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糖質制限って最強なの?

 10年位前になりますが、志高く薬剤師になったものの医療の現場に失望して、薬剤師を辞められた方のセミナーに行ったことがあります。
その時の血圧のお話は、今も覚えています。
血圧が130超えたら高血圧というのは一概に言える事ではなくて、適正な血圧と言うのは、その体格によっても違って当然の事なのだそうです。
たとえば、キリンはあの長い首にまで血液をめぐらせるために、血圧は400あるそうです。  そんなことも関係なく医者は血圧が少し高いから、お薬出しときますねって薬を出します。 その元薬剤師薬剤師さん曰く、薬というのは根本的に病気を治すものではなく、症状を抑えるものです。
そしてその弱い薬では効かなくなるともう少し強めの薬をだします。
薬はずーっと飲まなきゃならなくなって、次第にその副作用がでてきて、また別の薬が追加されるのです。 そして抑えた血圧のせいで、頭まで血液が回らず、認知症がふえるという正に負のスパイラルのようなお話だったこと覚えています。
 
 私自身は極度のアレルギー体質なので、むやみに薬はのめません。
それでも油断しちゃうことはあって、ちょっと体に吹き出物ができた時、塗り薬を処方してもらうくらいの気持ちで皮膚科にいきました。
そうしたら、塗り薬のみならず飲み薬も2種類だされました。
病名すらハッキリわからない程度の吹き出物で、病院行った私が愚かでした。 そして飲まなきゃいいのに飲んでしまいました。
全身に鳥肌がたって、心臓がぎゅーと締め付けられて、死ぬかと思いました。 そのお薬を検索したところ、稀にそのような副作用があるようでした。 私達は病院に行くと、病を担保に薬を売るための媒体にされてしまう気がしてなりません。 今回は毎年一定時期私を苦しめる副鼻腔炎です。
別名鼻茸といって、鼻の奥にポリープができて、鼻詰まりや鼻水という不快な症状をひきおこします。 今回は一段と酷くて左の鼻から、ポリープがのぞくのではないかと思うほどポリープは大きくなっていました。
そんなに重篤な病気ではないのに、口を押えられたらあっという間に死に至る危機を感じます。 ご飯を食べるのも、息継ぎが大変で、目の奥も頭も痛くて、集中力どころではない、友人に「もう鼻いらない」と言ったら、穴だけになったら、変な顔になっちゃうよと、なだめられました。
極限まで耐えて、耳鼻科にいきました。 これはもう手術でとらないとだめなレベルだからといって、紹介状を渡されました。
手術と言っても、内視鏡でポリープとるという簡単な手術ですが、顔の中心に近いので、違和感が残ったりしないか不安ではあります。
それでも鼻を取ること思ったらと、私はもう、取ってしまえと思って、病院に向かいました。

 総合病院の先生はまだ若くて、無駄にフランクな感じでした。
手術のこと聞いてみました。 手術をして取ってしまえば、もう薬は飲まなくていいのかなど。 そうしたら手術をしても、薬は飲み続けないといけないし、またポリープができる可能性もあると、なんとも絶望的な事をおっしゃいます。 完全に拉致られた気分です。 私は「ちょっと考えてみます」と決めきれなかったのですが、手術に必要な検査だと言って採血をしました。
その後、承諾書を書いてほしいと言うので「なんの承諾書ですか?」と聞けば「血液検査の」って事後承諾ですよね。
そして山程の薬を処方されて帰ってきました。 抗生物質もあれば、ステロイド薬の入った点鼻薬もあります。 コンプライアンスの厳しくなった昨今では、薬局でもこれでもかと丁寧な説明を受けます。 年配の男性が「毎回もらってるんだから、そんなことはわかってる」と声を荒げて怒っていました。 私はと言うと、それからいろいろ考えた結果、薬を飲めば症状は一時的ではあっても、改善されるので、すっかり治ることは諦めて、辛い時は薬を飲んで、だましだまし行くしかないのかなと思うに至りました。
病院の薬が無くなったら、市販の漢方の薬を3,4日飲んでというスタンスです。

 その頃です。私が2㎏の減量の為に図らずも糖質制限をはじめたのは・・・。 
毎回しつこいかも知れませんが、それから3か月たって体調の変化と、鼻の変化に気づきます。 完全にスッキリした訳ではないのですが、常にテッシュを鼻に詰めていたころに比べたら相当楽になりました。
忘れている時もあるし、今まで鼻のせいでさえぎられていた睡眠が、深くなったのか、身体が軽いのです。 後、少しな気がします。

 YouTubeで【本要約チャンネル】というのがありまして、いろんな本を要約して化学的真実にもとづいた解説をしてくれます。
糖質制限に興味を抱いた私は、サムネイルに引き寄せられて、結構見ています。 先日抗炎症に関するところで抗生物質のこと、解説されてました。
私達は「抗生物質出しときますね」って医者の言葉を少なからず聞いたことがあると思います。 抗生物質のおかげで、昔みたいに感染症で亡くなることは少なくなりました。 でもそこまで必要でないところにまで、抗生物質を乱用することで、花粉症やアトピーなどのアレルギーをもつ人が増えたそうです。 炎症を抑えるには、糖質制限に加えて、腸内フローラを整えれば完璧のようです。 実際には、大腸に届くクラフトオリゴ糖を摂取すればいいようです。 バナナとかニンニク、玉ねぎ、ゴボウ、ヤーコンなどに、多く含まれているようです。 私は今まで食事でできることなどたかが知れてると思っていましたが、2,3か月食事を変えただけで、こんなに変われる事がわかって、食の認識を新たにしました。 昔から私達は塩分に関して耳にタコができるくらい、減塩、減塩と聞かされてきましたが、私はむしろ糖分の方が重要なのかと思っています。
食品添加物に関する規制も日本は厳格なのかと思いきや、アメリカよりもゆるいと聞きます。 アメリカで規制されているカロリー0の飲料は規制のゆるい日本に流出しているし、日本が先進国でありながら癌が増え続けるのは食のせいかと思います。

 添加物をとらないようにすると食費は高くなりますが、医療費が減って健康になるなら、それもミニマリズムの一環だと思います。
1990年7月リリースの井上陽水さんの「最後のニュース」という曲があります。 これは筑紫哲也さんのNEWS23のエンディングソングでした。
34年前です。 その歌詞に「薬漬けにされて 治るあてをなくし やせた体合わせどんな恋をしているの」とあります。 私などはその頃、子育てに明け暮れていました。 まだ世間が好景気に浮かれていたと思います。
その時代にそんな危機感をもっている人がいることに敬服です。
私達も、もうそろそろ、本当に必要なものと不必要なものを見極めて、ちゃんと選んでいきたいものです。

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