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刺繍のために描いてきたけれど。

作品のグッズを作りたいと思った時
ふっと頭に浮かんだのは
「絵を描く」ということ。

でもその瞬間
恐怖が押し寄せてきた。

押し寄せてきた恐怖に
自分でも「ははっ」と
笑ってしまうくらい
ビックリした。

私は
自分の絵を
人に見られるのを
とてつもなく恐れているのだ。

そして
その恐怖と同じくらいの
楽しさや好奇心も感じてしまった。

ジュエリーの専門学校に入る前
絵の方面で大学に入ろうと
推薦入試を受けて
見事に不合格になり
心がポッキリと折れてしまっていた
そのことを思い出していた。

今は分かる
「絵が上手い=写実的な絵」
ということではない
ということが。

実際、私が描いていて楽しいのは
刺繍をするための図案であって
それも写実的ではない。

そして
私の作品を見た人が
ニンマリと穏やかな気持ちに
なってくれることが
一番うれしいのだから
写実的なものである必要は
まったくないのだ。

そんなことを考えながら
実家からごっそり持って来て
隅の方にまとめて置いてあった
画材の段ボールをゴソゴソと探ると

数年前に買った
オイルマーカーが出てきたのだ。


実はと言うと
最近何度も
絵を描きたいな、と
思うことがあったのだけれど
これもまた数年前に
頑張って購入した
液タブが壊れてしまっていて

それを言い訳に
「描けない」と
あきらめていた。

オイルマーカーは
何年も放置していたから
インクがでなかったら
絵を描くのはあきらめようなんて
そんな逃げ腰な
私の思考とは裏腹に

キャップをとり
スーッとペン先を滑らせると
くっきりハッキリとした発色が
眩しく感じた。

というわけで
私は絵を描かないことをあきらめて(笑)
今日からまた
図案をもとに
イラストを描いてみようと思う。

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