認しました

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000124972.pdf

平成28年熊本地震における主な対応(水道関係)
平成28年熊本地震における主な対応(水道関係)

5か月目に入っているのは東日本大震災並みなんですね。今回は奥能登中心に隆起など起きているので、熊本地震などではわりあいすぐ復旧しましたが同じように考えられないということでしょう。
避難所なんかでも阪神淡路の経験は生かせなかったと神戸市のnoteでも見ました。都市型と違って小さい避難所に分散しているので対処の仕方が違うかったということでしょうか。

他に熊本地震については国交省から鉄道道路インフラのレポートがありました。

https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h27/hakusho/h28/pdf/np300000.pdf

追部 平成 28年(2016年)熊本地震への対応

このときは熊本空港や九州新幹線、高速道路も1か月後にはある程度復旧していますね。在来線の一部や南阿蘇鉄道はまだ復旧していませんが能登は大変な状況だったというのはなんとなく分かります。半島だったり山間部だったりという地域はインフラの見直しが必須にはなるでしょう

それから内閣府から熊本地震の初動対応検証レポートがでていました。

平成28年熊本地震に係る 初動対応の検証レポート

https://www.bousai.go.jp/updates/h280414jishin/h28kumamoto/pdf/h280720shodo.pdf

平成28年熊本地震に係る 初動対応の検証レポート
平成28年熊本地震に係る 初動対応の検証レポート
平成28年熊本地震に係る 初動対応の検証レポート

ボランティアや避難所、福祉避難所などは検証は生かせなかったのかなあという風にはうつります。もっとも被災地はだいたい初めての被災になるので避難所運営とかは相当難しい気がするんですよね。
地方にいると周辺集落によっては謎の序列が組みあがっていてそれに従わないといけない。それでうまくいくこともあればいかないこともあるんですが、それは内部にいる人間しか気が付けないんですよね。そうすると根本的に町づくりから考え直さないといけないわけですが、防災経験となるとNPO法人やそういう企業の方が蓄積があるケースが増えてるようなので、被災時はそういう所と協力していく方向にもっていくしか今のところはないのだろうなと思います。国や県の担当も異動してしまいますし。

各市町

各市町のHPを確認しておきます

輪島市のHPでは他にもいくつか情報が更新されていますので関係の方はご確認ください

珠洲市からは被災家屋の解体撤去された方へのお知らせが出ていますね

広報しか5月号が出ていますね

穴水町からは生活再建支援制度のお知らせが出ています

NHK

石川 七尾 和倉温泉にある旅館 3日から通常営業を再開 | NHK | 令和6年能登半島地震

石川 珠洲 営業休止の「道の駅」 大型連休に合わせて再開 | NHK | 令和6年能登半島地震

国道249号 一部で隆起した海岸に仮設道路整備し開通 石川 輪島 | NHK | 令和6年能登半島地震

石川 志賀町 能登半島地震で多くの工場が被災 施設の復旧費用が企業の大きな負担に | NHK | 令和6年能登半島地震

富山 氷見 能登半島地震で被害の土産物店 きょうから営業再開 | NHK | 令和6年能登半島地震

連休で家に戻る被災者にボランティアのニーズ聞き取り 珠洲市 | NHK | 令和6年能登半島地震

能登半島地震から4か月 夜は段ボールベッドで寝る人 農業用ハウスに自主避難する人も 避難生活の現状は | NHK | 令和6年能登半島地震

石川県によりますと、4月30日の時点であわせて4606人が避難所に身を寄せていて、輪島市内の避難所でも仮設住宅への入居の見通しが立たない中、避難生活を余儀なくされている人たちがいます。

NHK

和倉温泉 ほとんどの宿泊施設 再開見通し立たず 支援求める声 石川県七尾市 | NHK

能登半島地震発生から4か月 富山県では約1万8000棟の住宅被害 | NHK | 令和6年能登半島地震

県によりますと、4月23日時点で住宅は、全半壊972棟を含むおよそ1万8000棟に被害が出ました。


被災した人は4日30日時点で
▽公営住宅に164人
▽みなし仮設の賃貸住宅に427人が
身を寄せています。

NHK

能登半島地震4か月 石川県内 今も4600人余りが避難所で暮らす | NHK | 令和6年能登半島地震

連休に合わせてボランティアの報道と、いくつかの施設再開、まだ避難生活を続けている方もいるよという感じの内容になっています。
近年のコロナ明けからの人手不足とかコロナ禍で止まっていたものとかそういう影響がやっぱり大きいのでは?という気がしますね。
システムの仕事していても開発していく時代が過ぎ去っていって、維持していく時代になってるなという気がしてます。システムだと作った人が居なくなって維持もできないので、新しく作り変えるということになるわけですが、街もそうなのではなかろうかと素人目には考えてしまいますね。
複雑なものより作り変えやすい前提で考え直す。伊勢神宮は20年ごとに式年遷宮するのでそのためのスペースを隣に設けてますが、そういう余地を残したことを考えていく時代なのかなと思ったりしました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?