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2024年3月に気付いたことの振り返り

忙しくなると、どうも心を無にして一心不乱に打ち込んでしまうせいか、投稿しなくなってしまうようです。気づきがあったら、慌ててOneNoteやObsidianのようなものに無理矢理でもメモをしないと、すぐに忘れていってしまうことが増えてしまいます。紙のノートやペンを持ち歩いていますが、その場でメモをするならスマホが早いことが多いのは慣れの問題なのでしょう。

「できない」

メモをしているものを読み返してみると、仕事に関係のないことをメモしていることが多いなと感じます。その中で、今の自分には直接関係ないなと思うけど、もしかするといずれ繋がるのかもしれないと思わなくはないものもありました。それは、「できない」の魅力です。

うろ覚えで大変恐縮ですが、ワンピースというマンガで主人公のルフィが「仲間がいないと何もできない」ということを高らかに宣言する回があります。読んでいた当時はまだ若かったため(おそらく20代でしょう)、何も思わずにただ面白いと思っていました。今となっては、ただ仲間がいるからできることがあるというだけでなく、「できない」について魅力に感じるようになりました。

「できない」に感じる魅力

反対の「できる」は非常にポジティブなイメージの言葉です。仕事ができる、とか、できることに集中する、とか。わたしもこれまではそういう印象を持っていたのですが、つい最近「できない」ということも「できる」に通じる面がある、表裏一体というか、繋がりのあるものだなと感じることがありました。まさにワンピース。

ある少年がおりまして、その少年は学力はそれほど高くはありません。むしろ、「できない」に分類される状況にあります。しかし、彼の話す言葉からはフラットでわかりやすくく平易な単語の組み合わせから「それどういうこと??」と聞き直してしまうような、目の覚めるような面白いものが出てくることがあります。国語の成績は良くないのに、数少ない手持ちの語彙をうまく組み合わせて自分の気持ちを表現できるような言葉選びをします。そのせいで、なぜか話を聞きたくなります。

バイアス

この体験を通じて、「できない」のイメージが少し変わりました。これはあくまでも何か物事のある一面だけを見ているからであって、別の角度から見ることで本当の良さがわかることに繋がるのだと、ごくごく当たり前のことに気づきました。気づかずに自分にバイアスがかかっているのだなということです。先に書きました、「国語の成績は良くないのに」というのもバイアスです。バイアスを取り去った先に本当の魅力があるのに、なかなか見えないものです。

忙しくなってくると、わたしはいろんなことをほったらかしにする癖があるので、こうしたバイアスにも気づきにくくなります。バイアスがかかることなく何かをするのは非常に難しいです。ここは選択肢を減らして効率化を図ろうとアタマが勝手に動いているからではないかと思います。バイアスを意図的に減らすことは訓練をすることである程度までは対応できるかもしれません。しかし潜在的に刷り込まれている部分を変えるには、同じくらいの積み重ねが必要だろうと思います。

読みづらさからくる生きづらさ

もうひとつの気づきをご紹介します。印刷物にしても、コンピュータのものにしても、文字を読みづらい方がいらっしゃるのだ、ということをつい最近知りました。UD教科書体を開発された、高田裕美さんの著書「奇跡のフォント」を書店で見つけたためです。

PowerPoint資料でごくごく当たり前に使われているこのUD教科書体ですが、これまで何も思わずに使っていました。単純に教科書にも使用されているため読みやすく、伝えやすいから採用することが多かったと思います。しかし、こうしたフォントでなければ文字を言葉や単語として認識しづらい方がいらっしゃるということに気づかないまま暮らしていたのだということを知り、「やらかした」と思うとともに、もっと資料では使っていった方が良いかもしれないと思いました。

「やらかした」と感じたのは身の回りにも、気づかれることなくこうした辛さを抱えている方がこれまでもいらしたのかもしれないと思ったからです。何かを知覚した時の捉え方が人それぞれなのは頭ではわかっているつもりでした。しかし、そんな浅いものでもない、見る角度を変えて考えたくなりました。と言いつつ、結局資料では游ゴシックを選択してしまうことが多いので、なかなか変えられないものだなということも思います。気付いたからといって、すぐ何かが変わるわけではありません。変わることができるところから、ひとつずつやっていきます。

最後に

新しい年度になりますが、フリーランスのわたしにとっては第一四半期が終わるタイミングというだけです。今年の1/4が終わりましたが、みなさまにとってはどんな3ヶ月でしたでしょうか。

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