2016年 85冊目『バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛するリピータ獲得論』
著者は塚田農場の33歳の副社長。入社7年でこのポジションまでいった方です。凄いですね。
同社(社名はエー・ピー・カンパニー)は16年の働きがいのある会社(GREAT PLACE TO WORK)22位でもあります。
私がスーモカウンターを担当していたころにみんなで実践していたこととかなり被っていて、とても興味深く読みました。
類似点をメモします。
■EIS=CIS=売上
EIS:Employee Impressive Satisfaction,
CIS:Customer Impressive Satisfaction
スーモカウンターでは 5S(5つのステークホルダーの満足)と言っていました。
そのうちの2つと同じ考え方です
Employee Satisfaction→(良い仕事をする)→Client Satisfaction→(価値に見合った対価を頂ける)
■EIS(上述)を上げるには 精神的報酬(やりがい、成長実感、楽しさ、一体感)+経済的報酬
スーモカウンターでも同じです。
精神的報酬は、自分のアイデアがマニュアルに反映されるやりがい。
定期的にFBされる成長ポイントやお客様の声など。
■リピート戦略:いかにお帰り頂くか(料理と接客で満足度を上げ、再来店につなげれば、アルバイトの満足度と売上の両方が上がる。
スーモカウンタでは、ピークエンドの法則。
3アップと言う手法で、常にカスタマがアドバイザーに相談して頂ける状態を作りました。
■ドレスコードは自分で決める(飲食店に相応しいかは自分で判断)
スーモカウンターでも、お客様のアンケート以外では服装の指導はしませんでした。(ドレスコードを作りたい人多いんですよね)
■型を作る:型破りでユニークなサービスを編み出すのもまずは型から
スーモカウンターでもTTP,TTPS→WOW!(感動的なサービス)。
いわゆる守破離ですね。
■感動を呼ぶサービス
スーモカウンターでも上述のWOW!を作り続けていました。
■ジャブ(現場からのアイデア創出)投稿数5000
スーモカウンターでもナレッジコンテスト(ボトムアップでマニュアルが変わる)で年間5000になっていました
■トップダウンよりも自走集団(ジャブ、ボディ、ストレート)
スーモカウンターも自律自走集団を目指す(TTP,TTPS,WOW!)
■ハイブリッド制度:本社と店舗を同時に兼務
スーモカウンターではプロジェクト制度、本部の人数を少なくし、
現場メンバーをプロジェクト化。志向や適性を見ていた。
凄いなと思った制度もメモします。
■ツカラボ(アルバイト学生向けの就職塾を副社長がされている)
→100%内定継続中
■塚田農場のシールを携帯に貼ってもらう(思い出してもらえ、リピート率大幅アップ、原価6円)
■島耕作からヒントを得た鳥耕作(来店回数を重ねると島耕作のように役職が上がり自分の名前の名刺が貰える→リピート率大幅アップ)
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?