2016年 86冊目『ゆけ、おりょう』
「おりょう」と聞いて、ピーンと来る人は、私と同じく坂本龍馬好きですね。
そうです。坂本龍馬の奥さん(お妾さんと陸奥宗光は言っていたようですが)のおりょうさんの話です。
彼女が主人公の物語です。
大酒を飲み、龍馬を呼び捨てにし、龍馬の師匠の勝海舟にも食って掛かるおりょう。
妻らしからぬ振る舞いに、龍馬の周囲からは離縁を迫られます。
しかし、寺田屋事件で、薩摩藩邸に助けを呼びに行き、龍馬の命を救ったことで、評価は一変、名前も轟きます。
京都にいては危ないと、薩摩の招待で、長崎、薩摩へ日本人初のハネムーン旅行に行くことになります。
その旅の途中で、龍馬は薩長同盟を成立させ、いろは丸の保障をぶんどり、英雄になっていきます。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」をおりょうの側から見ている小説ですね。
龍馬の死後、再婚した話や陸奥宗光にお金を無心しに行く話など、後日談も楽しいです。
あっという間に読める本でした。龍馬好きにはたまらないですね。
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。
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