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初めて離婚を覚悟した、32歳女の厄年の記録

長かった2023年が、ようやく終わった。

仕事で大きな変化があったし、倍率5倍という一説もある推しのライブにも奇跡的に当選したり、めちゃくちゃ充実していた。
2023年の年初めには、「厄年……姉から聞くにめちゃくちゃやばいらしいけど、用心しよう……」って震えていたのに、幸運に恵まれ続けて何が厄年?って、夏頃までは、思っていた。


これは、32歳女の厄年ログ。


辛い年明け

厄年に入れるか迷ったけど、あまりに大きな出来事だったから。

1月に流産した。
その後、2月に手術をした。

自分の気持ちに整理がつかなくて、わんわん泣いたのを覚えている。
それから、しばらく今いる息子と仕事に打ち込もうと決めた。

流産をきっかけにいろんなことがあったけど、忘れることにする。
宿った生命にはなんの罪もない。
そして私自身も、悔いることはないと思う。

迫っていた不調和

5月。
帰省のタイミングで襲われた痛みを、noteに垂れ流した。

頑張っているけど、結果が見えない。
結果にならないから、常に自信がない。
自信がないから、全ての言葉が重たく、鋭く、のしかかる。

夫には、味方でいてほしいと思っていた。
でもその立ち居振る舞いさえも、自分本位に期待しすぎてしまっていたのかもしれない。

少しずつほころんでいくふたり。
噛み合わなくなっていく歯車。
このときから、少しずつ不調和が始まる。

うまく話せない

年初に息子と仕事に打ち込もうと誓ってから、相手のことを二の次にしていたのかもしれない。
夫はサラリーマンなので、日中働いて、帰宅して、夜は自由時間。
私は保育園の間と、子どもが寝た夜が仕事時間。
昼食はおろか、朝食も夕食もまともに同じ時間を過ごせていなかった。

子どもの話はするけれど、お互いのことが見えなくなった。
お互いの今が見えなくなると、過去も見えなくなってくる。

あれ、今までどうやってなんてことない会話してたっけ。
なんてことない会話って、どんな心づもりで臨んだらいいんだっけ。
私、この人のことをどうやって受け止めていたんだっけ。

「お願い」が「要求」になり、「甘え」が「弱み」になる。
「パートナー」が「敵」に感じられる。

言うことを聞かず、私を傷つける人。
そんな相手から自分を守るために、攻撃する。

かなわなかったランチタイム

ある平日。
珍しく夫婦で体調を崩した病み上がり、幸いなことに息子だけは元気ぴんぴんだったので保育園へ。
普段は出社する夫も在宅勤務で、私もゆったり仕事復帰していた。

午前の仕事を終えてリビングに出てきた夫に、「今日一緒にお昼食べにいく?」と聞いた。
普段は息子連れでふたりでゆったり食事をする機会はなくなっていたし、うまく話せない現状がもどかしくて。
私の母からは「ふたりで出かける時間も必要だから、いつでも頼ってね」と言ってもらっていたのに、夫は母に申し訳ないからと断り続けていたから。
今しかない、と思った。

でも、かなわなかった。
今思えば、そりゃそう。
病み上がりでお昼一緒に食べよう、はちとしんどい。
でも、夫から返ってきた「今日は一人でいいや」「何?なんか行きたいとこあるの?」という言葉が無性に痛くて。
もう無理だと思った。

止まらない暴走

「もう私、息子のことは夫の子どもだと思ってないもん。自分の子どもだからかわいいし、育ててる」
恐ろしいけど、こんなことを本気で思っていた。
これは夫はもちろん、息子にも心から謝りたい。

苦しかった。
救いがなくて、本当に壊れてしまうかと思った。
今の私の稼ぎで、息子とふたりでやっていけるかな、と意味のない不安に溺れた。
現実から目を逸らすために。

厄年の終わりは突然に

どんなに向き合うのが辛くても、土日は毎週やってくる。
お休みの日は、必ず家族で過ごした。
息子の昼寝タイムが、ものすごく長く感じた。

家の近所のアフタヌーンティーで。
ベビーカーで寝息を立てている息子を眺めながら、着地点の見えないまま口を開いた。
「またちゃんと、あなたとお話できるようになりたい」

数ヶ月ぶりに吐き出した、精一杯の甘え文句。
アイスラテで潤っているはずなのに、口の中はからから。

それからは、びっくりするくらい夫の言葉をすんなり受け取ることができた。
忌々いまいましかったいがいがした感覚は、どこかに行ってしまっていた。

あまりに久しぶりの、なんてことない会話。
付き合って10年、結婚して5年。
なのにあのとき私たちが放っていたのは、恋愛のいろはも知らないような辿々たどたどしさだったろう。

そして多分あのとき、長かった私の厄年は宙に浮かんで消えた。


【悲報】女は、30代にもう一度厄年がくる

そうなのである。
満36歳になる年、女には2度目の30代における厄年がやってくる。

こんな非情なことがあるのだろうか。
ちょっとは手加減してくれよ。
これ以上は、マジで家庭崩壊しかねないよ。笑

なんて、冗談が言えるほどに、今は回復している。

でも、姉の言っていたことは正しかった(私にとっては)。
厄年、侮ったらあかん。
とはいえ厄除けするくらいしか対策しようがないから、来たる不幸は甘んじて受け入れ、耐え凌ぐしかない、のかも。

考えようによっては、何かしんどいことがあっても全部厄年のせいにしてしまうこともできるから、自分の捉え方次第かも。


2023年の振り返りとして、32歳女の厄年ログ、ここに置いておきます。

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