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今回は、自分の話(こんなの読みたい人、いますかね?)

僕の職場は大学です。今いる部署の前、広報担当の部署で過ごした10年間の思い出を書きます。
簡単に言うと、そのころは大学を受験生にPRするための仕事をしていました。といっても大きな制作物は制作会社にお願いをしていたので、「この広告は自分の作品だ!」と誇れるようなものはありません。進学雑誌やサイト、新聞でも小さなものには自分の文を載せたりすることも、ないことはなかったのですが…。

オープンキャンパスなどのイベントでは、参加者に「キャンパスグッズ」というものを配ります。僕の「文房具好き」のルーツは実はここからきています。本学は外国語を勉強する大学なので、ただ名入れがしてあればよし!としたくなく、「フランス製のメモ」とか、「アメリカのホテルで使われているボールペン」とかそういうテイストものを常に探していました。文房具のカタログやメーカー、店舗のサイトなどずいぶん読みあさったものです。実際に配布したグッズで印象に残っているのは、「逆に日本だ!」と言いながら、紙選びやデザイン、書体にもこだわって印刷屋さんと作った「和柄メモ」、外国人留学生たちから図案を募って製作した「オリジナル手ぬぐい」(リンク先:左側上から3番め)などです。

広報ツールの歴代制作チームのかたにはご迷惑をおかけしました。いろいろと意見したり 何度もリライトをお願いしたり、ときには「こちらの用意した文章と差し替えてください」などどいうことさえありました…。こちら側の思いの強さだったり、大学のさらに上のほうの考えだったりといろんな要素があるものですから、それが制作側のイメージとぴったりマッチするのはなかなか難しいところですね。(この場を借りて)どうもすみませんでした。
ところで、おもしろいことに、制作チームが変わっても、大学案内の表紙デザイン案にはかなりの確率で「地球」が登場します。一概に地球が出てくるデザインが悪いというわけではありませんが、「これはいい!」と思えるものはなかったと思います。


本学のキャッチで忘れられないものがあります。

いのちあることばを語れ。

これはコンペで画像とともにポスターの形で出てきたものですが、満場一致(少ない人数でしたが)で採用となりました。外国語の大学ではあるけれど、英会話スクールとは違う、外国語だけできるようになればそれでいいというものではない、きちんとした教養を身につけてこその語学力…。そんな思いをうまく表現できないかと日々悩んでいたところで見せられたこのキャッチ。「参りました~」と思いました。

考えてみればこれは、外国語だけの話ではないですね。
宣伝会議賞の僕の応募作は、きちんと「いのちあることば」になっていたでしょうか…?

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