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藤田美術館の魅力にはまる!

 先日、大阪出張の際に、藤田美術館へ行ってきました。
 せっかく大阪に出るのだから、どこかで美術鑑賞しようかといろいろ検索したのですが、たまたまその日はどこも休館日。大阪の友人に聞いたところ、この美術館を紹介してもらいました。

 JR大阪城北詰駅を出るとすぐそこにエントランスがありました。

エントランス

 中に入ると、まずはホールがあります。

ホール

 そして、重厚な扉があり、その中が展示室になっています。
 なんだか、異世界への扉のようで、ドキドキ····

展示室

 展示室の照明は抑えられ、暗闇の中に美術品が浮かび上がるように展示されていました。

きらびやかなものも

 そして、展示室を出た後も、素敵な空間が広がっていました。


開口の向こうには多宝塔


ここにも重厚な扉

 外部には、庭や茶室がありました。

この多宝塔は既存のものを曳き家して、
こちらに移したとのこと


一周してホールにもどる。
舞台のような広間もある。


 藤田美術館は、明治時代に活躍した実業家、藤田傳三郎の邸宅跡地に建ちます。(多くの事業を成し遂げ、そのひとつとして、大成建設の元となる会社を作った方とのこと。だからこの美術館は大成建設設計施工なのですね) コレクションは、彼とその息子達によるものとのことです。なんとあの有名な器「曜変天目」も所蔵しています!(今回は展示されていませんでしたが)

↑その魅力のあまり、ミステリー小説にもなっています。

 建て替え前は、蔵を美術館としていたようで、その蔵の扉や、石、レリーフが再利用されています。
 そして、その扉などが素晴らしかったです!特に、タイトル画像にした扉には惚れてしまいました! それらをひきたたせるために、その他の部分が設計されているように感じました。
 今回見学にあたって、「藤田美術館の建築的みどころは何ですか?」とXでつぶやいてみたところ、なんと、(おそらく)館長さまからコメントが届きました! ↓

「クラック、シミ、色々な要素で建物が育つように」とのことです。確かに!土間にはヘアクラックが入っていたけど、嫌な感じではなく、自然に風景に溶け込んでいました。奥のホールの杉板型枠コンクリート打ち放し壁(タイトル画像)も、時がたてば、よい感じに古びて鉄扉になじんでいくと思われます。
 トイレは行かなかったので、もう1回観に行かなければ!
 他の部分も、次の仕事先へ急ぐためじっくり見れなかったので、次回は、美術館メインでゆっくり行こうと思っています。
 周囲の庭なども、もっと歩いてみたいです。
 多宝塔については、興味深いこんな記事を見つけました。↓ 昔の職人さんの素晴らしい技術で作られているようです。そして、それを残す技術も素晴らしいです。

 美術館から帰ってからも、いろいろ気になり、藤田美術館掲載の新建築を買ったり、ネットで調べたりしました。
 建物のコンセプトなどは、新建築よりも、大成建設のホームページの方がわかりやすかったです。

 でもやはり、一番、藤田美術館のホームページが充実してます。先ほどの多宝塔の記事も美術館ホームページです。
 まだ読んでいませんが、設計者と館長の対談記事も見つけてしまいました! すごく面白そうです。

 そんなこんなで、藤田美術館の魅力にはまってしまいました。

 次回行くときが楽しみです!

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