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Lyrics #52 葦の心に

僕の父方の祖父・祖母は自分が生まれたときにはもう亡くなっていて、近くにいた母方の祖父・祖母のところへ、小さい頃に度々遊びに行った。

僕は投稿した作品の中で、ときどぎ「古き良きもの」をテーマにした作品について触れているが、今でも祖父・祖母が生きていた頃に、聞いたこと、見たこと、心に刻まれた、その「古き良きもの」が、言葉の粒として残っている。

「Lyrics #43 純白の星空の下」のあとがきに、父母の埋骨で岩手県一関市の知勝院さんにお世話になったことを書いたが、父も母も、同じように時流の変化の中で「古き良きもの」にこだわった人達だった。
とても難問であるが、「日本人の心が一番美しかった時代はいつだろうか」なんて、父が言ったことがあり、そんな言葉もずっと刺さったままだ。

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