中山てつや

日系製造メーカーや外資系IT企業を経て、キャリアコンサルタントとして、キャリアの相談や…

中山てつや

日系製造メーカーや外資系IT企業を経て、キャリアコンサルタントとして、キャリアの相談や執筆業務に携わっています。趣味はギターを弾くことで、最近は曲作りなどにも励んでおります。日々様々な分野で活躍されている皆様の人生が、今後益々幸せになるよう、心より願っています。

マガジン

  • 『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?』

    ビジネスパーソンが会社で無事に生き抜くためには、上司の「好き・嫌い」に左右されないことが鉄則です。人事権は誰の手にあるかを見極め、上司の癖を見抜き、方針転換には柔軟すぎるくらい柔軟に応じる。それが会社組織を生き抜ための大切な処方箋となるはずです。

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【第1回】人事の本質は好き嫌い

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【第18回】「朝令暮改」はあって当たり前

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上司によって評価は180度変わる 
人事の本質とは、上に行けば行くほど、その上と合う合わない、つまり、ほとんど好き嫌いです。

もし今あなたの評価が高ければ、それは、あなたの上司とうまくいっているからにほかなりません。

逆に、あなたの現在の評価が低ければ、それは、ただ単にあなたの上司との相性が良くないというだけのことです。

「そのようなことはありません。誰が評価しても、ぶれない仕組みを作って運

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転職する前に、自身のキャリアプランのコンセプトを固めておくと、転職後のキャリアにプラスに作用します。

「ライフキャリアプラン」は、「10年、20年後に何をしているのか、何をしていたいのか」をイメージすることから導かれます。

「それでは、君のライフキャリアプランを教えてくれ」転職を決意した私に元同僚が発したこの問いかけは、実に刺激的なものでした(詳しくは【第26回】「転職した後に待っているキャリ

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組織を生き抜くための「サバイバル術」は、工夫次第で誰にでも身に着けることができます。

あまり難しく考える必要はありません。まずは、「自分にできそうなことからチャレンジすればいい」だけの話です。

どうしようもないくらい相性の悪かったパワハラ上司も、いずれ人事異動でいなくなります。

状況によっては、自分のほうが先に異動してしまうかもしれません(将来、またどこかで「ご一緒」する可能性も否定できませ

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会社で仕事をしている限り、自分の評価に対して関心のない人はいないのではないでしょうか。

自分の評価が高いと「よし、もっとやってやろうか!」と喜び勇み、逆に低いと、「なんだ、この上司、全然分かっていないよ」と憤慨します。

それもそのはず、上司の評価ひとつで昇給や昇格が決まるのですから、「部下の本音」と言わざるを得ません。

どんなに素晴らしい評価制度が構築されていても、その制度を用いて評価するの

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近い将来、自分の上司が代わるとしたら誰になるのか、予測することはほとんど不可能です。

以前勤めていた職場で、隣の部署に新しいマネージャーが異動してきた時のことです。

たまたまそのマネージャーのことを良く知る後輩が、「あの人、少し癖があるんですよね。どうも素直についていけないというか、あまりお近づきになりたくないなあ」

と話すのを聞いていたので、気を付けていました。するとある日、外出した帰りに

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【第22回】上司の上司から気に入られたらどうする?

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直属の上司の、そのまた上にいる上司から「気に入られてしまった」という経験をお持ちの方も、ひょっとしているのではないでしょうか。

部下であるあなたが、上司である課長を飛び越えて「部長からかわいがられる」というような場合です。

部下が若いうちはまだいいのですが、もし役職がつくようになると、上司は「近い将来、追い抜かれるのではないか」といった嫉妬心に取りつかれます。

「部長職の部下が、上司である事

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【第21回】時に「割り切る」ことも処世術

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長年、会社組織の中で働いていると、いろいろなタイプの上司の下で仕事をするようになります。

新しい部署に異動したばかりの頃、仕事のきりがいいところで切り上げて退社していました(これは、個人的なポリシーでもあります)。

するとある日、同じ部署の後輩から、「部長が帰るまで帰らないほうがいいですよ」と助言を受けてしまいます。

今度の上司は、私が自分より早く帰宅するのが気に食わなかったようで、古株の後

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【第20回】白黒ハッキリしないグレイゾーンを受け入れる

【第20回】白黒ハッキリしないグレイゾーンを受け入れる

「相性の良し悪し」や「好き嫌い」は、相手が「敵か味方か」を見分ける本能がもたらす感情です。これは、人間が動物として生きていく上で欠かせない「能力」でもあります。

ところで、「相性の良し悪し」や「好き嫌い」は、どれも「二者択一の構造」となっています。両極端ですね。

このことに関して、精神科医の和田秀樹氏は、著書『感情的にならない本』で次のように述べています。

「つまり人間というものは、未成熟な

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【第19回】「人事異動」に救われることもある

【第19回】「人事異動」に救われることもある

相性の悪い上司の下で仕事をするほど、組織人としてつらいことはありません。

来る日も来る日も、それこそ朝から晩まで、時に到底承服しかねる業務を、黙々とこなさなければならないのです。

これはもう理屈抜きに「きつい」ことです。でも、部下は上司を選ぶことができません。

まして人事権を有する上司であれば、部下をいかようにでも評価することができます。

「給料下がってもいいから、違う部署に変えてくれ!」

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【第18回】「朝令暮改」はあって当たり前

【第18回】「朝令暮改」はあって当たり前

以前勤めていた会社の緊急会議で、社長と直接やり取りをした時のことです。「それで、例の件はどうなった?」

「はい、あの件はスケジュール通り順調に進んでいて、もう間もなくサンプルができ上がってきます」

「スケジュール通りに進んでいるだと?何で止めないんだ」
「え?止めるんですか?」

「当たり前だろ!あんなもん、うまくいくわけがないだろう。それとも成功するとでも思っているのか?!」

例の件とは、

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【第17回】「方針転換」に順応してみせる

【第17回】「方針転換」に順応してみせる

まだ私が製造メーカーで営業ノルマを追っていた頃です。
上司に呼ばれてデスクまでいくと、「おい。どうして今月のこの台数、こんなに少ないんだ?」とご立腹の様子。

「はい。今月は月初に出た方針の通り、付加価値の高い製品にシフトして単価を上げてみました。金額ベースではかなりいい線行ったと思います」

「何言ってんだ。それは月初の話で、今は台数なんだよ。台数落としちゃダメ!来月は絶対に台数やれよ、分かった

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【第16回】上司の「癖」を見抜く

【第16回】上司の「癖」を見抜く

組織の中を生き抜く上で意外と功を奏するのが、人事権を有する上司の「癖を知る」ことです。

「あなたの上司の癖を知っていますか?」と問われて、すらすらと答えられる部下は、意外と少ないものです。しかし、上司の癖を知っていると「便利なツール」にもなります。

以前働いていた会社で、こんなことがありました。新しい部門に異動して、先輩から仕事の引継ぎを受けていた時です。

先輩曰く、「どうしても上司の了承を

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【第15回】敢えて「言われたことだけ」をする

【第15回】敢えて「言われたことだけ」をする

かなり前になりますが、著名な精神科医の話を聞く機会があり、テーマが「社員の働き方」に及んだ時です。

「会社で働いている限り、部下は上司から言われたことだけをすればいいんです。それ以上は必要ありません。

指示された仕事が終わったら、後は上司に預けてしまえばいいのです。その結果どうなろうが部下には関係ありません。
責任はすべて上司にあるのですから」

この話は、当時の私にとって「衝撃的な内容」でし

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