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日本とシンガポールで口唇口蓋裂の治療

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第3子(女子)が両側不全口唇口蓋裂で生まれました。出産と口唇裂の手術はシンガポール、口蓋裂と顎裂の手術は日本で実施し、顎裂手術後の歯科矯正を再びシンガポールで実施予定です。 過去… もっと読む
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記事一覧

#19 シンガポールでの小児歯科受診(2024年2月)

前回11月の受診後、次の予約を勝手に入れられてしまうが、Health Buddyというアプリから任意のタイミングに変更できた。小学校の下校のタイミングとの兼ね合いで都合のいい時間を探して変更した。Health Buddyを使うときはSingPassというシンガポールの政府関連のいろいろな手続きに使うアプリを入れて連携をしないといけない。Singpassをインターネット上で申請し、パスワードが郵送(!ここだけアナログ!)されてきて、アプリを連携させた。 当日子どもらが学校に行

#18 シンガポール引越と病院受診(2023年8月~10月)

術後1ヶ月、術後3ヶ月の検診で良好ですね、となり、計画どおりシンガポールに引越することとした。 矯正歯科は予定どおり6ヶ月後も見せてくださいとのことだったので、10月に予約を取り、帰国することとした。形成外科は1年後でいいよと言われたので、帰国のタイミングが重なれば受診するというようなゆるい感じの約束となった。 シンガポールに引っ越してきてから、口唇口蓋裂で受診できるところをインターネットで探し、KK Womens & Children Hospitalという病院に口唇口蓋

#17 顎裂の術後から小学校入学(2023年4月)

実は退院日の翌日が入学式だった。 手術日を3月30日にしたのは、保育園の卒園式には出席させたいと思っていたのがあった。 ただ、そのタイミングで手術する子が多いのであまり日は選べない。 入学式の日程が区のウェブサイトで公開されたのは手術日を決めた後だったので、あらー、退院日の次の日だわー、とは思ったが、疲れて行けないようなら行かないのも選択肢だと割りきった。 実際は、割と元気に退院できたのもあり、入院中に暇すぎたのもあり、早く学校に行きたいと意欲が高まっていたので、ちょっと

#16 周りの人へ、伝える範囲

3番目の口唇口蓋裂のことを、私の知り合い、子どものお友達、全員に伝える必要は私はないと思っていて、出産した時に、昔からの私の友達、会社の上司、日本に帰ってからよくお会いする社宅の人2~3人、保育園に入園する時に保育園の先生方にお話した。 保育園の保護者の方には最初は話していなかった。 顎裂の手術の時には年長さんだったので、3番目が自ら、手術するんだよとか、入院するんだよとか、卒園式の後は来れないんだよとか、お友達に話をしたようで、子ども経由で聞いて手術するんですか?と聞いて

#15 顎裂の手術(2023年3月30日。6歳10ヶ月)

コロナから3年経ち、世間一般的にはコロナ対策がゆるくなってきていることもあったが、病院は違った。 入院前は2週間、できれば外出しないでと指示があり、保育園は卒園式後に休み、入院前にコロナの検査、入院中にも検査、入院中はマスクをしてねということだった。面会時間も15分と制限されていた。 前々から手術するよと3番目に伝えておいたのもあり、術前検査などは割とスムーズに受けてくれた。 手術室には自分で歩いて行った。がんばれるように、好きななにわ男子のうちわを手に持っていったら、看護師

#14 シンガポール転居決定

夫の転勤が決まって、いろいろ検討した結果家族でシンガポールに転居することにし、歯の矯正はシンガポールですることとした。 アジア圏では口唇口蓋裂の子が生まれる割合が日本と同じくらいにあり、シンガポールではそれなりに医療水準が高いこと、口唇裂の手術をシンガポールで受けていたことなどがあり、転院するデメリットなどもあるが、家族が一緒に生活することを優先した。 それぞれの科の受診のタイミングで先生に報告しておく。

#13 コロナ中の病院受診

定期受診で緊急度は全くないので、歯科、形成外科とも予約はあったが3ヶ月後や半年後に順延された。 受診が再開された後は、マスクは必ず着用、いずれの科も直近で感染歴があるか、濃厚接触があったかどうかなどの簡単な問診をしてから受診した。

