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高速バス

一日だけ帰省するために高速バスを利用する。実家でしかできない用事を済ませるためだ。そんな限定的な用事ってどんな用事なんだと思われるかもしれないが、取り立ててここで取り上げるほどのことでもない。

話は変わるが、「実家」ってなんか変じゃないか?帰省先を「実家」と呼んでるけど、使ってる意味からすれば「生家」の方がしっくりくる。どうせなら帰省先は「生家」だ。しかし転勤族の家庭の帰省先は生家じゃない可能性が高い。まれに、実際の生家は人に貸したりしながら所有しつつ、各地を転々とし、ある時を目処に生家に戻ってくる、準富裕層の不動産の保持のしかたがあるが、レアケースなので除外する。だとするなら、やはり転勤族の家庭は普通、生家に帰省はできない。どれだけ望んでも、帰省するような年齢の時にはすでに生家は人のものか、空き家として行政に煙たがられているか、跡地に高層マンションがそびえているかのどれかだ。

でもよく考えたら、転勤族のケースを考慮するためだけに、帰省先を「生家」と呼ぶのを諦める必要はない。もっとべつの理由で「生家」と呼ぶのは諦めたい。結構初めから思ってたが、「生家」は大げさだ。だから帰省先を「生家」と呼ぶのはやめた方がいい。

用事で親に会ってくる。