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今日の1枚は、これ! INXS『KICK』(1987)

INXS(インエクセス)は、オーストラリアのファンク・ロック・バンド。ファリス兄弟と、高校時代の友人マイケル・ハッチェンスが中心となって結成された。

『kick』はINXSの6thアルバム。ビルボード誌アルバムチャートで第3位、アメリカで600万枚を売り上げる。

シンプルなギターのカッティングが中心のリフをループさせる事を多用し、ロックな雰囲気を持ってる一方、ブラスを取り入れたり打ち込みを入れたりして、楽曲をビートの効いたダンサブルなファンク・ロックに仕上げてある。ロックとファンクがバランスよく融合されており、こぶしを振り上げたくもなるし、踊りたくもなる。シンプルな故、無骨の様で洗練されており、それがスタイリッシュ。またマイケル・ハッチェンスの声は、色気がありパワフル。彼自身ハンサムで、カリスマ的な立ち振る舞いがある。ちなみにPVも、カッコいいものが多い。

ぼくはやっぱり、「New Sensation」かな!爽快、痛快、でもって豪快!

※1997年11月、マイケル・ハッチェンスは37歳で自死する。バンドメンバーと親友を失った悲しみに暮れINXSは、90年代後半から2000年代の前半まで、音楽シーンから退いた。

※「Mediate」
PVは、ボブ・ディラン「Don't Look Back」へのオマージュで作られている。ぼく自身はこっちを観てから、ボブディランの方を見た。

※「NEED YOU TONIGHT」
印象的なギターリフは、キーボードのアンドリュー・ファリスが香港行きのため、空港へ行くタクシーを待っている間に突然ひらめいた。そこでモーテルにあるものを取りにいくということで、タクシーの運転手を待たせた。実際はそのリフを録音するために戻ったのであって、結果的に一時間ほど経ってからいらいらしたタクシードライバーの元に戻ってきたそうだ。
最近、デュア・リパが「BREAK MY HEART」を作った時、この曲のイントロと似ていたため、INXSに申し出をして、曲のクレジットに彼らの名前を載せたという話がある。

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