#12 耳鼻科

口唇口蓋裂の子どもは裂があることで耳管周りの筋肉がうまく動かないようで、鼻から耳に水が入ったりして、中耳炎になりやすい。このため、口唇裂の手術のタイミングなどで鼓膜にチューブを入れる。滲出性中耳炎になるとチューブから膿が出てきたりする。風邪を引いたときによくなりやすい。 近所で通いやすい耳鼻科を見つけておくほうがよい。通いやすいというのは人それぞれだと思うが、比較的遅くまでやっていて保育園の帰りに滑り込めるとか、行ったら空いてるとか、出してもらった薬でひととおりで治るとかが

#11 顎裂手術に向けた歯科受診

形成外科は半年に1回、小児歯科は1歳半ごろから3ヶ月に1回、矯正歯科は4歳頃から基本的に半年に1回の受診となった。 うまく予約を取れれば半年に1回は1日で全部の科を受診することができた。矯正歯科は小児歯科の予約がある日に被れば同日に予約を取った。

#5 口唇裂手術のお金

シンガポールでの医療費は、夫が立て替えていったん病院に支払い、会社を通して健康保険組合に請求していた。 口唇裂の手術は、日本においては、健康保険に加入していれば健康保険と(自治体によるが)子ども医療費の適用があり、家庭の負担はない。 ざっくりではあるが、口唇裂の手術に18,000S$、耳の鼓膜にチューブを入れる手術に5,000S$、麻酔費が2,250S$。合計で25,250S$。当時、1シンガポール$が80円だったので、202万円くらいとなった。いったん夫が立て替えて病院に

#10 卒ミルクのタイミング

自分の胸を吸われるわけでもないし、一回終わったはずの離乳食は固形になると好き嫌いが多くなった。ミルクやめようか?と聞いても「ミ!ミ!」と言ってミルクをくれという。 コップ飲みができるのに哺乳瓶でミルクは飲み続けていた。ミルクを哺乳瓶に作ってあげると、自分で持ってクッションなどのいい感じの傾斜に寝転がりに行って一人で飲んでくれる。3番目というのもあるし、自分の中の「こうあるべき」レベルはどんどん下がっていく。どうにでもなれとしか思わなかった。ちなみに1番目と2番目は復職のタイミ

#9 口蓋裂の術後から保育園復帰

入院中に渡される、退院後の食事の注意点の紙を持って、入院中に保育園に行き、担任の先生と栄養士さんにご協力いただけるところを相談しに行った。 固いぼりぼりしたものはダメとか、ゴマやイチゴの種などつぶつぶはダメとか具体的に書いてあるので、保育園で出すマカロニのかりんとうはカリカリにしないでやわらかいまま出しましょうとか、つぶつぶはかけないで出しましょうとか、栄養士さんによってかなり臨機応変に対応していただくことができた。 担任の先生からも、口に入れそうなおもちゃは長いものは除いて

#8 口蓋裂手術@昭和大学病院(2017年10月ごろ。1歳5ヶ月ごろ)

シンガポールでの口唇裂の手術は術後1日か2日で退院したが、日本の口蓋裂の手術では1週間ほど入院した。 入院日、手術日、退院日は有給休暇で休みを取り、あとは半休で午前中出社して午後から病院に行くとか、15時ごろまで仕事して夕方病院に寄ってから帰るとかしていた。積立年休は連続して5日間でないと利用できない制度だった。 この時期は私の母が応援で東京に来てくれていて、上の子2人は小学1年と年少さん。母に保育園のお迎えを頼んで乗り切っていた。 この時も、口唇裂の手術と同じように、一

#7 保育園探し~復職(2016年9月~12月。生後4ヶ月~7ヶ月ごろ)

9月に帰国したのは1番目が小学校に上がる直前だったのもあったが、その小学校に上がるタイミングで私が4月から復職したいということもあった。 9月から11月は保育園探しをしていた。 見学に行って、それとなく、口唇口蓋裂がある子で哺乳瓶が専用のじゃないと飲めないんですが、みてもらえますかね?と確認していく。 うーんと難色を示す保育園、できるんじゃないかなあと言う保育園、反応は様々。 できるんじゃないかなあと言ってくれていた保育園を第一希望に、当該園の年長組に1番目を12月に入園させ