なま乾き
湿度56%
干し場がないからひもを張る
きつめに張ったつもりが
どうもたわむ
高さを持て余す空間を活かしきれず
横のつながりに委ね身を縮める
赤子の泣き声が消えた
あの好々爺が吠えた
正座できないお婆は寝るしかなかった
緑色が照らす青白い床に目を凝らし
つま先歩きで外に出る
快晴の夜空が恨めしい
月明りは意外と眩しい
始まったばかりの
終わりの見えない裏山の黒
湿度56%
干し場がないからひもを張る
きつめに張ったつもりが
どうもたわむ
高さを持て余す空間を活かしきれず
横のつながりに委ね身を縮める
赤子の泣き声が消えた
あの好々爺が吠えた
正座できないお婆は寝るしかなかった
緑色が照らす青白い床に目を凝らし
つま先歩きで外に出る
快晴の夜空が恨めしい
月明りは意外と眩しい
始まったばかりの
終わりの見えない裏山の黒