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あの人を本好きにしてしまう方法。大好きな本を、大好きな人と一緒に。

定期的に、信じられないほどの本と出会うことがある。

自分の中で留めておくには勿体無いと思う。

誰かとこの感動を分かち合いたい。

あの人に教えてあげたい。

そんな時、私は自分の気持ちの赴くままに、いろんな人にその本の魅力を語ることにしている。


その甲斐あってか、私の熱量のせいかおかげか、最近は、「moonさんがそこまでいうなら」とおすすめした本を読んでもらえる機会がとても増えてきた。ありがたい限りである。

とはいえ…これまでは、悲しいかな、家族や友人に本好きは少なく、どんなに薦めても、微妙な空返事ばかりがかえってきていた。

家族は本を読む時間がないと言い、友人はYouTubeをみる方が楽しいと言った。

どんなに「この小説最高だよ!」「これは本当に読みやすいよ!」と伝えても

「小説とか読まないんだよね」
「活字って読んでると疲れちゃうんだよね」
と一蹴されてしまう。

そこで悟った私。

本や読書の魅力は、それが好きではないという人にどんなに語っても意味がないのだ、と。

受け身の娯楽ばかりが溢れるこの時代に、本を読むということは相当にパワーがいることであるから。

(事実、私も心身が疲れている時は読書が手につかない。)


それでも私は、諦めなかった。


2021年、ブックホテル神保町の支配人に就任してからは、本をほぼ読まない人に、少しでも本に触れるきっかけを作らなければ、と使命感にも似たものを感じるようにもなっていた。

あの時から3年。
「本をあまり読まない人」を「本好き」にいてしまう技を、私はいくつも身につけられたと自負している。

このnoteでは、特に効果のあった技についてメモがてら、2点書いておこうと思う。

一方的でOK。テンション高く、スピード感を持って魅力を伝えるべし。


私は、「これは最高すぎる!」と思える本を見つけたら、出来るだけその瞬間に、頭をよぎった人全てに連絡するようにしている。


「これはやばいから、絶対読んで。」


そんなふうに添えて、購入を促す。
親や友人に至っては、勝手に送りつけることもしばしば。笑

家にあれば気軽に手に取ってもらいやすいから。
最初の1、2ページで食いついてくれれば、こっちのもの!と思っている。

本を読んでほしい、好きになってほしいと 思った時に、読むきっかけを作ることは何よりも大切なこと。

一方的でもいい。

届かなくてもいい。

「いい!」と思ったとき、そのままの熱量で相手に、あなたなりに魅力を語ることが重要かなと思う。


ちなみに、その時には届かなくても、いつかその人のタイミングで(仕事や恋愛に悩んだ時など)読むことがあるかもしれない。

いつかの種まきだと思って諦めないで。

「どうせ読んでくれない」
「どうせ本に興味持ってくれない」

そんなふうに言わないで。

小説は、話題本から薦めるべし。

読書経験があまりない人が、いきなり文豪作品を読んだり、長編に挑戦するのはなかなか大変なこと。

そんな人でも、「なんか読みたいかも」という気分になることはあるようで。  
その時におすすめする本のセレクトは、本当に本当に本当に大事なのである。
(それが、その後の読書人生を左右すると言っても過言ではない!)

そういう時、自分の好きな本を薦めてしまうのはNG。
それよりも「万人受けする本!」をおすすめするのがよし。

歴代の本屋大賞のノミネート作品の中からセレクトするのがベターだと個人的には思う。


その中でも、相手が喜びそうなジャンル(例えば料理が好きな人にはたくさん食べ物出てくる本など)をセレクトするのがオススメ。
旅行・食・お酒・スポーツ等々が絡んだ小説などであればどんな人にも無難に楽しんでもらえるから困ったらその辺りの小説をチョイスしてみる。


小説のおすすめは、自分の好きな本よりも話題本が先。

まずはなんでもいいから「読んでもらう」ことが大事。
あなたのおすすめを紹介するのは、読書という名の筋トレをして、少し筋肉がついてきてからでも、全く遅くはないから。




私はこれからも、お気に入りの本を、大切な人たちとずっと一緒に読んでいきたい。


『ベストセラー作家になる』これが私の夢です。40歳までに形にします。もし、「エッセイ、よかった!」「頑張れ!moon!」と思っていただけたら、温かなサポートをお願いします!有名になって「あの時サポートしたんだ!」と思ってもらえるようにいたします✨(強気!笑)